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Posts Tagged ‘富山’


『金沢の「棒茶」がとてもいい』


   


     11月 19th, 2019  Posted 12:00 AM

私はコーヒー、紅茶より、緑茶が自分にはあっています。
金沢美大に入った頃、下宿屋さんから通っていましたが
母への最初の電話は「何か、金沢のお茶はちょっと違うよ」でした。
金沢のお茶は、「棒茶」といういわば、
茎ばかりなので茎茶という緑茶の一種。
「今度帰るときに持って帰る」と、すっかりはまりました。
これまでのほうじ茶より格段に香りも良い「加賀棒茶」でした。
北陸と言っても、福井と金沢には味も方言も、
もちろん気質も違っていました。
さて、北陸新幹線の影響でいいことも多いのですが、
残念な面ではお土産物商品化したり、
観光客目当ての値上げが目に余ります。
それを考えると金沢や富山の街の整備や賑わいはありますが
福井に北陸新幹線は来て欲しくありません。
でも、変わらずしっかりと味わいそのままに「棒茶」は最高です。
だから、コーヒーより、私は「棒茶」が上手いと考えています。


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staffblog 8月10日


   


     8月 10th, 2018  Posted 5:20 PM

来たる9月21日

「とやまD’DAYS 2018」にて、
記念フォーラム
The 1st Talkに参加させていただきます。
トークのお相手は、同じく金沢美術大学出身、
畠山耕治氏です。
ぜひお越しくださいませ。

●日 時:9月21日(金) 15:00〜17:45
          (内 The 1st Talk)
●場 所:株式会社能作
     (富山県高岡市オフィスパーク8-1)
     2F カンファレンスルーム
●定 員:70名程度
●参加費:記念フォーラム 無料

*「とやまD’DAYS 2018」記念フォーラム


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『高価になってしまったカニ!いつまで食べられるか』


   


     12月 25th, 2017  Posted 12:00 AM

ふるさと福井からは毎年、今では名産中の名産、カニが送られてきます。
先般、帰省して叙勲者3人目のお祝いをしてきました。
そのときに、駅にあるもうすっかり覚えてもらっている、
水産物売り場に行って、度肝をぬくほどびっくりしました。
カニといっても、ズワイ=雄カニが一杯48000円とかを知って驚きました。
福井ではセイコガニ=雌ガニは子どもの頃はおやつでした。
鳥取では松葉ガニ:私は育成不足と呼びます。
理由は松葉ガニでは雌ガニながら腹部が大きくないという印象です。
金沢では香箱ガニですが、これは育ち過ぎというのが私の批評です。
富山で和食を食べて、魚は流石に日本海は美味しいです。
お店の方から、「関西の方?」と聞かれ、
私は「日本海の魚はやっぱり美味しい」と言ったら、
「富山の魚は良いでしょう」って、
「僕は福井出身だから、この魚は福井から泳いで来たから!」、
お店の人も大笑いしてもらいました。
ICD埋め込み手術ですっかり私は甲殻類アレルギーになってしまいました。
しかし、何としてもカニは食べたくて、アレルギー制御薬を飲んで食べました。
京都生まれ京都育ちのワイフは、セイコガニが大好きになりました。
なるべく、野菜も米も、それこそ醤油までも福井産に限っています。
そして福井の定宿では、クリスマスの抽選イベントがありました。
「こういうのは、絶対に僕は当選するんだ」って、宣言したら、
「31番が1等賞です」、
「はい! 31番」って渡すと、
周囲のみんなが驚いて大野産コシヒカリ5Kgが当たりました。
交通被災したときも、父からは、
「お前は抽選強いから、交通事故も車イスになるほど当たったのかも」、
こんなことも言われましたが、
確かに小学中学と商店街の抽選ではよく当選していたものです。
改めてカニ売り場では、最高級ランクをしっかりと見ました。
阪大には福井出身の船舶設計の教授もいますが、
彼は自分の研究費で、潜水ロボットでカニの生息を調べています。しかし、
「段々、カニが減ってきているよ」と言われたことがあります。
小学校時代は、魚屋さんから、
「お金もらっているから」と、セイコガニは2匹を食べながら帰宅しました。
ところで今、日本海はすでに海底では戦場になっているはずです。

* 「甲殻類アレルギーでも、蟹は食べる!」
* 『お米という簡素で簡潔な美しい主食文化』
* 「私の必須道具だから・iPhoneアプリにしてみた」
* 『伝統工芸産地を補助金漬けから開放し法律の改正が必要』
* 『京都というイメージ?、ブランド?、なのです』


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『富山県立美術館の企画展は近未来の日本の創出成果』


   


