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『和紙は越前和紙ぬきになぜ語れるのだろう!?』


   


     11月 1st, 2014  Posted 12:00 AM

ユネスコの世界無形文化遺産に「手漉き和紙」が登録されたと聞き、
私は心からとても喜びました。
ところが、和紙の原産地である「越前和紙」が選外と聞き、
驚愕仰天しました。和紙のどこを見ているのだろう、
文化庁の担当者・その偉いさんと話してみたいと思っています。
30代に私は越前和紙産地と格闘していました。だから和紙について、
私と討論するなら和紙の伝統・歴史・真のデザインを語りましょう。
絶対的な知識量と私自身、和紙産地で実際に手漉き和紙を様々に
トライをして、和紙の職人さんたちと喧々諤々、喧嘩仲間です。
テレビは、日本の和紙はスゴイとか、ふざけないでほしい。
楮・三椏・雁皮が歴史的にも伝統と歴史があります。
しかし、半草というのがあります。これは和風紙です。
半草=和風紙を持ち出してきて、何が雁皮だと私は指摘します。
和紙デザイナーたちの稚拙な作品も、黙って見てきました。
和紙作家で「先生」とか言われている爺さまの作品も見てきました。
私は本物を確実に見分けることができます。
正倉院に残っている和紙は越前和紙です。その技術をなんとしても
盗み出そうとしての悲しい話のある産地は選ばれていません。
和風紙で「いかにも伝統的な和紙」ばかりが現代市場です。
京都の有名なお店は、私が行ったら、年配の店員さんは逃げます。
なぜなら、私は「舐めていいですか?産地は?現材料は?」
嫌われることを承知で質問をし「インチキじゃん!」と断言します。
和紙を使った「いかにも照明器具」などインチキばかりです。
もはや、ユネスコ登録には間に合わないのであれば、
私が真実の和紙を越前和紙で漉いてもらいます。
インチキデザイナーは、絶対に私に作品を見せられないでしょう。
「越前和紙」を語らずして、ユネスコ認定なんて全く駄目です。
私は「和紙論争」いつでも受けて立ちます。
これは1980年代にニューヨークで発表した作品です。
最高の和紙を作成し創っています。土佐楮という最高品です。
本物の雁皮紙ならA4サイズ10枚で2万円です。
それが現在商品になるわけがありませんし、その後継者育成を
本当に選ばれた産地は育成しているのでしょうか?
作物も出来ない貧しい村に川上御前が表れ黒漉かしが出来る産地。
しかしその黒漉かしは財務省管轄で産地は禁止、なぜでしょうか?
それが漉けない産地がユネスコ登録とは摩訶不思議過ぎます。
翻って越前和紙産地よ、胡座を組んで威張っている場合じゃないよ!

「伝統は熟知必然・実例としての和紙か和風紙か」
「越前和紙から名塩和紙への悲しい物語り」


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