kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘フィギュア’


『恐竜の里になっていたふるさと福井』


   


     3月 30th, 2015  Posted 12:00 AM

金沢に北陸新幹線が走って、北陸ブームというよりも、
私も意識して「武家文化」の街=金沢が脚光を浴びています。
比して、隣の福井県は金沢 – 福井 – 敦賀までの新幹線がやや?。
久しぶりの故郷福井の駅前には恐竜が3匹もいました。
福井の山里・勝山市は、男の子どもたちには聖地になっています。
もし、私が小学生だったら絶対にそこに通っていたかもしれません。
私も恐竜の名前や習性を必死で暗記し、そのフィギュアを収集という
そんな時期がありました。だから、甥っ子が小学生低学年の頃に、
「恐竜図鑑全集を全部買ってやろうか」と言ったら、
それはもう全部読んで暗記していると言われたことがありました。
勝山市で、恐竜の小指の化石が発見されてから、
気づいたら、福井大学の建築、その教え子が建築家になり、
有名建築家の事務所から、「恐竜博物館」建設現場で監督をし、
その建築は何か建築賞を受賞していました。
だから、勝山市には全国の男の子が行きたい街になっていました。
そこで、福井駅前には恐竜が実寸サイズで並んでいました。
私が初めて実寸の恐竜は、米国の自然史博物館で観て驚愕しました。
だから、恐竜、その存在を現代に取り戻すことは凄いと思います。
それなら、50体ぐらい福井駅前に並んでほしいと思います。
しかし、どこかのコンサル事務所のプランでしょうが、
力量不足を感じます。米国の博物館も下手なデザイン事務所プランで、
昔の展示の圧倒されるほどの驚愕性は薄くなってしまいました。
なんといっても、化石からの推測でのモノづくりには
もっともっと工夫が必要だと思います。
これらの恐竜は、想像だという雄叫びをあげますが、
もっと巨大であって構わないでしょう。
正直、ローカルの駅前展示には恐竜時代の驚くべき、
もの凄い展示計画、その大胆さを見せてほしいと思いました。
でも、恐竜が確かに勝山市に生きていたというのは
本当に大事にしたいことだと私は思っています。

目次を見る

『3D-Printingで伝統工芸産地へのサーキット戦術開始』


   


     6月 25th, 2014  Posted 12:00 AM

阪大に3D-Printer技術を全国から集約作業に入りました。
3D-Printer技術を3D-Printingとして、
真実、その技術トップ達と連携をしています。
実際は廉価なプリンターでの限界がありますから、
その技能がとても重要になってきます。
購入すれば、附属してくるモノは出来ますが、変形を加えればもう、
そのプリンターでの成形限度は明らかになってきています。
私が最も駄目だと思うのは、フィギュアづくりです。
光造形システムでもフィギュアづくりは流行しましたが、
その技能:技術ではありませんがもう何も使い道は閉ざされました。
私が拘ったのは、トポロジーの形態です。
本来は、教科書的な位相空間の形態ですから、線描きだけです。
私が辿り付いたのは、
点に大きさがあり、線に太さがあり、面に厚さが可能でした。
この思考をこれから伝統工芸産地とのサーキットづくりを開始です。
簡単に言えば、3D-Printerで作成したプラスチック形態を
本物の刃物・鋳物・ガラス・陶磁器にしていくルートをつくります。
自宅で、プラスチックの包丁をつくれば、
刃物産地では本当の刃付けがした包丁が出来上がってくるのです。
阪大が中心になって、契約した産地で、実際のモノを仕上げます。
おそらく、欧米ではこのサーキットシステムは出来ないでしょう。
日本の伝統工芸技を3D-Printingに置き換えていくことです。
そこから、次の3D-Printerの新素材が見えてきます。
重要なことは、新素材を3D-Printing技能として、やがては、
自宅の電子レンジでも本物づくりが可能になる事だと考えています。
すでに3D-Printerでの実現範囲の限界が設定できてきています。
おそらく、3D-Printerでモノづくりが自宅内、
いわゆるデスクトップになる時代はここから始まります。


