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Posts Tagged ‘江戸時代’


『科学も宗教も、「願い」だから祈祷札があるのです』


   


     4月 15th, 2020  Posted 12:39 AM

コロナウイルスの収束、そして終息をみんなが「願って」います。
世界の医療従事者の臨床対応の闘いに感謝し、「願う」のです。
基礎研究での解明と、ワクチン開発を待ち望んでいます。
3月末に、日本の各地で感染が拡がるなかで、
疫病=マラリアを除ける江戸時代に使用された版木から
復刻した厄除け霊場のお寺がありました。
宗教で人々に救いの手を差し伸べる動き・「お札」でした。
そして私達の移動が制限される最中故に、
お寺に参拝しなくてもよいと郵送で届きます。
しかし無料で授与されることを利用して
「性悪説」の日本人が出てきました、転売行為です。
許しがたい行為、全てを現行犯として、
逮捕が一般人でも可能にしたいくらいです。
三密を避け、SocialDistancing、stay homeで身を守る中でも、
自分のことしか考えていない人が大変多くいます。
科学の救い、宗教の救い、に対して「性悪説」の人は、
この国難に「善」へと切替えてもらいたいのです。
誰でも陽性になることを思考し、
願いを込める科学も宗教も同じの願望です。


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『医師以上の海外貢献』


   


     12月 10th, 2019  Posted 12:00 AM

中村哲医師がアフガニスタンで銃弾に倒れた訃報が駆け巡りました。
アフガニスタンではガニ大統領が棺を担ぎ葬列の先頭に立ちました。
正直、私は一回か二回ばかりTVで見たことがあるくらいでした。
それも彼の同胞が死んだ時でした。
ニュースや特集番組から彼の功績、
医師以上にかんがい事業を先導し、江戸時代の山田堰技術より
砂漠を緑の大地へと変えた奇跡の軌跡を確かめました。
そして、アフガニスタン飛行機の尾翼には彼の肖像画まであり、
「私たちのヒーロー」、
羽田空港には在アフガスタン人が80名も出迎えたという話でした。
彼には、祖父の大きな歴史もありました。
それを思うと、それこそノーベル賞平和賞が与えられるべきです。
今同じ時期に誇らしくも吉野先生が
ノーベル賞の授賞式に参加されていますが、
あまりに明暗が分かれる同世代の世界のニュースです。
本当に私たちは海外の、
それもマイナーな国での同胞の親善活動、
彼らの行動、活動が知られていません。


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『インテリア・ドメインとインテリア・フェーズを提唱』


   


     9月 8th, 2019  Posted 12:00 AM

『モードの体系』は必読本だと考えます。
建築家とデザイナーにとって、消費社会の構造解読につながります。
もっとも、芸術系大学の入試問題で扱うべきと言える必読本です。
そしてこれを基本として「インテリアの体系」を創っていきます。
教育を通して、建築もデザインも訓練していけば、
デザインの職能家としての基礎が出来上がるでしょう。
消費社会では、廉価商品と高額商品の軸すら動いています。
廉価商品はいつまで経っても一定数では増えていきます。
そして、これからの家具、椅子、ソファー、デスクなどが
デンマークの海藻類が畳のように、
また、ドイツでは3種類の経年変化が無い
そんなウレタンフォームが発明されてきています。
おそらく、日本では江戸時代や明治維新、高度経済成長期で、
廉価品と高額品という二極が生まれ、
そこから多極化し、それを定める軸ごとが変化しています。
有線と無線の世界がインテリア空間には入っています。
インターネットがインテリア空間の時代を区切っていくでしょうから
私は、「インテリア・ドメイン」と「インテリア・フェーズ」を提唱し、
そこに向けての「かたち」を提案します。


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『越前藩石高と越前和紙の「黒すかし」は使われている』


   


     5月 10th, 2019  Posted 12:00 AM

子供の頃の趣味のひとつに、「藩札」収集がありました。
多分、実家にはまだあるかも知れません。
さて、かって江戸時代「加賀100万石(119万石)」と言われた
加賀藩は、越前福井の隣国で「格外扱い」でした。
前田家は外様でしたが御三家に準ずる扱いで
富と文化を成していました。
実際、越前藩は越前松平家一門で90万石だった話は、
歴史の陰に隠れています。
そして、三岡八郎が藩札によって藩財政立て直し、
日本全国からも信頼を受けていました。
三岡八郎は後の由利公正であり、「五箇条のご誓文」をつくり、
東京府知事・第4代目となった経世家でした。
福井藩士から渡邊洪基も府知事・第9代目になっています。
福井藩札の紙の良さ、
つまり越前和紙の技術の高さは評判となりました。
越前和紙の技法に「黒すかし」がありましたが、
その技能は今やお札だけに用いられ、
財務省(元大蔵省)に取り上げてしまいましたので
製造は禁じられています。
越前和紙の技法はこれからも使われます。