     12月 5th, 2017  Posted 12:10 AM

昨夜、「ピンク」と「発光繭」をカラーではなくて、
概念のことをブログアップしました。
そして久しぶりに富山市に講演で、北陸新幹線で金沢から20分で富山市。
午前中は新設の富山県立美術館に行きました。
そうしたらなんと「アートやデザインのための素材展」を観ました。
その中で、ヤッパリということで発光の繭とその絹糸素材と、
ガラスに積層されたライティングでの新素材を確認。
もちろん、この企画展だけではなくて、常設展示では、
ポスターとアーカイブされたこれこそデジタルアッサンブラージュは、
私の教え子も創立者(全員東大院卒7名)のチームラボ設営が展示、
デザインに集約した新しい美術館が出来上がっていました。
ともかく、新素材である繭とガラスは特筆しなければなりません。
繭は先日記述したばかりが取り上げてありました。
これは流石につきます。なぜなら、これなり世界にやがて貿易出来うる
まさにデザインでの新素材になることが絶対に可能だからです。
その他の素材、カーボン、くもの糸、照明でテキスタイル表現が見事に変化、
これはやがてファッションも離れ、日本の重大な輸出産業になるでしょう。
そして私が最も注目したのはガラスです。
富山市には多くのガラス作家、ガラス工芸家がいますが、
ガラスの技術進化は、器系と板ガラス系はそれほどの進化がありません。
具体的には陶器・磁器・ガラスは温度設定で全てが分離しています。
だから私が注目してきたことは、ガラスに積層されるそれこそ、
液晶であり、有機系素材でした。
何しろ、液晶は18世紀にすでに200点が発見されていますが、
なんと20世紀後半になってようやくコンピュータモニターになった程度です。
自分デザインでもすでに液晶積層の透明ガラスは製品開発途中ですが、
それだけに富山美術家がこの素材展に取り上げたのは、
懐中電灯で、照らし出せば明確な陰影事態が表現されることです。
この技術によって、おそらく光照明は革新することは明らかです。
この美術館の企画展示を終えて講演をしました。

* 『花嫁と独身者たちへのデジタルアッサンブラージュ』
* 『アートの主観性とデザインの客観性、明確な分別』
* 「美術館・博物館という空間建築アイテムは終わった」
* 「若手芸術家の紹介から学ぶ『範・感性』の確認」
* 「蚕が平面繭をひたすら吐き続けた『SILK』」
* 「蚕・繭・絹・・・観察が『技』を決める」


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staffblog 12月04日


   


     12月 4th, 2017  Posted 7:30 PM

12月04日

本日は、
富山県高等学校工業科主任研究協議会にて
講演させていただきました。

富山県内の工業系高等学校の先生方です。

工業高校にとって大切なことは何か?
その解を示して参りました。

以前のテレビ番組をご覧いただき、
今回お声がけいただきました。

12月に入り、
気温が下がってきた北陸での講演でした。


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『金沢の武家文化が必ず見直されるだろう』


   


     2月 28th, 2015  Posted 12:00 AM

北陸新幹線がブームになってきたようです。
私の父は警察退官後は、ある団体の専務理事をしていました。
そして、北陸新幹線づくりの陳情に毎月上京していました。
私はよく批判したものです。そんなに懸命にならなくてもと。
父は行学の士でしたから、自分の役目に忠実でした。
が、北陸新幹線の存在意義は「金沢一極集中」であると言っていました。
富山も福井も、まして新潟には何もメリットは無いでしょう。
そこに、間違った加賀群青かもしれないブルーと、
加賀金箔の金色ラインの列車が走ることになっています。
加賀群青と金箔の組み合わせにはもっと熟考結果が必要です。
デザイナーはO氏であり、彼の能力全てが全開ではないと思います。
きっと、デザインが予算やつまらない意見で邪魔されたのでしょう。
しかし九州JRの列車デザインは鉄ちゃん素人受けでしかありません。
列車デザインとしては、遊園地仕上げで、技術進化形の
問題解決された最新デザインにはなっていないと言わざるをえません。
時代遅れのデザインだと私は明言しておきます。
九州JRの列車デザインは、デザインを勘違いしているのです。
北陸新幹線が全線開通することの大きな意義に関西は呑気です。
おそらく、北陸の若者は関西より関東をめざすことになるでしょう。
京都の公家文化と金沢の武家文化だけが今後の日本で輝くはずです。
関西、それも大阪の町人文化が廃れていく気配を感じます。
大阪はもっと真剣に北陸新幹線を敦賀から京都・大阪を
一日でも早く全線開通させるべきだと私は思っています。
北陸とは、東西南北の北ではありません。
まさしく北面の武士たる、体制批判の担い手の住処が北陸です。
列車移動は、車イスの者にはとても便利になりましたが、
現在のホームと列車乗降は恐くてたまらないほど、
バリアだらけの代物でしかないのです。
それでも北陸新幹線にはまだもっと大きな問題が残っています。
いづれ、このことを明白に発言していくつもりです。

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