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『「文藝春秋」と「芥川賞」に憧れがありました』


   


     2月 27th, 2019  Posted 12:00 AM

「文藝春秋」は、中学生になったときからの愛読者です。
伯父からこの本は読めるだろう、と勧められました。
伯父は、エンジニア=繊維関係ですが、いつもこの本がありました。
小学生時代には、角川書店の昭和文学全集(ふりがなあり)と、
平凡社の世界文学は全て読んでいました。
これは、祖父からお小遣いをもらえるということもあり
それを目当てに、全てを読み、読書、大好きになりました。
実家の倉庫には、まだこれらが置いてあり、
読み終わって祖父からお小遣いをもらった
本のタイトルの上には目印で○に大の印が書いてあります。
子ども時代の読書習慣から、私は小説家、作家が夢でした。
そして、いつも「芥川賞」への憧れがありました。
医学部に入って、作家との兼業という将来像に憧れながら、
医学部ではなく、美大へ、作家では無く、デザイナーになりました。
とは言え、東芝に入ってからも、自分の名前入りの原稿用紙を作り、
執筆をしていましたから、原稿がどこかにあるはずです。
デザイナーとして連載をかかえた時、
編集長から物書きは蔵書5000冊を突破して、
初めてそういった段階にのれると教えられました。
実はペンネームもあります。
今も、芥川賞はこの「文藝春秋」で欠かさず読むことができます。
70歳なれど、新たな肩書きを増やす夢をみています。


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『小っちゃなメモの手帳=コンセプトメモ手帳』


   


     6月 21st, 2015  Posted 12:00 AM

日本文具大賞の審査会では、私は楽しみなことがあります。
それは審査委員である「趣味と文具箱」の
編集長S氏に会えることです。
この雑誌の愛読者でもあり、
この雑誌の編集デザインは優れています。
が、何と言っても「今自分はこれが気にいっている・・・」とか、
そのような質問をすると、必ずとてもいい正解が得られます。
今回も、今、私が見つけた手帳で、名刺サイズながら、
一言メモができる手帳を見せたところ、
「私も使っています。」と同じように差し出されて、
そうなると自分の選択は間違っていなかったと正解ということです。
このメモ帳、小さな手帳も随分と試してきました。
私は日本には手帳と手帖があることを
いろんなところで発表してきましたが、
私は手帖の伝統は絶たれたと考えてもいいかもしれません。
もちろん私は手帖を語り次ぎたいと考えています。
さて、今この小さな手帳の使い方は、
ともかく一つのメモには、
一言を書き付けることで十分ということです。
S氏ともその会話をしました。そうしたら、これ用のペンもありました。
それから、私も考えたすえに、
最も小さなボールペンを見つけました。
現在は、常に側において置き、
TVや読書で気がかりなことを即メモしています。
この手帳一冊に、
それこそ、一言を何かのコンセプト発想に使えるでしょう。
これは発想のトレーニングにありかもしれません。
小さな手帳に一言を書き付けるという意味はとても大きいと考えます。
一言というのは、言葉で言えば単語一つです。
つまり、一言という言葉はそのままコンセプトという認識が、
大雑把な言い方としても言い切れると私は考えています。
端的に言えば、コンセプトとは一言で言い切ること。
したがって、このミニ手帳はコンセプトメモだと私は思っています。
確実に記憶されるメモ帳です。


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