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『北海道の地震(震度7)はまた景観が変わっている』


   


     9月 7th, 2018  Posted 4:01 PM

景観が突然に変わりました。
最初は6強といわれていた地震が結局震度7になりました。
大阪では台風21号での傷跡が報道されていました。
私はどんな台風であろうと、最近の地震予報で何でも無いことを
いつも思い描いていました。
これだけの台風に引き続き大変なことが起こらないことでした。
しかし、北海道全土で起こった地震は震度7でした。
友人達を思い出しましたが、
今日になって、旭川では、ガスと水道が大丈夫とか、
帯広ではまだ電気ではなくパソコンは自動車から引き込んででした。
これだけ大きな災害が起こっているのに、
北海道では、山が半壊してこれだけの景観は見たことがありません。
さらに、液状化している土地上では、住宅が潰れ泥沼があります。
どこが変わるのだろうか、それこそ江戸時代からの土壌構成が必要です。
私達はこの日本がいつでも災害大国であるとは分かっていても、
山崩れや液状化でこれほど町の様子が変わってしまいます。
それと同時に、水道・電気・ガスというライフラインも、
今後の日本は大きく変貌させなければいけないと思いました。
毎年ごとに天災を抱えていますが、ライフラインを変更するとか、
日本人はまずなんといっても
生活様式の変更が必要なのかもしれません。
日本全体に天災があり、そして人災がおこることで、
私は日本全体を見直しています。


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『正三角形でのデザイン発想で造形言語と形態言語』


   


     8月 4th, 2018  Posted 12:00 AM

江戸時代から「絵図をえがく」というのは、
泥棒が使い、刑務所用語となって、今でも警察用語になっています。
絵や図が発想の起点だと考えていいでしょう。
だから、デザイン発想の一つのやり方だ、と私は考えてきました。
ところで、「絵」は難しいけれど「図」ならやさしいと言うこと。
「絵」は誰かが「下手」と言えば、「絵」は性格的に苦手になるものです。
だから誰でも「絵」や「絵画」を否定的に批判することは駄目です。
「図」はたとえば地図をかけばそれなりにコミュニケーションができます。
そこで、正三角形は四つの配置があります。
右の各図にともかくA・B・C を三角形の頂点におけば、
いわば、「木」があって「林」なり、それが「森」になる、とか
「森」は「林」からなって、それぞれが「木」であるという、
このようなシナリオが書くことができます。
そこから、A・B・Cはコンセプトという要因や要素になります。
これが、発想での正三角形の応用だと考えることができます。
もし、「造形言語」といってコンセプト3つでシナリオを描けば、
今度はさらにシナリオによって「形態言語」が生まれます。
三角形での「造形言語」は「用途」のコンセプトを決めて、
「形態言語」として「内容」をシナリオ化できます。
正三角形の発想、その一つを論理化したいと望んでいます。
これは発想方式として私は書籍化することを考えているのです。


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『日本の産業界が、「・・・・・消える日」が来るだろう』


   


     8月 2nd, 2018  Posted 12:00 AM

2009年7月16日に、マイクロソフトの依頼で、
私は「コンピュータが消える日」という講演会をやりました。
「ReMIX Tokyo 09」での新製品発表会でのことでした。
マイクロソフトからは辞めてほしい、と言われたのです。
「コンピュータが消える」というのは、OSとWiFiのインフラが
整って行くというということを言い出しました。
丁度、私の恩師が来られて、いつになく緊張しました。
恩師からは「君は将来を見ているから」と言われました。
今ではOSはMacOSやiOSで、Wifi化のもとに、
一番は「無線LAN」との大きな違いであると述べたと思います。
今、日本の産業界では、ありとあらゆる所での水産業、自動車、
家電からゴルフや体調まで、「・・・・消える日」という
書籍が山のように出版されています。
まずは、これらが大体は2020年には「日本が貧しくなる」というが
「日本の産業界」は、すべての展開力があると考えています。
「IR」というのも、「カジノが3カ所」開催されることです。
これまでの日本という所はカジノ=賭博をやらないという
社会風習だと安心環境が世界に向けられていたことです。
江戸時代では、なぜ法律が必要だったかは、
カジノ=賭博での取り締まりだった伝統を重視すべきです。
日本国民の76%が「カジノ法案」にほとんど反対しているのです。
これでは「日本人が日本では生きられない」。
少子化とともに、「賭博の無い国家」を創ることです。


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『一階から三階まで一直線の危機』


   


