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Posts Tagged ‘センス無き経営者’


08月28日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 28th, 2017  Posted 12:00 AM

08月28日 先勝(丁亥)

性能と効能、
そして機能があるが、
全てを飲み込んでいる 
それが「センス」だ。

川崎和男の発想表現手法


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「ブランド力の完結度を経営者センスに確認不可能か」


   


     9月 24th, 2012  Posted 12:00 AM

先般、ある企業のアイデンティティデザイン戦略を見て、
その不完全さ、完結度=簡潔度の勘違いに呆然としてしまいました。
したがって、
その企業、そのインハウスデザイナーの不幸さに同情せざるをえません。
実際、国内企業メーカーで「ブランド」を語ろうとするなら、
このことを知り尽くしてほしいと思います。
つまり、ブランドといえば,
この写真の高級度や統一性の見事さがある意味では手本でしょう。
しかし、見逃してはならないのは、
このブランドが常に未来を創ろうとしていることです。
フランスにおける特許件数の高さや、
環境保全への並外れた企業投資を知る人は限られています。
そして、時代との協調性があるかというと、
決して「流行性」を自らが発信しているわけでもないのです。
私がこのブランドを知ったのは、
まだ、このブランドがあるホテルの地下にしか無かった時代です。
ちょうど、車椅子生活になって退院後、
そのホテルにしばらく滞在して車の運転練習をしました。
ゼロの数がとてつもなく多い価格に仰天しました。
それから、このブランドを手に入れるようになってから、
さらに、詳細にパリ本店の戦略も知るようになりました。
たとえば、iPadのケースにしても、
iPadよりも
高価というだけの価値観を物欲に照合できるかどうかさえ問題です。
おそらく、「金持ち趣味」・「成金趣味」と、
一線を画する価値観が宿ってしまうモノもあります。
しかし、それはバブル時には氾濫していましたが、今では皆無です。
私のコレクションには、
ノートから鞄、靴、ネクタイ、スーツ、さらには絵の具にまで及びます。
そこで確認できることを、企業が、経営者自身が
自社名をブランド化するにはもっと克明に見る必要があります。
たとえば、このブランドの時計は、
時計業界ではブランド力は軟弱で、二流品でした。
しかし、最近は自社工房を確立してから
一挙に高級ブランド時計に入り込んできました。
かつて、ある経営者と、このブランドの時計には、
確実に未来を創出しようとしている意志を確認していて、
猛烈に論議をしたことがあります。
正直、今、
そのような経営者は日本で探し出すことはほとんど不可能でしょう。
もし、デザインが活性化していないという批判があるのも、
不幸ながら、
「センス無き経営者」が増殖してしまったからに他なりません。
しばらく、このブランドを語る必要がありそうです。


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『資本主義からの逃走』
    「2010年・行学は『かたち』創出をめざす」


   


     12月 28th, 2010  Posted 12:00 AM

空なる「かたち」を
ボールペンスケッチの一年。
私のスケッチはまずラインに込めます。
思考の集約と収束が描くのは「空」です。
いつも「ことば」にこだわりながらも、
「空」のラインが立体化していくと私の「かたち」になります。
「ことば」思考もすべてを「空」なるまで自分を追い込み、
思考の集約も収束もボールペンBとモレスキンJapanese+iPadに走らせます。
ただ、iPadでのスケッチはまだまだ私の表現力不足です。
私のスタッフたちにはマーカーを捨てさせて、スケッチパッドでレンダリングを、
しかし3Dレンダリングよりも、ソフトモデル=ペーパー実寸モデルづくり、
光造形でのラピッドプロトタイピングをマスターさせています。
次世代、次・次世代デザイナーへの行学のススメです。
ところでこの一年、私が感激し感動するデザイン造形=かたちは創出されなかったと思います。
そして、確かに韓国はじめアジア諸国のデザイン表現力は格段と進歩してきました。
ガラパゴスと呼ばれるわが国の産業界ですが、
私は、真のデザイン力はまだまだわが国に潜んでいると思っています。
悲しいかな、「かたち」を創出できるデザイナーは激減しています。
理由は二つでしょう。
デザイナーの創造力を見抜けない経営者、センス無き経営者ばかりになりました。
いわゆる政財界にリーダーがいないことです。
そして、デザインへ、デザイナーへ、先行投資をという大きな器ある人物も激減していることです。
となれば、あらためて日本の技術と日本のデザイン、
このアライアンス基盤をもう一度リストラクチュアリングすることでしょう。
「空」なる「かたち」という日本文化を表現できる次世代を育成すること、
これが私の世代、私の役割だということを思い知らされた一年でした。
だから、私は私の「空」からの「かたち」をボールペンでともかく描き、
来春には、その「製品」そして「商品」を準備することはできたと思っています。


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