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Posts Tagged ‘漢字’


『綺麗な文字は、「書く」と「描く」は一緒のこと』


   


     11月 9th, 2019  Posted 12:00 AM

今では、警察官は米国式の警察カードです。
父が現役の頃は、警察手帳であり、
警察手帳には父のとても綺麗な文字が書き込まれていました。
「書は人なり」「書は心の画である」と、
絶対に綺麗な文字でなければと、私も叱られました。
仕事場でも、調書をとるときなどでも、
しっかりと漢字が書けないといけないので、
警察署内でも父が試験をしていました。
私が交通事故での調書があまりに汚く、随分と怒りました。
そのため、当然私は、ノートはすべからく美しい文字でなければいけなく、
それが、「勉強する」ということでした。
さらに、美大進学でしたから、「書く」と「描く」は一緒のことであり、
「書く」と「描く」は、大学入試の基本だと、今は私は思っています。
埼玉県の小学校で実施されている書写での
美文字訓練のことを知っていますか。
そこで採用されている「10 B 筆鉛筆」を使っています。
さて、これらはレプリカであり、米国内で使ったら犯罪らしいのです。
アメリカ連邦捜査官、CIA、FBIなのです。
「バッジだけかと思っていたら、また、そういうのよく見つけるね」、と
ワイフに言われました。


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『ミルクは物であり、物は原意的には牛である』


   


     3月 29th, 2019  Posted 12:00 AM

牛乳=milkは、人類が5500から6000年前に乳汁として飲んできました。
日本では「日本書紀」に搾乳が書かれています。
牛はともかく、ミルクを飲んだら牛のようになるとかで、
織田信長が「牛になるかどうかを試した」という話もあります。
それこそ「種痘をすれば、牛になる」という
流言飛語にも人々は惑わされました。
ミルクは100gあたり87.4gが水分であり、
いつでも、脂肪やタンパク質、ビタミン、ミネラルが
体に良いと思っています。
しかも、低脂肪であり、ミネラルがいいと私は思っています。
乳製品は貴重で、軍隊から帰ってきた伯父さんは
家族のためにチーズを持って帰ってきました。
祖母はそれを石鹸と間違えて「まったく泡立たない」と
言っていたことを思い出します。
ミルクで私が子どもの頃、最初につくったのはアイスクリームで、
食欲のないときは、これに頼ったり、
またチーズはどんなモノも試しています。
瓶に入ったミルクは、
懐かしさとともに一層美味しそうに感じてしまいます。
「物=モノ・ブツ」が原意で、もとはいろいろな牛を表す漢字でした。
牛とモノ、そして牛年の私は欠かさずミルクを飲んでいます。


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『デザインは全てに入り込むこと、だから知識知恵を』


   


     3月 2nd, 2019  Posted 12:00 AM

これは「言語聴覚士」のテキストです。
リハビリは主には「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」などの
専門職によって施術支援されています。
この言語聴覚士は、米国ではオーディオロジスト(聴覚療法士)と
スピーチランゲージパソロジスト(言語療法士)に分かれていて、
修士や博士課程を経なければならない専門家です。
この分野こそ、デザインが加わるべきです。
私は、いくつもの既往歴と障がいがあり、
また デザイナーでもあるけれど、医学博士だから、
嫌な存在でしょうね。
ともかく、このマンガは、「ハリガネ絵」であり、
ハリガネ絵は精神的に悪いのです。
もはや見かけない家具調テレビや黒電話の絵で、
その名称がみんなわかる?と思います。
絵やカードを使って、「読む」「話す」「聞く」「書く」を学び、
その状態をチェックしながら訓練していきます。
その他のサンプルも一つのアッタシュケースにおさめ、とても高額です。
改訂され、図版の更新、データ化と、
このリハビリそのものが情報化されるべきです。
情報化されれば遠隔でもっとも対応可能なリハビリです。
私なら例えば、言語聴覚士に、
「薔薇」と「絢爛豪華」を書いてみて、と意地悪を言うところです。
そんな漢字も書けないなら言語は指導出来ないよと。
医師の国家資格は、「身体に刃物をいれてもいい唯一の職能家」です。
「毒とも薬ともなる調剤資格を持つ」のが薬剤師です。
看護師は「医師の判断と指示がない」と医療行為はできません。
そうなると、デザイナーとしての職能は?
デザイン教育で「生理学」程度は修めておくべきでしょう。
これからのデザイナーが実務、実践で手掛ける範疇として
昨晩に書いたブログ「海洋にデザインを」を
一読していただければ「海洋気象学」をやるべきです。


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『白川静先生(福井)と藤堂明保先生の漢字語源に興味』


   


