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Posts Tagged ‘演算星組’


『iPad ProとApple Pencilで臨書が出来る』


   


     9月 5th, 2016  Posted 12:00 AM

出来るだけ毛筆で手紙を書きたいと
思っています。
そして、今ではなるべくiPad ProとApple Pencilで、
その練習、臨書もしながら可能になってきました。
Apple Pencilでの練習も、毛筆をグリップするように
垂直に立てて行うということに気づきました。
もう一つは、手紙には季節に相応しい詩を選びます。
夏は中原中也でしたが、
島崎藤村には秋にまつわる詩が多くて、
しかもできる限り、その一節、三行ぐらいがとても綺麗だと思っています。
これは、「秋に隠れて」という初恋の詩ですが、
島崎藤村の詩はとても日本語の語調と文体が美しいと思います。
初恋という「戀」という漢字がときめいて美しいと思います。
島崎藤村の詩には決まって花が登場することも、
文体や調べを美しくしているのかもしれません。
毛筆であれば、硯石に向かって墨をすりますが、
iPad Proのアプリでは紙を選ぶことが可能です。
しかし、紙のバーチャル的な存在はあまり好ましくはありません。
それでも、簡単簡潔に練習、デジタル臨書ができるのはこの時代だからです。
かつて、まだApple Plusの時代にサンフランシスコのMacWorldに、
(記憶は定かではありませんが)
日本から唯一の日本の企業がブースを出していました。
まだMacも白黒の時代でしたが日本人としてなんだかとても嬉しく思いました。
演算星組の「Mac書道」というソフト。
すでにMacでは書道が可能になっていました。

* 『毛筆も万年筆も細軸だから可能になる運筆がある』
* 『書き忘れていた手紙に取り組むという癒やし』
* 「手紙、そして私自身の肉筆は大事」
* 「『きれい』にすることが『美しい』こと」
* 『書の手本は王羲之と藤原行成を選びます』


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「ひらがな練習」


   


     12月 3rd, 2011  Posted 12:15 AM

最近は、iPadでのひらがな練習が好きです。
それは、スタイラスが随分と進化してきたからです。
oStylusはその一つです。
ひらがな練習には、
「梅雪かな帖」・「古典かな字艦」が手頃なお手本、
それに東京書道教育会の「筆順」電子手帳が便利です。
これが私のひらがな練習のツール類です。
コンピュータ上で、書道が可能になったのは、
確か、演算星組というソフト会社を思い出します。
そしてこの会社が日本で最初にMacWorldに出展しました。
多分、Machintosh Plusが出た1986,7,8年頃だったと思います。
1988年にはPostScriptが発表されて、
ベジェ曲線での描画ツール「Illustrator88」が登場。
だから私にはそんな記憶があります。
演算星組の「Mac書道」をMacWorld EXPOで見たとき、
「日本からMacソフトが、それも書道ソフト!」です。
私はとても感激し感動した思い出があります。
iPadで「ひらがな=草書体」にすぐに挑戦しましたが、
スタイラス・最適ソフトが無くて諦めましたが、
今ではこうした「見本帳」や「電子手帳」を傍らにすれば、
十分に練習ができます。
ともかく、息抜きにiPadで練習をしています。
来年の「書き初め」はiPadでしてみたいと思っています。

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