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『いわゆる毛布という布は衣にならない」


   


     1月 29th, 2015  Posted 12:03 AM

肌に纏い付く布は、二次元の広さがあって、
身体に接触するその触れ合いが肌合いであり織りの柔らかさでした。
布の中でも、真に身体を温めるにはその布の厚さがあります。
厚みがあって、肌合いの柔らかさには毛布があります。
毛布というのは、そのまま毛織りされていますが、
そこから起毛という処理で、折り目がまったく分からないほどです。
起毛という技術進化が、織物から編物、そして素材は多種ですが、
毛布の基本は、まずなんといっても寝具になるモノです。
毛布と寝具、しかも、赤ちゃん用から大人用までが、
実は詳細な起毛がそのメーカーをブランド化させていることを
実物で確認するべきだと私は思っています。
そうしていると動物の毛から絹起毛の毛布、アクリル系糸の起毛と
現代的な商品の豊富さがありますが、毛布の質判定ができます。
それは、布と毛布を織り、編み、そして起毛するという技能に
製品価値である、製品の品質が明確にあるということになります。
結局、毛布の出来映えを厳密にしているのは、
三つの判定評価の基準があるということです。
まずは、幼児の寝具に最適であるかどうか、
ホテルの寝具、その品格表現になっているかどうか、
さらに、病人に対する保護機能を持っているかどうかです。
が、病院、あるいは医療用の寝具であり、消毒性能は、
それこそ、ナイチンゲールが最も医療環境として認めなかった、
寝具とカーペットの関係を補完していることが考えられますが、
実は、現代の防菌性はこの毛布そのモノをすっかり変えています。
私がこの現代、最悪な医療用毛布は、行政管理の救急車に、
どのような毛布を使っているかをもっと厳密に基準化が必要です。
それは、私自身、こんな毛布で搬送されたら、
絶対に助からないと思い込んだ経験があるからです。
毛布とは素材の布の起毛性に素材毎の温かさがあるということです。


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