kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘構成要素’


『ジッポーのあかりをデジタルアッサンブラージュ』


   


     10月 10th, 2015  Posted 12:00 AM

デザイナーとしてとても惜しいモノコト=物事デザインは
喫煙具関係です。
人間が喫煙習慣を積み重ねてきた歴史は、
工芸品ともいえる数々のモノを生み出して趣味性が蓄積してきた
美しいモノが一杯ありました。
心臓を痛めてからすぐに禁煙しましたが、60代になったら
もう構わないだろう。
むしろ、喫煙具の美しさは自分の周辺に置いて置くべきだとさえ、
考えて、ワイフには時々叱られますが、
喫煙具の美しさは丹念にもう一度覚えておきたいからと、
収集してしまいます。
特にライターの名品は「ジッポー」です。
確か1930年代に創られたオイルライターは発明者の名前も知りませんが、
ジッポーライターの構成要素の簡潔さは、デザインの基本の基本です。
まず、インサイドユニットとボトムケース、リッドとヒンジ、
ジッポーはその装飾性では、様々なシリーズが出来上がってしまいます。
インサイドユニットには、綿球=オイルボール、と摩擦による発火石は、
確かにアウトドアから軍事品としても、
面白い逸話を一杯生み出してきました。
綿球から芯=ウィックにフリントとフリントホールが摩擦で
「発火」します。
それは、少なからず「文明」を発火させたといえるでしょう。
だから、このブログでもどうしても書いて置きたいテーマです。
文明としての火は、食物を焼いて飢えをしのぎ、
火の暖かさゆえに寒さから身体を守ってくれたわけです。
ジッポーとナイフは人間の必需品であることは間違いありません。
私は綿球だけを買い求めてもう一度詰め込み直しをします。
これで、オイルの長持ちを決めることができるのです。
映画で登場するジッポーの、リッドとヒンジの音はとても心地よいのです。
だから、そのジッポーの音は確かめざるを得ません。
芯材=ウィックはその長さで炎の大きさを調整できます。
それこそ真っ暗闇でジッポーの光は、
西洋が生み出した「あかり」なのです。
もはや私はデジタルサイネージどころではないということを
自宅玄関で実験し、
これを「デジタルアッサンブラージュ」と名付けました。
それは映像とLED、ともにデジタルな技術で「あかり」を制御するのです。
それには、日本的なあかり=蝋燭と、
西洋的なあかり=ジッポーをコントロールする必要があります。
このハードとソフトの開発を発表していくつもりです。


目次を見る

「資本主義からの逃走」
  「素数をシンボルに『多様さ』を観察すれば」


   


     1月 9th, 2011  Posted 12:00 AM

素数を要素・要因として
もう一度、24・36・60という数列。
 2×2×2×3=24=(2×2×3)×2
 2×2×3×3=36=(2×2×3)×3
 2×2×3×5=60=(2×2×3)×5
因数分解的には2×2×3=12が最大公約数でした。
そして、2×2×3=12(GCM)×2×3×5=360(LCM) 、360が最小公倍数でした。
しかし、素数だけに注目すれば、2・3・5が、24・36・60の構成要素です。
ともかく、2と3は必ず必要とされている要素です。
この2と3をデザインの必要要素と考えれば、5だけが60に含まれています。
24群・36群・60群をひとまず市場、あるいは製品ということにします。
そうすると、5という要素が際立っていて、2・3は要因と考えてみることができます。
なぜなら、2と3がこの三つの群では入れ替わったり、増減が起こっていることになります。
したがって、24群・36群に「多様さ」は無かったと言い切ってもいいかもしれません。
多様さ
多様さというのは、
5が入っている60群には、24群・36群に対して明確な差異性があるということです。

A群・B群・C群は、
       A=(a・a・a・b)
       B=(a・a・  b・b)
       C=(a・a・  b・ c)ですから、
cという要素だけが、Cを特徴付けている多様性だと考えることができます。
Cをデザイン対象にしたとき、AとBとの違いはcをデザイン要素にすることです。
それはcというアイディアを入れることで、Cを特徴づけられるということです。
ある意味で、デザイナーの才能は、
cというアイディア・造形・実装が出来ることだと観察することができます。


目次を見る