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「闇の中・中の闇」


   


     8月 13th, 2011  Posted 11:53 AM

人それぞれに闇があります。
この闇は生来先天的に秘めています。
そして、この闇が性分や性格として、
個性と勘違いされる以前には、
幼少で「悪魔化」します。
人間の成長期に現れる「反抗期」にその片鱗をみます。
正直私は一般的にこの時期の幼児や小児という種類、
その人間風を忌み嫌います。
これも一人っ子ゆえの生理的かつ心理的、
さらに動物的感情だと自己分析ができる老年域です。
となると、こうした闇の中=闇に包まれた人間と、
確約として心の中に闇を抱いている人間存在、
そして、闇など全く無い人物がいることは確かです。
人間と闇の関係は、以上のようにすっきりした範疇に、
決して留まることなくいわゆる「演技」が加わります。
しかも実態は「本心の中核・本心を包囲・疑心させない闇演技」です。
疑心暗鬼が万一私をおそえば、その解明、
特に、闇事であるにもかかわらず、
土足で踏み込んでくる輩には攻撃をするべきです。
今、国難の中、さらに時折また恐怖を与える地震列島にあって、
もっとも「闇の生産」によって、
責務放棄をしているのは政治そのものです。
資本主義社会と民主主義社会にこれほどの「闇」が潜んでいたことを
あらためて私たちは確認しました。
資本主義の具体例では、株主総会でのこんな質問回答が象徴しています。
「今後、この電力会社には夢を持てるのでしょうか?」
回答は単純明快だったそうです。
「夢などあるわけがなくなったことをお伝えしています」。
民主主義社会の具体例では、
「フクシマ原発の復旧には30〜40年は覚悟せねばなりません」。
30~40年寿命なきリーダーの台詞であってはならないのです。
この二つの政治経済的「闇」が私たちを取り囲んでいるから、
私たち自身、この「闇」には、
かえって無頓着になってきているようです。
確実に断言できること、
それは「闇があれば夢は破壊されます」、
そしてもう一方では、「夢があれば闇を消滅できます」。

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