そして、
修景としてのデザインは、
当然、
美しいモノの造形を
意図したものでなければ
ならない。

修景としてのデザインが、
今、
浮かび上がっている。

「美学とは
　もうひとつの道徳である」
という台詞を
修景化のシナリオに
強調させることができないか。

修景化のためのレトリックを、
修景化の造形に
溶解させていくことができないか。

そこで、
光景的には
モノの効用に罪状を挟まず、
風景的には、
経済の横暴を阻止することで
破壊的状況の消去をめざし、
情感をよりふくらませる
情景的しつらえを
当然としなければならない。

さらに情景的には
人間の情感を
豊かにする方向を
見失わせている。

現代のモノの体系の景観は、
光景的には
モノの及ぼす功罪を際立たせ、
風景的には
経済の横暴が地球環境までを
破壊的状況に追い込んでいる。

さらに
修景化のための
モノのあり方を提示する手法を
ひとまずデザインとするなら、
修景化は
何が
前提でなければならないだろうか。

モノの体系で
構成された景観を
美学的判断にゆだねる、
そのための景観づくりを
「修景化」と
呼ぶことにしよう。

その造形は、
モノの存在
その目論見の動機となった
レトリックを、
印象の核心として
視野におさまり
美学的判断への
回路を作動させる。