     1月 8th, 2019  Posted 12:00 AM

小学生の頃、漢字についての講演を2度も講演を聴きました。
この講演が漢字への、つきない興味の起源となっています。
私は、父親の転勤に合わせ転校をしていて、
福井市の足羽小学校と、越前市(元・武生市)の西小学校に通いました。
このどちらの小学校でも、
漢字の語源学者である藤堂明保氏の講演会が開かれました。
あとになって分かったのは、
藤堂明保氏と、福井市出身の白川静氏は、論争対決をしていたのです。
白川氏は、福井県が生んだゆかりの人です。
どういう経緯かはわかりませんが、
藤堂明保氏は福井県内の小学校からの依頼で講演を行い
子ども達に漢字への興味を抱かせてくれました。
また、漢字は書として父から学びました。
「月」でも大きくは二つの書き方、止めや払いの違いを教わりながら
書に取り組みました。
今も漢字への取り組みは変わりなく、
藤堂氏の漢字語源字典と白川氏の字統、その見解を両方見比べています。
二人とも共通の解釈もあるのですが、
たとえば「口」などは異なる見解で争っています。
漢字の語源は、藤堂氏と白川氏から、その後の展開はしていないようです。
私は、漢字の象形文字から会意文字、指事文字、形声文字などには、
日本人として誇りがありますし、素晴らしい文字展開です。
一字一字、大切に扱いたいと思います。


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『日本語には漢字・ひらがな・カタカナがある』


   


     10月 23rd, 2018  Posted 12:00 AM

今年はこれで3度目の入院をし、ICD=除細動器を埋め込みました。
そして、ようやくこのブログを再開します。
テーマは「書」の書き取りであり、私は日本語について
「書」を通してその表現を考えています。
というのは日本語には、漢字・ひらがな・カタカナ、
この3種の文字があります。
これを絶対に取り上げたいと思っていました。
文字はその国の文化を表現する大事なことであり、
この3種、漢字・ひらがな・カタカナがあるということで、
とても表現には幅があります。
そして、ひらがなについては、まず最初に、懸命に学んでいます。
実際にはこれで手紙を書くと、かなり古語であるひらがなは大変です。
しかし、本当のひらがなには美しい文字がいっぱいあります。
が、相当に現代ひらがながあるのです。
それでも古語であるひらがなにはとても綺麗な文字があります。
そうやって私自身の手紙は私なりのひらがなになっています。
なんと言っても私が使うひらがなには私なりの工夫があります。
やがて私のひらがな辞典が必要かもしれません。
後生に残ることを意識していますから。
最近とても驚いているのは、デザイナーの太刀川氏と、
「日本デザイナー書道倶楽部」がこれほど大きくなるとは、なんです。
50名で小さな展覧会でもと思っていましたが、
今ではFacebookで170名も増えてきました。最近は中国人も増えてきました。
「決してこれは達筆とはゆえないこと」をもモットーにしてきましたが、
なかなかの習作もあります。
だから私にとっては、日本という文化を表す、
漢字・ひらがな・カタカナがあります。
私はこれを表現していきたいと思っています。


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08月05日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 5th, 2018  Posted 12:00 AM

08月05日 大安(己巳)

日本語は、
漢字・ひらがな・カタカナがある。
私は「美しい文字」、
達筆が必要と考えている。
「文字が美しい」とは、
自分のセンスだと思っている。

 


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『ノートには絶対に「美しい文字」が必要』


   


     8月 5th, 2018  Posted 12:00 AM

日本語には三つの文字があります。
これは世界的にも際だった特長だと思っています。
漢字・ひらがな・カタカナ、という文字です。
さらに、真書・行書・草書のいう形態言語もあります。
私の趣味には、もうすべて終活と思っているSMYTHSONであり、
これには私の名前まで刷り込んでいます。
SMYTHSONは英国では代表的なノートで王室の御用達。
ノートの紙質は薄い青色であり端面は金色です。
ズーッと手帳もこれを使っていましたが、今年度から辞めました。
そうして、このノートには、私の趣味でもある数々の万年筆で、
私の大好きな詩集の言葉などが書かれています。
正直、私は達筆だと自負しています。
これは字を書き出した時から父の文字を真似ていました。
父の兄弟は、筆文字とか万年筆もほとんどそっくりです。
もう叔父一人しかいませんが、
父の弟が書いてくる文字は父からか、と思いました。
高校時代にどこだかわかりませんが筆跡で初段をもらいました。
筆での手紙ではいわゆるほとんど草書なら、
まったく読み切ることはできません。
そこでこのノートには島崎藤村や中原中也などの詩を写しています。
大学人になってから、ともかく「美しい文字」を書く、
そのような達筆の人が随分と減ってきています。
どうして「美しい文字」がこんなに減っていているのか疑問です。
日本語は、漢字、ひらがな、カタカナ、は
達筆であることが必要だと考えています。


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05月01日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 1st, 2018  Posted 12:00 AM

05月01日 赤口(癸巳)

