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「亀の子タワシはもう年齢的に無理になりました」


   


     10月 15th, 2012  Posted 12:00 AM

小学校4年生頃だったと思います。
私は父から、
「男はタワシで体を洗え」、
といういわば無茶な要求を受け入れてきました。
だから、タワシで、ゴシゴシ洗わないと
さっぱりしない生理になっていました。
最も必ず、伝統的かつ天然のシュロ素材、
その「亀の子束子」でなければ肌が傷つきます。
流石に、中年・老年になってからは束子で体を洗えば、
それは大変な事態になるようです。
遅いかな、いわゆる「乾燥肌」になってしまい、
体が痒くてたまらない状況になってしまいました。
この作品は製品開発でなんとしても「亀の子束子」を
トーラス=ドーナツ形状にしたく、
和歌山県海南市で製品開発しましたが「商品化」できませんでした。
これは私自身が欲しくてたまらなくて、
製品開発プロトタイプまで持ち込みました。
けれども、最終的にはコストの問題や、
製造機械も新規開発などができずに
プロトタイプモデルまで海南市にお願いをしたモノです。
そして、もう年齢的にも、
肌は「乾燥肌」になることは当然のことであり、
もう体を「亀の子束子」で洗うことは不可能になりました。
老齢化する現実を、私はこのようなことでしみじみと感じ取るとともに、
今や、この「乾燥肌」をなんとか食い止めないといけないわけです。
男が「お肌を気にする」なんてことは、女々しいと思いつつも、
正直、老齢化する肉体、手入れを真剣に考えないといけない、
そんな自分にとうとう出逢ってしまったことを報告しておきます。
これから、徹底的に「お肌」の研究をしてやろうじゃないか、
女々しいわけがない、と自分に言い聞かせている次第です。
「痒い」となれば、
私は、血が出るまで搔いてしまいます。
「五歳児みたい」
「三歳児なの」、と、
ワイフに叱られますが、
「痒い」という感覚は耐えきれるものではありません。


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