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『新たな医療機器企業の研究所のデザイン監修』


   


     10月 8th, 2014  Posted 12:00 AM

金沢の21世紀現代美術館で個展をやりました。
インスタレーションでは鏡=ミラーを多用しました。
ミラーの背後には冥府があるという美術評論があるほど、
このミラーを素材とする手法は大変に難解だと私は認識しています。
が、その時のインスタレーションをさらに進化させるシュールームを
私はC.I.デザインとインテリアデザインの監修をします。
個展ではミラーを多用して様々な虚像投射をした経験があります。
それから、ミラー素材を私はキーボードでも実現しましたから、
ミラー素材とセンサーを多用することで、デザイン領域を拡大化し、
どこまで、人体投影上にバーチャルな虚像を映写させるかが課題。
そのようなアイディアをこれからのシュールームとしての実現をと
そのセンサーやプログラム化映像制作を監修しています。
ショールームにはできる限り実物展示ではなくて、
情報化映像と観客動作とのインターラクションデザインづくりです。
夢や希望は広がるばかりですが、無念なことは予算に縛られます。
結局、センサーでプログラミングはかなり予算計上と関係が深く、
それこそ、実現という不自由さからの解放作業がデザインです。
デザインは問題解決ですが、解決しての効果は解放だと再認識。
シュールームそのものが、問題提起=夢・希望を一杯展示して、
どのようにそのテーマを解決していく使命を掲げることが実は
とても困難なことでありそれが夢や希望の不自由さだと判明します。
この判明したからこそ、解決をつけていく、そのシミュレーション、
その未体験さを経験することが解放される自分に出逢えること、
かも知れないと、この仕事に取り組んだ時から感じてきました。
そこで、すでに体験しているミラーへの自分投射に、
さらにセンサーキャッチされた虚像の中の自分に出逢わせることです。
このショールームで未来の自分に出逢って開放されること、
そのデザイン監修だと私は考えています。

「知財権・意匠権改変の対象となった商品開発」
「『鏡』の存在を知り尽くすこと」


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