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Posts Tagged ‘オピニオンリーダー’


『iPhone6 plusの意味と意義とファッション価値』


   


     10月 21st, 2014  Posted 12:00 AM

私の情報化はコンピュータとの日常化のなかで、
1972年、東芝入社での新人研修、Apple?で再学習し、
1984年、Macintosh128kからエバンジェリストになり、
そして、クパチーノApple本社でのコンサルタントから今まで、
そのほとんどがApple製品との関係で全てを構築してきたものです。
結果iPhoneも米国発売から私のケータイとスマホも連続しています。
昨夜、いろいろ批判あるMacOS Yosemiteもインストールしました。
まったく、今のところ、巷で話題となっている問題はありません。
それどころか、iPhone6 Plusは、最適なルイヴィトンの
本来はペンケースがそのまま転用することができます。
これまでも、特にコンピュータさらにiPhoneの機能性は現段階では、
これが最も正当であり、最適なファッション性を形成していると
私は確信をもって断言することができると発言してきました。
ケータイ・スマホの時代と共時するのは、ネットワーク回線という
そのインフラによって、「自分の情報性」の真正さにつきます。
真正さが企業の欺し広告で乱されることはあってはならないのです。
それはスマホの販売会社や電話会社の時代的な正義性と倫理性が
ファッションとして、正直性を真摯に訴求することです。
明らかに、このケータイ・スマホ販売は、機器とネットワークの
市場価格と企業それぞれの正当な美学的決断の社会化、効能性です。
しかし、この市場競合には、単なる儲け主義がはびこり、企業存在、
そのインチキが横行しています。今流に言えばブラック企業が
あたかもIT企業と自称し宣伝によりかかった企業存在があることです。
IT企業でベンチャー企業という自称は、国民への裏切りを散々見ます。
こうした企業を徹底的にこれから、私は正当な美学的な検証で
厳しく提示し批判していかなければならないと思います。
その最大の理由は、企業の商業主義を装ったブラック企業だからです。
盟友から「自死の日本史」を薦められ読み直しています。
彼が伝えてくれました。
いつの日からかこの国は誤りの商売で滅茶苦茶になってしまったのです。
だからオピニオンリーダーの一人として、
こうした企業を名指しで非難し討ち滅ぼす必要があります。


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「また、新たな展開だ・・・」


   


     8月 7th, 2012  Posted 12:00 AM

2001年、私は彼と出逢いました。
その年に私はGマーク選定の総合審査委員長でした。
商品内容について、説明を求める審査に加わりました。
その会場に、まるで異様な若者集団が現れました。
サラリーマン的なグレー色の中に、
髪は緑や金髪で、ロックグループのような若者集団でした。
だから、私はようやくGマークにも
このような集団が来てくれることをとても嬉しく思いました。
その集団のリーダーは、当時、25歳だったと思います。
彼も、指輪してブレスレット、長髪の私が
審査委員長だったことにビックリしていたと後で聞きました。
部門別審査委員会では、彼らの商品には、
「インタラクションデザイン賞」と
グランプリ候補にと、すでに決めていてその確認でした。
私は、彼らに聞きました。
「どこで売るの?」、と。
「秋葉原です」
「じゃ、秋葉原ではインタラクションデザイン賞では通じないね」
「でしょうね」
「分かりました。分かりやすく『中小企業庁長官賞』なら?」
「それなら説得しやすいかも」、ということで、
グランプリ候補にもなりました。
授賞式では、私は大企業に向けて、ある演説をしてしまいました。
「商品説明が時代遅れになってきています。
是非とも『デジタルステージ』の商品内容、
特に取説に注目してほしい」と。
結果、「取説だけほしい」と言ってきた大企業があったらしいのです。
もう彼は一児のパパとなり、
まさにSNS時代の寵児になっています。
原発問題でもさかんにオピニオンリーダー的発言をしつつ、
彼のUstは、websiteづくりにはたまらない人気番組になっています。
改めて、新作を出しました。
まだ内容は確かめていませんが、
それ以前に仕上げていた著作もヒットしたようです。
私は、彼を大学で講師に招いたこともあります。
とことん、自分が欲しいモノを実現していくさわやかさは、
今もまったく変わっていません。
大阪で合宿するように彼に求めています。


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『資本主義からの逃走』
  「自己回帰の手続きという思い出から」


   


     8月 18th, 2010  Posted 12:00 AM

Bug News 回帰
回帰という言葉は、数学術語と言語学術語になっています。
が、私は単純に「思い出の確認」としておきます。
このところ、私が連載を始めたのは、デザイン関係誌ではなくて、
コンピューター誌でしたから、なつかしさもあって探していました。
ちょうどDTP=Desktop PublishingでPostScript という仕様公開された言語が出始めた頃です。
プリンター出力もレーザープリンターとなり、100万以上の高額なモノでした。
Apple社の最初のプリンターは140万円でしたが、米国では80万円だったと思います。
さて私が、連載させていただいたのは、『Bug News (河出書房)』でした。
この雑誌以後、特に、Mac関連雑誌が数誌競合することになっていきました。
競合での価値性
私の連載は1989年3月から8月の半年でした。
すでに、タイトルもうろ覚えで、なんとか私なりの「回帰」と思って、
バックナンバーをオークションで手に入れましたが、私の連載は見つかりませんでした。
ひょっとしてということで倉庫を探すと、その連載の切り抜きスクラップが出てきました。
タイトルは、「ALBATROSS arpegio」ー Cyber face Architectureでした。
若い頃の粋がっている意志や将来への自分の思いを、ギターテクニックのアルペジオになぞらえて、
キーボードを打ち込んでいくというまさに直喩的なタイトルです。
この雑誌の創刊号には、すでに3D映像の赤青の紙製メガネが付録になっていました。
25年前のことです。
著者たちを見渡してみると、
今も現役健在なコンピューター関連のオピニオンリーダーたちはそのままです。
そして、少なからず、当時の希望や予測はもう実現されています。
この雑誌のテーマに欠落しているのは、「エコロジー的環境と情報」関連です。
そして今ではまったく不要となった「日本語入力」の試み、
「日本語変換」についての提案論文や実験結果からの提言が目立っています。
市場競争で敗退していった当時の「新製品紹介」が毎号、夢の完成として取り上げられています。
その解説には、その製品が未来を変革していく予想論であふれています。
この「思い出回帰」で確認できることは、ただ二点です。
つまり、商業的な競合に勝ち残った「技術製品」というよりは、
「ユーザー支持」と「企業競合力」の商品性だけです。
ユーザー支持は「文化性価値」であり、企業競合力は「文明性価値」だと考えます。


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