kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘アンチ・テンション’


『未来に向かって産地に私の経験と知識を伝える』


   


     4月 5th, 2019  Posted 12:00 AM

私とメガネデザインはもう30数年になります。
最初の頃は、まず国際的な賞を受賞してほしいということでした。
その当時 、賢明に考えて「アンチ・グラビティ」として
重力を感じさせない機構のメガネをデザインしました。
それはドイツで、iF賞を受賞することが出来ました。
その機構を持って、今の会長がメガネ業界の人と会いましたが、
実は「これを業界で出されては困る」となり販売が先延ばしになりました。
その方も亡くなり、とうとうようやく販売が開始されます。
ところが、30数年間も携わっていると、
ダメなところがあることに気付きます。
さらに、次には、「アンチ・テンション」を考えつき、
2000年にフランスの「シルモ賞」を日本で初めて受賞しました。
そこから、メガネ業界はこのモノマネが横行しています。
会長は最初、そういった訴訟にも時間を割いていました。
今でこそ、私も自分のデザインのラインを明確にし提案、
管理していますが、私のデザイン案が流出し、
あるメガネブランドの一種のアイコンとなっているモノもあります。
私はまた新たなアイディアを試行しています。
さらに、私は「アンチ・〇〇」とか「アンチ・△△」を練っています。
そうは言っても、そろそろ私は誰かに引き継ぎたいなと思っています。
またメガネデザインの経験と知識を広く伝えたいとも考えています。
やり残しているプリズム光線の屈折で見えるレンズのないメガネ、
脳内周波数と一致するメガネは私が実現したいのです。
おそらく、これまでの産地はやがて新しさに負けていくのかも知れません。


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『メガネフレームに取り組んで30周年、その記念モデル』


   


     8月 14th, 2014  Posted 12:00 AM

Vividusというラテン語は英語ではVividになります。
日本語では簡単にVividカラーと呼んでいますが、
元来「V」には生命力という意味がヒエログラフとしての象形が
秘められていますから、Vividにはもっと深遠な定義があります。
さて、気づいてびっくりですが、すでにメガネフレームデザインは、
「Kazuo Kawasaki」ブランドでシリーズ化されて30年になります。
当初、メガネフレームのデザインでは、
かつてヘッドホンデザインに取り組んできた経験が役立ちました。
しかし、日本にはメガネ加工士=オプティシャンと、
眼鏡鑑定士=オプトメトリスト(大学で医師教育と同等6年)という
眼鏡医師=日本なら眼科医の制度がありませんから、
無資格であっても簡単に眼鏡店経営が出来てしまいます。
私ブランド商品販売は訓練された加工士と鑑定士能力のお店だけです。
しかも、今では3プライスの廉価店が無知識なTV-CMを放映して、
常識操作まで行っている有様です。この宣伝にはあきれます。
私が産みだした、「アンチ・グラビティ」という体感軽量さや、
「アンチ・テンション」構造のレンズ応力無負荷は模倣されてます。
さらに、最近ではモニター対応のPCメガネなどは、
青色カットだけを広告訴求していますが、まったく無謀です。
モニター対応は「ドライアイ対策」が肝心ですから、
私の「ウインクグラス」が唯一の製品です。
いづれにしてもメガネフレームのデザインは牽引していくつもりです。
だから、この記念モデルは、カラーイメージではスポーツ的な
いわゆるデュアルVivid Color=二色組み合わせと、
確実な「アンチ・テンション」構造を実現しています。
これだけのカラーに対して、もう一つのカラー製品がありますが、
それは店舗毎の販売キャンペーン対応を準備しています。
Vividusゆえの「生命力」がなぜ二色カラー組み合わせなのかは、
この30周年記念での物語りデザインにしていくつもりです。


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