     7月 14th, 2018  Posted 12:00 AM

「階段」は急激なほど,特に「車倚子の人」には
とても怖い存在です。
私にとっては田舎の駅のプラットホームは、
健常者にとっては何気なく普通でしょうが恐怖です。
もはや駅のプラットホームは、全面改修のデザインが
必要だと思っています。
もしそれが病院にあったら、というものを知りました。
しかもこれを建築コンペで選んでいたらと思うと、
建築家が、どれほど杜撰な頭の持ち主なのかと言えます。
それもこの病院では車倚子使用者が多いのに!。
1階から3 階まで一直線なのです。
この建築家には、
なぜ江戸時代に一階から二階へはどうやっていたかすら無知識です。
これは一階からそのまま2階なのか、
もう一つは反対に逆転して2階へ上がるのかが全く知りません。
それこそ、坂本龍馬が暗殺にあった平面から2階では
全く駄目であり、本来なら逆転する階段が必要です。
さて、この病院にはエレベーターが3台ありますが、
私は階段の踊り場を絶対に利用しないと耐えられませんでした。
まして1階から3階までの階段使用を健常者の人が、
どこかの建築?デザイン?で賞を
もらっているのでどういう学会名のだろう思います。
階段という方式が駄目であり、
自宅には電動での方式が一番なのでしょう。
階段がある特に神社仏閣は絶対に、
車倚子の人をどうすべきなのかは
建築家の大きな使命だと考えています。
もし、車倚子の患者が3階から落ちれば、
この階段は「凶器」だと訴えなければなりません。
このことを考えれば、エレベーターは、
地震多発の中では「凶器」だと思います。
先般,大阪北部での高槻市での地震では、
32階の自宅ではエレベーターが停止し、
それでも夕刻には修理がかないました。
おそらくエレベーターは全く新しい方式が発明されないと駄目でしょう。
日本の方式こそ、「階段」取りやめ、
「エレベーター」も新規にすべきと私は考えています。


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『あの名作の遠景はやっぱり無くなってしまった』


   


     1月 16th, 2018  Posted 12:00 AM

東山魁夷の「年暮る」という名作があります。
当時は京都ホテルの屋上から、川端康成の提案で、
「今描くべき」と言われた作品(1968年)があります。
「描いておかなければやがてこの景色が変わる」と言われた雪景色でした。
京都ホテルは現在は京都ホテルオークラです。
ホテルオークラのOkuraは私の恩師のスクリプト体であり、
ホールのデザインは故・内田繁、アルドロッシゆえ、
私にとっては、いつもこの絵画の上に現代の京都があります。
4日間このホテルから古書を探していました。
古書といっても、江戸時代の庶民の筆タッチのスケッチ:画集です。
結局、見つかりませんでした。
出逢ったあの時に買うべきだったと思っています。
とても軽快にほとんど一筆描きかと思うとても薄い画集でしたし、
なんだかいつでもこのスケッチを思い出すのです。
京都はワイフの生まれ育った場所ですが、
京都が魚を食べられるのは福井県小浜市からの「鯖街道」があるから、
奈良だって、お水取りは福井から送られてくるのです。
ともかく毎月、映画を観るために出かける街になっています。
車イスの私には、京都と金沢が映画が観やすい街なのです。
大阪はやや不潔で駄目、東京は車イス使用者を規定の場所ゆえ駄目です。
このことは本当に言い伝えないといけないと最近はつくづく思います。
もうどこが観光化していないかが分かる街になっています。
ともかく、今年はこれほど寒いかという街でした。


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『日本民族の傍らにあった飲み物』


   


     8月 19th, 2017  Posted 12:00 AM

ワインのことをもっと知りたいと思ってまず赤玉ポートワインを買ってみました。
そうして気づいたことは、
日本人いや日本民族には、歴史的に絶対的な「飲み物」として、
この赤玉ポートワインと養命酒があるということです。
当初、スペインからのワインは不評だったらしく、
それならいわゆる「滋養強壮剤」として、
この二つが日本人の傍らにずーっと在ったということです。
したがって、なんらかの思い出に残っているのではないかと思います。
私にとっては、幼少の頃は身体が弱くて、偏食は今も変わらずですが、
祖母からもよくこの二つは飲まされていたとうっすらと思い出します。
それこそ、養命酒にいたっては江戸時代からだったとか、
ヌード写真でのポスターが日本最初だったということなど、
おそらくほとんどが忘れられていくのでしょう。
最も2300年には日本民族はケルト人のごとく存在しなくなる統計結果です。
地球自体があるかどうかもわかりません。
養命酒はおそらく日本人家庭には、必ず一本はあるのかも知れません。
そうして、その効用が素晴らしかったということもなく、
どういうわけか超ロングライフ商品になっています。
今ではワインはファッション性ある飲み物になりました。
もはや滋養強壮剤ではありません。
しかし、養命酒で癌が治ったという話もありません。
ともかく、この二つの飲料が日本民族に与えてきた影響や市場性は
もっと語られることがあっても良いように思っています。
私なりには、赤玉ポートワインも養命酒も私たちの遺伝子には
入っていない気がします。
そして、品格性には、んーっと考えてしまいます。
品位などがあっては残らないのかもしれません。
しかし、こうした民族とともに存在してきた歴史性は、
それが生み出されてからの系譜はもっと語られるべきでしょう。

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