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『3D-Printingで伝統工芸産地へのサーキット戦術開始』


   


     6月 25th, 2014  Posted 12:00 AM

阪大に3D-Printer技術を全国から集約作業に入りました。
3D-Printer技術を3D-Printingとして、
真実、その技術トップ達と連携をしています。
実際は廉価なプリンターでの限界がありますから、
その技能がとても重要になってきます。
購入すれば、附属してくるモノは出来ますが、変形を加えればもう、
そのプリンターでの成形限度は明らかになってきています。
私が最も駄目だと思うのは、フィギュアづくりです。
光造形システムでもフィギュアづくりは流行しましたが、
その技能:技術ではありませんがもう何も使い道は閉ざされました。
私が拘ったのは、トポロジーの形態です。
本来は、教科書的な位相空間の形態ですから、線描きだけです。
私が辿り付いたのは、
点に大きさがあり、線に太さがあり、面に厚さが可能でした。
この思考をこれから伝統工芸産地とのサーキットづくりを開始です。
簡単に言えば、3D-Printerで作成したプラスチック形態を
本物の刃物・鋳物・ガラス・陶磁器にしていくルートをつくります。
自宅で、プラスチックの包丁をつくれば、
刃物産地では本当の刃付けがした包丁が出来上がってくるのです。
阪大が中心になって、契約した産地で、実際のモノを仕上げます。
おそらく、欧米ではこのサーキットシステムは出来ないでしょう。
日本の伝統工芸技を3D-Printingに置き換えていくことです。
そこから、次の3D-Printerの新素材が見えてきます。
重要なことは、新素材を3D-Printing技能として、やがては、
自宅の電子レンジでも本物づくりが可能になる事だと考えています。
すでに3D-Printerでの実現範囲の限界が設定できてきています。
おそらく、3D-Printerでモノづくりが自宅内、
いわゆるデスクトップになる時代はここから始まります。


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