kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘デザインテーマ’


『空を飛ぶスポーツカーは具体化されるだろう』


   


     1月 26th, 2019  Posted 12:00 AM

やがてあの世に近づけば、やっぱり、これに乗りたい。
それが、ようやく出来上がってきました。
なんといっても、ブルース・ウィリスの
『フィフス・エレメント』が目に浮かびます。
しかし、このような映像では無いはずだと思っていました。
彼は2214年ニューヨークのタクシーの運転手役(元は退役軍人)でした。
いや、未来の都市は、こんなでは無いはず、
デザイナーとしては、「空を飛ぶ」=Passenge Air Veacleというのは、
こんなタクシーではないとその未来の世界観に
納得できずに視聴していました。
私は「空飛ぶ」モノが欲しい、
手に入れたいとヘリコプターから戦闘機まで夢見てきました。
空を飛ぶという展開には、これこそデザイン出来る日が来るかも知れない。
実際的には、アストンマーティンが
「ヴォランテ・ビジョン・コンセプト」で
空の旅を提供することを約束しています。
私自身が今は乗っているアストンマーティンで、
以前、副社長でデザイナーにも会う機会があり、
きっと絶対に出来ると思います。
すでに時代は、
空を飛ぶということが具現化、そして具体化してきました。
だからこそ、やはりフィフス・エレメントでの映像では無いと思います。
もう私の時間がありませんから、空を飛ぶモノは運転できなくても、
私のデザインテーマです。

空を飛ぶ車

アストンマーティン


目次を見る

『美しいモノ、バウハウスでのデザイン・チェスセット』


   


     8月 25th, 2017  Posted 12:00 AM

このところ、自宅や自宅倉庫、そして阪大研究室に収蔵している、
ともかく私の「美しいモノ」を整理し始めています。
これまで、持っていることはずーっと知っていましたが、
使ったことがありません、それはバウハウス期の「チェス・セット」です。
「チェス」については、思い出、
それは映画の「華麗なる賭け」でそれも二回、リメイクまでされた映画、
なぜなら、そこからチェスを学び、しかも相手はいつもパソコンです。
ちょうど先日から自宅でNeXT Stationを発見したら、傍らにこのセット。
本当にわくわくして開けてみたら、新品のままでした。
チェスセットは、私がApple本社で、デザインコンサルタント時には、
「Mind Top」のユーザー向けにこのセットをモデル提案までしています。
無論、プレゼでは「華麗なる賭け」でのチェス場面が余りにも美しかった、
その思い出はAppleでも通じました。
しかし、今は日本の将棋ブームに乗っていて、
私が将棋雑誌まで読んでいて、その自分にびっくりです。
ともかく、どれほど「美しいモノ」を自分が持っていたかということで、
自分デザインは常に「美しさ」でデザイン=問題解決だったことです。
となると、勿論、伝統的な駒もいいのですが、バウハウスのコレは流石です。
それでは、日本の将棋、そのモダンデザイン化は?、
一度チェスデザインしましたが、以来、自分デザインには、
将棋も私のデザインテーマになっていると告白しておきます。
しかし、将棋の駒、その基本形態では大きさと駒それぞれの格付けなど、
困難なことはとても多いようです。
それでも当分、このテーマは抱いておこうと思っています。
無論、自分デザインのゲーム盤はチェスと同じで、駒の造形テーマは?
とても困難だと実感しています。

* 「『華麗なる賭け』のように・・・とはいかず」
* 『勝てないけれどiPad上での将棋とチェスゲーム』
* 「デザインはその発祥から政治的な政策思想だった」
* 『GRiD社キーボード位置をどう乗り越えるかだった』
* 『民藝の美とデザインの美は区分分別されていた』


目次を見る

『デザイン提案・製品化から商品展開は素早く』


   