目次を見る

『神仏像をもっと知っておきたいと考える』


   


     2月 10th, 2014  Posted 12:00 AM

久しぶりに「新TV見仏記」をテレビで観ました。
私が宗教を知ろうと思ったのは、
ふるさと福井でこの二つが不明だったことです。
生まれた里には永平寺曹洞宗がありました。
しかし葬式では浄土真宗があり仏教に種類がある不思議さでした。
一時期、宗教という思考領域とは無関係で生きたいと思いました。
土門拳の写真で仏像や神仏混合のアイコンを見て、
その美しさに惚れ込んで以来、仏教神道に興味がありました。
仏像や観音像などのいわゆる歴史的なフィギュアに潜むこと、
これを徹底的に知りたいと思うようになったのは、
これにも私が車椅子生活を余儀なくされたことがあります。
ぞっこんこのフィギュアアイコンのかたちに惹かれたのは、
ロボットデザインでの「身体論」と「形態論」でした。
しかも今年は森政弘先生から、改めて「華厳経」を教えてもらい、
松岡正剛氏は「維摩経」で年末を過ごしたことや、
いとうせいこう氏とたまたま出会って「不気味の谷」の話や、
彼とみうらじゅん氏の「TV見仏記」が今年から大阪でも放映とか、
彼にはロボットと仏像の話を希望している次第です。
いづれにしても、宗教を表現する神仏像については、
これからさらに興味を持つものと考えています。
宗教といえば、信教、信仰、信心を自分の中で再確認の対象です。
正直、宗教における経典はきっと心の物語りなのでしょう。
私はともかく神仏像の「かたち」に徹底的に入り込みたいのです。
多分その「かたち」には具体的にはロボットの「かたち」があり、
象徴的には、心が期待し確認する何かがあるものだと想像します。
いづれにしても、仏教にはその他の宗教よりも興味があります。
そして「新TV見仏記」の次のテーマが楽しみです。
少なからず、仏教の「かたち」には何かがあるものと考えます。

【ブログの関連記事】
『華厳経に入ろうと思う・森政弘先生の講義から』
『「舞の霊性」出版とともに思い知る』
『今年早々、最高の講義を受ける・森政弘先生の仏教論』


目次を見る

「丸ポスト・街角のアイコンから貯金アイコン?」


   


     7月 15th, 2012  Posted 12:00 AM

先般、ワイフが郵便局の人に欲しいとかで、
わが家に貯金箱が4つ体制になりました。
「貯金」というのは郵便局で、
「預金」というのは銀行、
私の金銭感覚はこの程度です。
さて、この丸ポストは日本の町の風景の一部でした。
最近は本当に見かけなくなりましたが、
デザイナーから見るとある意味、不思議な形態ですが、
おそらく日本人の郷愁感にすっかり溶け込んでいるアイコンです。
おそらく現代デザインでは絶対に出てこない形態。
蒸気機関車のような日本の郷愁景観アイコンだと思います。
円筒形に正面は郵便物を受け取りますが、
庇があって雨よけでしょう。
そして取り出し口が正方形というのは、
まさに回収管理という造形言語ですが、なんとも不思議な形態です。
丸ポストの現在までの歴史そのものが、
今度は「貯金アイテム」というアイコンへの変貌はとても面白い。
これはフィギュアやミニチュアの「効能的存在性」をという
形態言語になっていると判断できます。
私は、ほとんど小銭を持たないので、ワイフの小銭管理を申し出ています。
私は車椅子になったときに貨幣デザインが変わったので、
500円硬貨に感激しているという漫画的な存在です。
だから、500円硬貨だけは持っていたいのです。
一応、1円・5円・10円・50円はこれらのポストに貯金し、
100円硬貨だけを持ち歩くようワイフに伝えています。
これらの貯金は、1年後には寄金するということにしています。


目次を見る