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『虫メガネでの拡大は絶対に役立つ方法だ』


   


     9月 27th, 2016  Posted 12:00 AM

子どもの頃、少年探偵団の必須品、
それは「虫めがね」でしたしその拡大鏡からの視野はとても面白くて、
何でも拡大して視ていたものです。
デザイナーになると写真やスライドそしてイラストレーションでは必需品。
自分は音響製品のツマミやパネルの表面確認で使っていました。
最近ではUSB充電で明るくして(右上)もっと明確に見えます。
さらに、「40暗がり」という老眼に対して、老眼鏡の面倒がありません。
ともかく、拡大して視るのはとても面白いのです。
顕微鏡も電子顕微鏡も体験していますが、
虫メガネの拡大がやっぱり面白いからこれらの拡大鏡で
なんでも拡大するのは無邪気に楽しいです。
製品のモックアップモデル、その表面仕上げはともかく大きくして視ます。
特にデジタルカメラでは400倍の拡大は日常化しましたが、
この拡大はさほど当たり前過ぎます。
やっぱり、虫メガネは、少年探偵団的な興味がまだまだ残っています。
人体解剖室に出入りが出来たときには死体から眼球を割って虫メガネ拡大、
この発想から、メガネフレームデザインが自分の体験ですが、
とても視たかった三半規管は見逃しています。
今や老眼鏡のごとくですが、拡大して見詰めること、
この見方のためには、やっぱり虫メガネは必需品です。

* 『ウォッチよりも妖怪メダルに意味がある、と思う』
* 『四十暗がり・シニアグラスがこれでいいわけがない!』
* 『象と蟻、その表現法はまったく変わってしまった』
* 「ビジネスモデルをデザインモデルにするために」
* 『トリックスターになってやる。』


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『ウォッチよりも妖怪メダルに意味がある、と思う』


   


     8月 31st, 2014  Posted 12:00 AM

私がマーッケティングに興味をもったことがありました。
大衆に対して少衆・小衆・分衆というターゲットゾーンの設定でした。
それ以後、この論文に勝っているものに出会ったことがなくて、
デザインワークではマーッケティングは、
全く不必要、不要なものだと断定しています。
今も日本の子どもたちに強烈な所有欲を発信しているモノ、
そのモノをまず手に入れないと、全容が自分の物にならないコト。
それは妖怪ウォッチと妖怪メダル群です。
これが話題になったとき、小衆である子ども達は分衆化されて、
少衆であるにも関わらず大衆であるべき大人たちは動かされました。
少衆が趣味という「自分に無いモノコト」に気づいたわけです。
いつの時代にも子どもの流行が時代風潮を社会現象にしています。
私の時代毎にもあり、それ以後もありましたがこれは別次元。
ネットワークと3Dゲームが発端で、メディアミックスは、
漫画につながっており、ウッォチという形態だけを引用して、
肝心なのはメダルでした。妖怪は10もあり、物語りゲーム性には
これとの一体感こそ子どもたちには彼らの欲望装置環境なのです。
これを手に入れる困難さ、それをオークション高額で手に入れる、
それではモノとコトの形式には踏み込めないはずですから、
私は正当に手に入れてみました。
ゲーム・キャラクター・ネットワーク・3D表現・物語り・趣味性、
それこそ、あのビルゲーツが、ネットでゲームはありえない発言は、
大間違いであり、その感覚ではPCは時代性零は当然です。
やがて、時代の必ず置き忘れにいたるメダルと、
あまりにも単純な働きしかないウォッチ形式形態を、
私はどれだけのデザイナー・クリエーターたちはじめ、
しいては経営者にはおそらく理解不明でしょう。
感性の大問題があるのですから。
「ソウジャナイヨ〜」とメダル設定を間違うとウォッチは絶叫です。
妖怪は10人?、少年探偵団は私の世代にもありましたが、
今ではネットワークにあって、大衆は小衆の子どもたちの
この所有欲をしっかりと読み取るべきと書き残しておきます。
ワイフの親友から、「うちの子とお揃い」とか、
孫と同じモノを持ってとか私は言われますが、
この奥の深さこそ重大だと言っておきます。

「ブライスというたかが人形に、されどの本質」
「人形・ワイフのコレクションにみる『ブランド価値』」
「キティちゃんにて確認できる『安全と安心』」


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