     7月 16th, 2017  Posted 12:00 AM

New Yorkの友人から送られて来た携帯用のナイフ・フォークセットです。
さすがにデザインでここまで解決つけているというお手本だと思います。
私も携帯用にしようと様々なアイテムを常に考えていますが、
こういうデザインを見ると、この簡素さにはびっくりします。
そうか、この解決法があったんだと関心すらしてしまうのです。
現在、私には本当に難しいデザインテーマがミッションになっています。
論文を読んだり、世界にはまだ存在していないモノを発想しています。
時々、もっと日用品で簡単なモノがやりたい、とか思って、
(簡単なモノなど無いことは十分にわかってはいますが)
それこそ100円ショップに行くと、いわゆるアイディア商品に出会います。
もう驚愕するような超便利だと思う日用品や台所用品には、
これって市価の3分の一が原価だとしても、
ここまで出来ちゃうのか、とか思います。
それこそ「除染素材」を発想したり、
火蟻こそ深紫外線レーザーで滅却することが出来るかもしれない。
ともかく思いつくことが本当に増えてきています。
しかも今では3D-printerで、とりあえずの造形確認ができます。
かって、光造形で線には太さがあり、面には厚さがある。
だから、いわゆる点には大きさがあるからこそ、
カンデンスキーの「点・線・面」での
予知は正解ヒントを与えていたのです。
今ではデザイン審査をする立場ですが、
自分デザインを審査してもらいたいとか、
新しいデザインアワードの登場を見つけると応募したくなります。
かって今では大きなデザインアワードになりましたが、
遺伝子での検査システムは、日本代表にもなりましたが、
最終選考ではとても難しくて評価判断が出来ない、とか。
そうした審査が出来ない審査員でどうするのだろうと怒りさえ生まれます。
それだからデザインは時代を見失っていると思ったことしばしばです。
最近は製品デザインを提案してからも、
それが商品化されるスピードは、とても遅くなってきています。
これも時代風潮かなと思わざるをえません。
しかし、私は日本のモノづくりを堅持していくには、
絶対に提案したらすぐにプロジェクトが開始されるべきという
この考え方は変えないつもりです。

* 『「森羅万象悉く紙なり」とは神と死に直結している』
* 「易しそうなテーマだが難しそうなデザイン解」
* 『難問解決の大ヒントは「素材」開発デザインの美です』
* 「刃物・ナイフの基本の徹底基本」
* 『民藝の美とデザインの美は区分分別されていた』


目次を見る

『「森羅万象悉く紙なり」とは神と死に直結している』


   


     5月 22nd, 2017  Posted 12:00 AM

「紙」は神とも髪、さらには守でもあります。
さらに死であり、市・士・師・史などを同音異義語を引きつけています。
私には紙は神と死との対称性を持っています。
私自身、紙漉きは「落とし紙」という今ならトイレットペーパーが
母の実家=最終の宮大工一族で灰色の落とし紙を造って=漉いている所で、
それが出来上がると実家に持って帰りました。
そうすると、祖母が一族に配りなさいと言われ、多分4〜5歳の思い出です。
デザイナーのプロとして、一時ふるさとでは、
「越前和紙」の産地に入っていって、
「オータキペーパーランド」を結成し、
そのタイトルには、
「森羅万象悉紙也」というロゴを作成しました。
和紙での実験のためには雁皮・楮・三椏を覚えました。
先祖が図面として残していた泥漉きの和紙は越前和紙では無理でした。
紙についての前章ですが、デザイナーとして、
紙は設計用紙からモデル用紙となり、
今ではバージンパルプから古紙のリサイクルは
私の大きなデザインテーマです。
「セルロース戦略」という基幹産業化を考えています。
またそれ以上に、紙の用品は、
ティッシュペーパーには普及品から、
高級品ともなるとそれはもはや布です。
最も紙はパピルスを源流とすれば、
パピルスは織物であり漉いたモノではありません。
そして現代の紙用品はおむつ・生理用から料理用とライフスタイルでは
不可欠のモノとなっています。
とりわけ紙用品の多様さとその品質では日本がトップ技術を持っています。
それこそ、越前和紙が正倉院では、
今でも経年変化していません。
にも関わらず、ユネスコ認定の「和紙」が三つの産地は大間違いと、
再度、大声で発現しておきます。

* 『大人的な表向きだけは嫌です: 洒落てはいけない』
* 『越前和紙こそ、紙の文化を再活性できるはずだ』
* 「布=『ふ』への七つのことばと割り出し線」
* 「『布』平織りの集積された知恵=晒を見直すこと」
* 『越前和紙に私専用を特注、なぜなら伝統の技能だから』


目次を見る

『霾(つちふる)のは中国からの人災である』


   


     5月 9th, 2017  Posted 12:00 AM

黄砂が飛んでくるというのは子どもの頃習った気がします。
タクラマカン砂漠・ゴビ砂漠(見ておきたい)から、
中国、韓国そして日本列島に偏西風でやって来ます。
それは天災でしたが、中国の土地劣化によって今では、
「黄砂飛来」というもはや雨上がり翌日の人災になっています。
TV報道で北京などにはPM2.5=超微小粒子状物質が視界を閉ざしています。
PM1.0が米国で認められて
中国ではマスクどころか防塵マスクの人々を見ます。
この人災に日本まで大変な事態になりました。
問題は黄砂という天災が人災となり、硫酸イオンや硝酸イオンが
私たちにも多大な身体的影響を与え出しているのです。
私のふるさと福井にはエチゼンクラゲがやはり中国からやってきて巨大化、
大迷惑を受けていますが、同等のすべて人災でしょう。
現在、空気清浄と水清浄での新素材開発デザインをしていますが、
これはデザイン主導=コンシリエンスデザインでの新素材化が可能です。
あくまでもこれからのデザインテーマです。
こうしたことに取り組んでいるのは、KAIST=韓国科学院の環境デザインも
コンシリエンスデザインでこの人災解決に取り組んでいます。
デザイン領域の拡大事例だと思っています。
したがって、私の阪大寄附講座では安全信頼性と人災解決環境デザイン、
現在は、こうしたモノデザイン企画でこの領域に四名の招聘教授がいます。
近々、新素材でのセルロース戦略とカーボン戦術に取り組んでいます。
この新素材で、これからデザイン実験が必要ですが、
空気清浄のモノ=商品化も見えてきたと確認しました。
「黄砂飛来」とは「霾=つちふる」という漢字がありますが知られていません。

