kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘提案者’


06月07日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     6月 7th, 2018  Posted 12:00 AM

06月07日 先負(庚午)

商品を通じて、
提案者自身の人格や人生、生き様について
非常に深い関心を持つのである。
「その人の特徴と特長が、
商品と重なっている」ことを発見したいのだ。

そう考えると、
アイディアを述べる自分という存在は、
一種の媒体ということになる。

『プレゼンテーションの極意』「わがまま」と「誠実さ」


目次を見る

『IoTではなくIoMetというライン手法』


   


     4月 8th, 2016  Posted 12:00 AM

ムーアの法則、その提案者であったゴードン・ムーアが
1992年箱根でのApple社主催のカンファレンスで、
3原則を提唱しました。
土=シリコン、ガラス=光通信、空気=インターネットは
将来、つまり現在を変革すると基調講演をしました。
まだ、30代だった私はそれを信じて以後の動向を見てきました。
私が現在辿り着いているのは「コンシリエンスデザイン」と
その対象を「看医工学」に決定しています。
そして、発想思考方法は「コンセプト」から離脱することが出来て、
「コンセプト」から「ライン」へと更新することを実務実績にしています。
相変わらず、世間的な未来予測は「コンセプト」、概念あるいは観念ゆえ、
「スマートシティ=Smart City」
「IoT=Internet of Things」
「Big Data」という大雑把な概念・観念が吹聴されています。
「AI-Robotics」人工知能のロボティックスとの共生が謳われています。
僕はこれらを「Line Method」でその詳細に入りこんでいます。
理由は、実務対象としての看医工学にするには、
ライン=最新さを伝統的な脈略で吟味する必要があえると
判断するからです。
スマートシティは、明らかに技術進化して革新化された医療環境です。
それはIoTではなくて、Internet of Medical things=IoMetです。
さらにほとんどタイトルでしかないビッグデータは、
サーバーネットワークとその対処対応システムの完備が必要です。
結局、ロボティクスが再生医学に結びつくことは確かです。

*「革新が始まっているから、私の『夢の形見』」
*『「KK塾」大野ゆう子教授からスタートしました』
*『資本概念の変容と変質はイデオロギーを消去す』
*『非常事態宣言の街=パリにて、決意』
*『K塾最終回 松岡正剛氏からの新たな知の編集』


目次を見る

「TEDxOsakaUの開催・傍観から主体化へ」


   


     10月 6th, 2012  Posted 12:00 AM

TEDは、コンファレンス形式の流行になってきました。
「スーパー・プレゼンテーション」として、
NHK・TV番組になり、その人気はますます上昇しています。
TED=Technology・Entertainment・Designという領域のなかで、
アイディアの提案者=スピーカーは与えられた短時間(最大18分)で
プレゼンテーションをすることになっています。
TEDがTEDxとして世界各地・日本全国で展開がますます拡大です。
私の研究室も早くからこの活動を見てきました。
私は学生やスタッフには、「主体的」に関わることを提案しました。
結果、「TEDxOsakaU」という範疇で、
大学を中心とした開催権利を学生がいただきました。
先般、TEDxKyotoには、
准教授・元スタッフ・研究室・スタッフが主体的に関わり成功させました。
しかし、私は一言「チャラケるな」と一喝したのです。
それは、
TEDxは米国先導のイベントからフェスティバルになろうとしています。
問われるべきことが、
スピーカー話題・課題・問題に意識化されていないとするなら、
「異業種交流?・カフェ?、そしてTEDって?」ということが
曖昧化され始めてきているようです。
現在、わが国でEntertainmentを語れる状況は押しつぶされています。
もし、このTEDへの「主体性」を発揮するならば、
三つのことを欠落させてはならないと私は考えています。

●1. 未来を招致するには現代を批判すること。
 そこにあってはならないのは「共同幻想化」の誘導を禁止すること。
●2. 現代・現実の把握と意識化において「共同謀議」の誘惑。
 実際面での提案にあるべき夢・希望・期待は
 決してEntertainment性の軽薄さに浮かせないこと。
●3. このプレゼン形式がSNSで「無防備拡散」のこと。
 これは大きな最大公約数的な情報化に沈没する怖れがあること。
 オーディエンスに最小公倍数的な発想を刺激し促進すべきです。

それはビジュアライゼーション手法が、
SNSで「共通認識」された価値観に蓄積するなら、
TEDそのものが、
世界への意識革命を情報戦略の一つに私たちは楽観的に包囲されます。
ということで、私たちは「傍観者」から「主体者」を選んで、
私たちのオリジナリティ創出をめざします。
パートナーには、信頼できるこれからの企業が支援をしてくれています。
つまり、日本の大企業には、
この「形式」にも近接できないほど脆弱化していると判断してしまいます。


目次を見る