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『眼球は「目の差し金」でリンパ系はないのです』


   


     11月 12th, 2019  Posted 12:00 AM

メガネの専門デザイナーは、眼球について
その生理の詳細を知らな過ぎると私はずーっと思ってきました。
「メガネ」というのは「目の差し金」が、私は諸説の中でも、
これがまともなパロールではないかと思っています。
幸いにして私は眼球にも解剖学をやってきたので生理学をよく見ます。
そして、まぶたをあげれば、眼球という臓器の表面が体外に表れます。
この小さな臓器はむき出しの臓器なのです。
たとえば、血管系、筋肉系、神経系が走っていますが、
リンパ系が走っていないので、リンパを介在する癌は起こりにくいのです。
よって、筋肉系では、メガネの部品になっている「テンプル」は、
命を縮める重要な名称も引き継いでいます。
メガネのデザイン依頼を引き受けた当初、まずは1年間、
時間の猶予をもらいました。そして企業への提案として、
目で生きていくことの思いを「角膜移植の提供」の
意志表示をするというテーマをつきつけ、衝撃を与えました。
あれから、2020年にはメガネの私ブランドは35年を迎えます。
私には、メガネのデザインでは、たった一社だけが目を引いています。
次世代には私の「目の差し金」を伝えていこうと思っています。


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『デザインは全てに入り込むこと、だから知識知恵を』


   


     3月 2nd, 2019  Posted 12:00 AM

これは「言語聴覚士」のテキストです。
リハビリは主には「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」などの
専門職によって施術支援されています。
この言語聴覚士は、米国ではオーディオロジスト(聴覚療法士)と
スピーチランゲージパソロジスト(言語療法士)に分かれていて、
修士や博士課程を経なければならない専門家です。
この分野こそ、デザインが加わるべきです。
私は、いくつもの既往歴と障がいがあり、
また デザイナーでもあるけれど、医学博士だから、
嫌な存在でしょうね。
ともかく、このマンガは、「ハリガネ絵」であり、
ハリガネ絵は精神的に悪いのです。
もはや見かけない家具調テレビや黒電話の絵で、
その名称がみんなわかる?と思います。
絵やカードを使って、「読む」「話す」「聞く」「書く」を学び、
その状態をチェックしながら訓練していきます。
その他のサンプルも一つのアッタシュケースにおさめ、とても高額です。
改訂され、図版の更新、データ化と、
このリハビリそのものが情報化されるべきです。
情報化されれば遠隔でもっとも対応可能なリハビリです。
私なら例えば、言語聴覚士に、
「薔薇」と「絢爛豪華」を書いてみて、と意地悪を言うところです。
そんな漢字も書けないなら言語は指導出来ないよと。
医師の国家資格は、「身体に刃物をいれてもいい唯一の職能家」です。
「毒とも薬ともなる調剤資格を持つ」のが薬剤師です。
看護師は「医師の判断と指示がない」と医療行為はできません。
そうなると、デザイナーとしての職能は?
デザイン教育で「生理学」程度は修めておくべきでしょう。
これからのデザイナーが実務、実践で手掛ける範疇として
昨晩に書いたブログ「海洋にデザインを」を
一読していただければ「海洋気象学」をやるべきです。


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「『はぶたえ=羽二重』の目立たなかった布の美しさ」


   


     9月 13th, 2013  Posted 12:00 AM

絹織物で着物の裏地として優雅な存在が羽二重です。
今では、この呼び方は布・織物よりも羽二重餅として知られ、
お土産お餅の名称扱いですが、
私のふるさと福井が織物産地として、
かつては人絹取引所までありました。
絹織物で着物の裏地は、人絹=人工的に絹のような繊維、
人工絹糸であり発明者の名前の略号としてスフとも呼ばれました。
最初は、レーヨンから出発した人工繊維モノでした。
そこから、今日の人工繊維は大変に工夫をしながら、
産業の基盤になっていったモノですが、
産業の高度化は織物そのものが時代遅れです。
人絹に対して正絹という自然の絹糸・蚕の糸は、
蚕の糸吐きの観察から、7回に1回、蚕身体の震えから、
人工撚糸されたこれを見破ったスフはイタリアであり、
日本製スカーフが輸出品から敗退した時期もあったほどです。
絹撚糸の経糸を二重にして、緯糸一本は、
今見直されていますが、現状では緯糸を機織り機械で、
シャトルと呼ばれるモノがありましたが、
これは木工技術の製造技術でした。
30年前に、タケフナイフビレッジ=越前打刃物の再興に取り組み、
その時には、シャトル製造工場で刃物のパッケージを製造して、
その精度は、パッケージの端面がまさにナイフで、
そのパッケージの角で指先を切るほどの精度を求めたものでした。
しかし、今ではシャトル自体の製造工場が無くなり、
シャトルで正絹を織る企業は、作り置きをしていると言います。
また、福井に残っているシャトルは、
すべて収集してほしいと伝えています。
福井の裏地人絹産業と正絹産業を共に復活させられると思います。
私は、ともかく「羽二重」=はぶたえを国際化を目指します。
たとえば、晒をデパートで発見する売り場はほとんどありません。
しかし、人絹の進化、正絹での蚕の遺伝子操作自体まで、
私はデザイン対象化ができそうです。
そのとき、「布」の膚触り、手触りは尺度スタンダードが可能。
この可能性をビジュアル化とオーディオ化ができるでしょう。


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