kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘作品はアイコン化’


『私の図鑑、サンヤツ広告されました!』


   


     7月 10th, 2014  Posted 12:25 AM

退官時に出版予定だった私の作品集=図鑑が新聞広告されました。
朝、いとこと夕方会う約束をして日本経済新聞の書籍CMを見たら、
アドラー心理学の書籍広告を見て、一瞬、私の名前?・・・!、エッ
新聞に広告が出ていました。出版社が取り上げてもらえたと思いました。
そうしたら、「今西錦司伝」と並んでいて嬉しくなって、
すぐに、FBのタイムラインに載せたら、これまた、なんと、金沢美大の
恩師二人からすぐに「いいね!」されました。
今西錦司先生は、京大の山岳部であり、霊長類の権威であり、
今ではやや否定的な意見もありますが、「101匹理論」を想い出しました。
今西錦司全集は、高校時代にはほとんど読破しているし、
なんといってもアルピニズムは、桑原武夫氏も京大山岳部ゆえ、
この二人を読みあさっていた気がします。
夕方、いとこにあったらこの話などするつもりです。
ともかく、書籍は、プロダクトデザイン対象として、
印刷技術・装本づくり、紙質、ホログラム表紙などは、美術書籍として、
この価格以上には出来ないけれどと商品化しました。
やはり高価な書籍ゆえに販売戦略としての広告になったのでしょう。
しかし、造本としてはデザインそのものの仕上がりを自負しています。
当初、「川崎和男全作品」でしたが、
私はまだ最後に今取り組んでいる作品もと考えて「図鑑」づくりでした。
この40年間のデザイン活動が「作品写真」になっていますが、
この作品写真の裏側には、相当のスケッチと数限り無い図面があります。
スケッチや図面だけではなく、プレゼンテーション、会議、説得技、
こうしたことを図鑑にしたいほどですが、デザイナーの本は販売困難です。
ミネルヴァ書房や周辺装本・印刷・書籍企画会社から、
少数のスタッフと、なんといってもワイフ企画で、
すべての作品はアイコン化されています。
願わくば、私のことは盟友松岡正剛氏はじめ、選りすぐった盟友たちが
玉稿を書いていただきました。
私はあらためて、この広告をしておきたいと思っています。
「日本文具大賞」表彰式では、
私の講評前に宣伝をして笑いをいただきました。
「売れるといいな〜」と心から念じています。


目次を見る