闘いと言うと、
まず「きょうそう」という言葉が
頭に浮かぶ。

「きょうそう」には
「競走」と「競争」という
二通りの漢字がある。

『プレゼンテーションの極意』「わがまま」と「誠実さ」


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『「北」という書に宗教法人の商売根性は許容できない』


   


     12月 24th, 2017  Posted 12:00 AM

「北」という漢字に、私は至極こだわってきました。
単純に言い切れば、「北陸」と「北海道」それぞれの「北」には
大きな違いがあると見分けていたのです。
「北海道」は東西南北の磁針盤的な「北」です。
ところが、まして「北陸」出身の私にとっての「北」は、
背中向き、いわば対立を象形化した漢字です。
「方面の武士」という表現が極めて意味を持っていると判断しています。
つまり、万が一があれば、いつでも対決を辞さないガードマン的存在。
「北陸」は常に、いつでも北面の武士のごとく、それこそ一向一揆の国です。
さて、すでに歳末の風物詩となっている、
今年を表す漢字、一文字は「北」でした。
それは「北朝鮮からのミサイル威嚇、その連続」に、
私たちは戦争への恐怖心を具体的に実感させられてきたのです。
私自身も自分の生涯に戦争にまさか巻き込まれない、
その考え方は破壊されましたから、武器から戦闘機や軍艦の現在を
真剣に、元来は趣味でもあるのですが自分の講演で話したこともあります。
その威嚇は日韓米に向けられた独裁政権としては、
私なりには原爆や水爆、あるいは生物兵器こそ、
国家防衛の当然の戦術だと認めることが出来ます。
しかし、唯一の被爆国家である日本にとっては、
絶対に戦争無き世界平和観こそ地球の最も知的人間社会は否定されました。
「宿痾」という言葉を紹介することがあります。
これは、「難問」・アポリアであり、人間界がどうしても平和否定論なのです。
北朝鮮は、朝鮮半島では北に位置しますが、
さらに、世界に背を向けた威嚇を独裁国家として強めています。
わが日本は敗戦によって、専守防衛をのみを行うことから、
「拉致被害者」を救い出すにも自らの攻撃は全く出来ません。
よって、今年は「北」が選ばれました。
しかし、私はこの風習さえ実際は商標権が成立し、
この書は実に「下手」だと思いました。
宗教法人ゆえに無税であること、商標権取得済みなどをみると、
京都の坊さんの商売根性があり、脂ぎった顔つきなどから、
「宗教」の品格無しと思っています。

* 「ロケットとミサイルはグッドデザインの問題」
* 『情報戦とマッハ戦から無関係であってほしい』
* 『諦め:自己防衛は不可能になってきた大不安』
* 『大戦学理を超えた平和構築の情勢報告』
* 「同胞を救出せよ=わが国の最大的政治問題である」


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『油断してはいけない「薪」へのデザインを』


   


     2月 2nd, 2017  Posted 12:00 AM

日本は資源の乏しい島国国家です。
だから貿易国家で存続していくことが宿命だと思います。
そのことは言葉=漢字に表意あるいは象形に表れているのです。
たとえば、「油断」には二つの意味がありました。
精神的に身構えることの無い状況と、
文字通り石油を手に入れることが出来なかった。
これこそ、敗戦国家に追い込まれてきたことに繋がっています。
おそらく日本の少子化と高齢化での
国民の大問題はエネルギーへの油断です。
私はエネルギーを水・食料・電力と考えてきました。
とりわけ、油断を警戒しなければならないとするなら、
それは新しい電力エネルギーを
日本はもとより地球全体が解決するべきことでしょう。
その応答・回答・解答に、私は「薪」があると考えています。
私が提示している「セルロース戦略」そのものであるとともに、
古来日本人が薪から黒炭や白炭、
薪炭としてきた大きな知恵=silienceであったということです。
私はこのことを「カーボン戦術」とし、
しかも「薪」周辺を基幹産業化する未来創成の
デザイン戦略戦術として提示しているのです。
ともかく「薪」への技術は
それこそ間伐材のチップ化とペレット化があります。
薪を白炭や黒炭にしていく手続きこそ、
とても重大なことだと考えています。
何にしても電力エネルギーを島国日本では石油などありませんから。
だとするなら、終戦直後にも炭は求められていました。
その記憶をとりもださなければなりません。
チップ化したり、ペレット化した木材の炭化=カーボン戦術には、
新しい技術デザインが必要なことは間違いありません。
特に、除染されていない間伐材のチップ化・ペレット化・炭化こそ、
この領域にインダスとリアルデザインは不可欠だと確信しているのです。

* 『電力の自由化と電気の自由化があります』
* 『最も重要なエネルギーとしての「水」』
* 『忘れた頃にを想定内に!』
* 「現代の道具・LSIのやり直し」
* 『匿名的な知恵=silienceである』


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