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Posts Tagged ‘地殻’


『天災・人災の日本こそ地球保全と人類存続をデザイン』


   


     4月 27th, 2016  Posted 12:00 AM

日本列島は地殻が三つのプレートに乗っている地震大国です。
そして敗戦国家として、ヒロシマ・ナガサキを持つ唯一の被爆国でした。
さらに、March 11. 2011は、大地震とその後の津波という天災、
しかもフクシマ原子力発電所の大事故による人災で、
日本国民は大きな経験をしました。
そして、April 16. 2016のクマモトで、さらに経験を重ねています。
次には、駿河湾と富士山、首都直下、南海トラフという
天災をすでに予測していますが、
これは地球全体の環境保全とエネルギーこそ
水、食料、電力によって人類は生き延びるということを
先進国家ゆえに世界中へ、
これらの体験を国際化する使命があるものと考えています。
それを「コンシリエンスデザイン」によって、
まず、レジリエンスデザインを果たすために、パラ理論とメタ理論で、
新たなデザインの理論拡大をねらっています。
その中心には「無意識な知的感性」であるsilienceからの拡大を
造形言語と形態言語によって、デザインの本質を熟考とその展開を
問題解決・価値創出・未来創成に向けています。
しかし、無念なことはこのデザインそのものの進化を積極化するという
デザイン教育機関があまりに少ないことです。
それはデザイン系大学の教員自体が、自分が経験してきたことがデザイン、
この停止思考に埋没していることです。
デザイン系教育機関の教員そのものの停止思考では、
決して次世代デザイナーは育成不可能です。
silienceからパラシリエンスデザインとメタシリエンスデザインを
この天災と人災国家であるからこそ、未来的な地球環境と人類存続を
デザインしていく義務さえあるということです。

*『毎夏、再自覚決心の日』
*『ふだん・忘れた頃に、まさか・想定外はありえない』
*『国土強靭化計画から次段階へはデザイン手法が必要』
*『大学でのデザイン教育=デザイナー育成をめざす』
*『大津波、その対策が地元反対を無視して進行している』


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「April.13.2013・淡路島震度6弱」


   


     4月 14th, 2013  Posted 12:00 AM

この時間、私たちは起きていました。
想像通りでした。
私の32階最上階は大きく揺れました。震度3でしたが慣れません。
iPhoneの地震アプリも大きく反応しました。
NHK-TV報道では、落ち着いた報道が始まっていました。
しかし、手立てはまったく不明です。
いつ止まるのかも分からず、もっと大きなのがやってくるかも知れません。
私が想像していたのは、
数少ない報道からでした。
昨年末あたりから、大阪湾では大きな石亀の死体があがったり、
鳴門海峡でマグロが大漁ゆえに、
マグロの釣り道具やアマチュアの釣りマニアがマグロ釣りに驚喜している。
このような報道を関西では面白おかしくやっていました。
海の動物が異変をおこしているかぎりは、
「何らかの地殻変動がある」はずです。
報道業界には、ニュースになって、マグロ大漁あたりにとどまらず、
なぜ、地殻変動があろうが無かろうが、
もっと詳細な報道にしていってもらえないのだろうかと思ってました。
友人の何人かには、南海地震が近いかもしれないと話していました。
淡路島が震源とすれば、
かつての阪神大震災との関連がもっと語られるべきです。
そして、地殻変動での活断層を語るのはあきらかに科学的な間違いですが、
そこに焦点をあてられるでしょう。案の上でした。
私は、地殻変動は海の生物異変で語られると同時に、
「液状化地盤」をもっと克明に調べるべきと考えます。
「March.11.2011」以来、
危機管理工学プロダクトデザイン寄附講座」を
すでに阪大を退官した私が、
特任でプロジェクトリーダーを務めます。
しかし、「危機管理学」や「地震」関連は、
資料が海外に比べて少ないと思っています。
大きな揺れが来て、心配になったのは「光造形室設備」でした。
明け方には、研究室に居た学生から無事との報告がありました。
SNSにて、後輩夫婦とやりとりし、東京の後輩から電話がありました。
FBでもすぐに後輩からメールが届きました。
すっかり朝になると、やはり「液状化」が伝えられました。
私は、常に海の生物異変と、
地震の関係と液状化地盤報道が必要だと思っています。


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