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「資本主義からの逃走」・『謹賀新年』」               「兎と月と思い出と」
    


   


     1月 3rd, 2011  Posted 12:00 AM

兎猟
兎にはいくつかの思い出があります。
母方の祖父は宮大工の大棟梁でした。
そして、小さな村を持っていました。
今も、Google-Mapではその場は「商店名」になっています。
私は最初の外孫で男の子でしたから、
祖父はじめ周囲の用人の人が、兎猟での仕掛けなどを見て育ちました。
だからどのような刃物、というより鎌に近い刀での解体などの場面と味も思い出すことがあります。
福井市から最も近い1053mの浄法寺山では、春には斑模様の山兎と出会うことがあります。
その出逢いの緊張感には、兎の生と死があり、
それがそのまま月という陰暦性の生と死が私の中では結びついている気がしてなりません。
とりわけ兎の糞についても独特の消化機能が働いた結果があり、
その臭いや固さなどが記憶には明確にあります。
そして、何よりも「うさぎ」の語源説では、
「月」と「うさぎ」のつながりがサンスクリット語にもあったはずです。
ひょっとすれば、私にとって今年が最終の卯年かもしれませんが、
もう一回12年後の卯年程度は迎えたいものだと願っています。

元旦


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