* 「KAIST=韓国科学技術院の先生を招いて」
* 「KAIST・韓国科学技術院での講演」
* 『セルロース素材によるわが国の基幹産業化』
* 『除染されていない間伐材へのデザイン開発』
* 『ビジネスデザインモデルのためのコンシリエンスデザイン』


目次を見る

『レジリエンスデザインチームで少しでも支援を』


   


     4月 19th, 2016  Posted 12:00 AM

熊本の地震状況は日毎に悲惨さを増してきました。
正直、何も出来ません。
自分のような車イス使用者は活動停止を強いられます。
九州の障がい者の知人たちからも実情が届きます。
現地の崇城大学で教員の後輩、九州大学の元私の准教授が
中心になって「レジリエンスデザイン」活動をしています。
そこで、大阪大学で中核整理をしたwebsiteに、
いくつかのデザイン系、建築系の大学からも支援を受けて
「レジリエンスデザインチーム」をつくっています。
何が出来るかといわれても、デザイン・建築の教員とその学生で、
少しでも「レジリエンスデザイン」の知恵を集めることが出来るはずです。
レジリエンスとは、ストレスやプレッシャーに、
身体的・精神的に克てること、それをデザインできうると考えるからです。
自分はコンシリエンスデザインを提唱して、
その対象の一つにレジリエンスデザインがあると主張してきました。
しかし、「まさか」ということが熊本、九州で発生してしまいました。
九州大学では丁度、「レジリエンスデザイン」がデザインテーマだけに、
即、実務活動でその実績を上げていってもらいたいと願っています。
改めて「レジリエンス」がデザイン・建築で再補強されると思っています。
自然、その天災は、とてつもなく人間を活動停止させてくるものです。
しかし、人間は天災のストレス・プレッシャーに克たなければなりません。
そんなチームになってほしいと素直に期待しています。

*『コンシリエンスデザイン看医工学の学際化』
*『あれから20年・・・阪神淡路大震災のこと』
*『コンクリートから解放されること・今世紀のテーマ』
*『Consilience Design Phenomenaの形態・制度設計の効用』
*『「土地の記憶」は鳥居の位置その変遷にある』


目次を見る

『あれから20年・・・阪神淡路大震災のこと』


   


     1月 19th, 2015  Posted 12:00 AM

関西では阪神大震災のことがより詳細なTV報道が増えています。
あらためて当時のことを思い出せば、この20年間、
そしてMarch 11.2011東日本大震災での反省とは大きく異なります。
あの日、私は福井におりました。大きな揺れを感じてTVを観て、
唖然となるほどの大惨事で映画の場面かと思いました。
神戸の友人には当然電話がつながりませんでしたが、
メールで彼の周囲のことを知り、私もすぐにAppe社にメール。
直ぐに支援金とPC100台を福井宛に送付してもらいました。
多額な支援金でした。そのときに対応していただいた方々がいます。
父はすでに福井県警を退職していましたが、福井県警は最初に、
神戸に入ったのです。福井震災の体験があったからでした。
が後に最初は新潟県警という誤りがありました。
そうして、キヤノン販売も被災地ショールームにあるコピー機を全て、
避難所に具えることがOKされました。
当時はMacに精通した連中がかろうじて情報の整備をしたのです。
私が最も気がかりだったのは身障者の人たちがどうしているかであり
デザインが間に合わなかったモノ、それはラジオだったのですが、
これもクライアントが無かったことで実現していませんでした。
この震災から、私のこころの中で、危機状況へのデザインでの対策は
大きなデザインテーマになってきています。
当時も、大きなデマが流れていました。それは火災爆発の危険性流布。
あれから、情報化手段は確実に大変化してきています。
なんといってもスマートフォンの普及であり、この情報ネットワークは
以後、3.11・東日本大震災でさらに強化されたと思います。
ところが、スマートフォンの発売は格段に増加しましたが、
こうしたネットワークも無いスマートフォン販売企業は不要です。
明日にでも日本列島は大震災の予測があります。
それだけに、まずはスマートフォンには呼び笛とミニ印鑑が必需品であり、
震災時のトレーニングは毎月必要だと言っていいでしょう。
これはリスク対応ではなく、クライシス対応だと付け加えておきます。

