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Posts Tagged ‘ヒラリー’


『トランプ大統領への「デザイン職能」の表現』


   


     2月 4th, 2017  Posted 12:00 AM

米国での大統領選挙は当初から私は共和党だと考えていました。
そしてトランプ氏が決定してからは、
米国が二分される国内戦争が勃発するという気配です。
Apple社でのプロデューサーだった友人(反トランプ)とも
facebookでメールをやりとりしました。
さらにはニューヨークにいる友人が、デザイナーらしい、
反トランプへのマークデザインでの所信表明は素晴らしくて、
私のブログで使いたいとメールして承諾を受けました。
ツイッターからヒットラーの中間に新大統領が存在という印象を
彼はデザイン力で見事に表現してくれています。
彼はあの有名な自動車「タッカー」という車のデザイナーが父であり、
コッポラ監督で「Tucker=タッカー」という映画にもなりました。
私は両親にも会い彼がお母さんから意見されている現場も知っています。
彼が40代でニューヨークでの工業デザイン界をまとめていたことや、
彼は何度か来日し、私のふるさと福井にも二度も訪れてくれている仲です。
デザイン職能を活かして社会的な提案をすることには本当に長けています。
今、私が提唱している「コンシリエンスデザイン」の強い味方の一人です。
私にしてみれば、トランプであれ、ヒラリーであれ、現代の地球上では
米国はじめ各国とも政治リーダーを失っています。
かつてリンカーンこそ民主党を口説いて「黒人解放」をした政治家でした。
その当時は南北戦争であり、共和党は北軍。
だから民主党のオバマ氏が大統領というのは、私には複雑であるとともに、
米国の寛容さを見ましたが、それはトランプ氏の登場で、
本来の民主主義にも疑問、
多数決決定の大きな間違いを知ることになりました。
今回、タッカー氏がデザインで明確な意思表明は見事だと思います。

©Tuker Viemeister

* 「消えた自動車は今も語り継がれている」
* 『米国は壊れてしまっているその追随国家観を捨てよ』
* 「商品が記号となった実例・私の体験と確認」
* 『美大生1年のときに私の最初の社会的なデザイン』
* 『選挙の再検討・民主主義の限界が来ているのだろうか?』


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『米国は壊れてしまっているその追随国家観を捨てよ』


   


     1月 20th, 2017  Posted 12:00 AM

日本人には米国への大きな誤解を捨てられずにいます。
私はApple社でコンサルタントをしていて以来、
周囲からは「右翼」と呼ばれます。
全くの間違いです。少なからず「左翼」ではありませんが、
右翼ではないのです。
それは米国相手に仕事をしてみれば一辺にわかることです。
現在の民主主義なる多数決などは絶対に信用しないこと。
白人主義、キリスト教教義への大疑問、
しかもポピュリズムでの勘違いから、
米国後追いには大きな疑念を持つことが絶対に必要です。
今回、米国の大統領選挙には、ヒラリーにせよ、トランプにせよ、
米国全体の文明度が後退してきたことゆえに、私は選挙戦最初から、
共和党・トランプになることは当然のこと予想していました。
それは何と言っても「変」なのです。何がか?と言えば、
黒人を解放したのは共和党のリンカーンであり、北軍が勝ったのです。
にもかかわらず、民主党のオバマ大統領が選ばれ、
私のメガネはペイリン副大統領候補に選ばれるとともに、
ふるさと福井県小浜市はオバマ礼賛を行うというポピュリズムでしかなく、
米国では民主義よりもポピュリズムでの世界観の大破壊が進行したのです。
明らかに民主主義は破壊されてヒラリーであろうがトランプであろうが、
「白人主義」がトランプを選び出し、
その背後でのとんでもない世界征服観念が
米国の底辺集団の人気だけを押し出してしまっているのです。
米国の正当な知性は失われました。
世界がとんでもなく壊れていくようです。
米国内の混乱から遠ざかるべきでしょうがそれさえ不可能でしょう。
英国はEUを離れ、ロシアの強権発動、中国の一党独裁、
さらに北朝鮮の狂気、韓国の大混乱、それを相手に大丈夫でしょうか?
なんとか、わが国の義と善と美という神道的発想だけが頼りです。
私は右翼ではありません。ただし、左翼の能無しではありません。

* 「商品が記号となった実例・私の体験と確認」
* 『ロシアでの冬期オリンピックに象徴されていたこと』
* 『中国の模倣づくりは市場経済論と一党独裁で破綻する!』
* 「拉致問題解決が先決、現代問題解決は不可能を表徴」
* 「軍需こそデザインによる革新の真の目的」


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『文具大賞「システム手帳」の再発明と効能性という機能』


   


     7月 13th, 2016  Posted 12:00 AM

ヒラリーとテンジンと言えば、エベレスト初登頂です。
登頂に囚われていた自分には、
ヒラリーとなればFiloFaxというシステム手帳です。
このシステム手帳が有名になる以前から使ってきました。
以来、どれだけのシステム手帳を買い換え使い厭きてきたことでしょうか。
そして、もはやシステム手帳はスマートホンで充分でしたが、
日本の開発力は凄いと感心する商品が出てきました。
まさにシステムにふさわしいノートフィルから、様々な手帳の体系を
見事に商品として成功させているモノが、日本文具大賞に応募。
すでに現物を見ていただけに他の審査委員の評価がとっても楽しみでした。
案の定、「やっぱり、よく出来ているな〜」との声が多くて
当初からグランプリ候補でした。
日本文具大賞はグッドデザイン賞の評価は超えていると確信しています。
理由は明解です。
なにしろ、この評価で優秀賞であってもこの数年は大ヒットします。
文具というきわめて日常的な200円から5000円程度の、
ややもすれば衝動買いするモノですが
このささやかなモノには夢があります。
つまり、社会的な存在性が日常化する効能性=すぐに自分とモノの関係が
社会と時代にマッチングしています。
ましてここまで体系化が果たされている性能は、これまでのシステム手帳を
完璧に陵駕していることは明らかですから、
性能と効能が効用と効果をならしめて機能性は充分です。
それは発明が明らかだからです。
180度開閉すること。表紙は合成皮革だからこその一枚仕上げであり、
これまでのシステム手帳をとても軽量にしています。
「機能部門」のグランプリ賞品として
確実に国際競争に立ち向かえるでしょう。
ただし、自分は審査委員長ゆえ、
もっと厳密には要求がこれまでも残ります。
しかし、それを是正するメーカーが無いことには、
国際競争には勝てないことがあります。
この製品にももっと「体系」・「システム手帳」から、「手帳システム」を
なんとしても開発してほしいのです。

*『わが哲学の恩師・中村雄二郎先生』
*「ISOTでの勘違いを発見」
*「TV番組の役割は終わっていることを再確認!」
*『映像と音像を変えるHDMIケーブルの進化』
*「審査会=日本文具大賞からスタート」


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