目次を見る

『カラスはすでに見抜いている、らしい?』


   


     12月 22nd, 2014  Posted 12:00 AM

「H2Oセルロース©」と名辞した液状化防止素材は、
この8月、広島県の土砂災害では実証検証がかない、その直後、
御嶽山の火山灰回収でも国土交通省大臣官房室で認可を得られました。
以後、除染材としての可能性を私は3通り、その予想をしています。
そこで、福島県の除染必要地帯での実験に入ってもらっています。
「H2Oセルロース」は、今後の新たな新素材として、
私は大きな期待ができることを今、四つの方向で考えています。
 ● この素材の大量生産システムの機器や装置開発
 ● まずは、セシウム結合素材化
 ● 感染症の消毒用、医薬元素結合化
 ● 太陽光発電のための電源素材結合化
もし、これらがわが国から生産することができれば、
2030年までの地球環境の改善には最適な新素材であるばかりか、
これまで、ペーパーレスと言われながらも、実際は大量な紙消費を
確実にリサイクル性を完備することが可能になるデザイン戦略です。
ともかく、福島の除染必要現地で実験をしてもらいました。
私はその報告で、一喜一憂しながら、
「H2Oセルロース」のこれからの可能性にデザイナーとして、
さらに大きな期待感を持っています。
元素結合による、性能の拡大・効能性としての地球保全は確実です。
そして、機能性拡大が、デザインテーマになっています。
実験現場には、東北の秋、その景観には柿が大量に実っています。
多分渋柿でしょうが、それは干し柿にすればとてもおいしい秋の幸。
そして、こうした柿は、カラスの大好物ですが、
一匹もカラスは、この柿を獲らない食べないらしいのです。
彼らは、この柿がすでに汚染されていることを見抜いているらしい。
自然界は、危険な食材には決して、本能?かも知れませんが、
カラスは知り尽くしてしまったのでしょう。
新たな元素結合で、まずはセシウム結合での除染どころか、
消染素材までをめざしたいと考えています。

『広島被災地に「パウダースマイル」を!』
「二歳児がiPhoneを直感で使いこなす!だから私たちの義務」
『新素材デザイン=「固丸くん」の商品展開は制度設計が必務』


目次を見る

10月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 18th, 2014  Posted 12:00 AM

10月18日 壬戌(先負)

デザイナーに突きつけられる
そのデザインテーマは、
相当に勉強をしなければなりません。
エンジニアリングの根本、
時代、社会、それぞれが対象として
切逸に要請しているか、どうか、

そして、
そのデザインが終わった時には、
まず、解説書としての
著作が出来るぐらいになっているものだ。

「川崎和男 強い人弱い人」


目次を見る

「2009年からのこのブログ5年目、今年もよろしく!」


   


     1月 1st, 2013  Posted 12:00 AM

あけましておめでとうございます。
このブログは5年目に入ります。
そして、私は今春17年の大学人生活を終えます。
3月2日に大阪大学発祥の豊中キャンパス・大阪大学会館にて、
「最終講義」をします。
その後は、これまでどおりデザイン活動は続けていくでしょう。
大阪大学の私の研究室が新たな拠点になります。
いくつかのミッションが今年からのデザインテーマになります。
なんといっても、
3.11以後のわが国は、3年3ヶ月の政治的な悪夢の中にいました。
先般の選挙も、
日本の選挙制度が
民主主義の根本ではありえない制度だということを露呈しました。
私は、政治よりも、
デザイン実務が理想主義を日常的に構築する本質だと確信しています。
徹底的に、また自分の中にある「美学」と対峙していくつもりです。
基本的に、このブログは「毎日書くこと」ですが、
時には、「休筆すること」も勘弁して下さい。
私はデザイナーですから、「かたち」が表現主体ですが、
「ことば」との相対論化をめざして生きてきましたから、
書き続けることは約束します。
脳内では「ことば」から「かたち」を創出しますが、
「かたち」も言葉的な言語性を持っています。
昨年から、
私は「造形言語」と「形態言語」の両輪にデザインを乗せてきました。
おそらく、この思考を一旦、大学人を離れ、大学という場の研究室から、
まだまだ国難の最中にあるわが日本の復興と再構築で、
私なりの行学に身を投じる覚悟は
さらに強化されているものと自負しています。
読者諸兄の皆さんの幸運と幸福をここから願っていることを伝えます。


目次を見る