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『橋本左内』ーその漢詩と生涯


   


     5月 10th, 2020  Posted 3:09 PM

『橋本左内』ーその漢詩と生涯

自宅の近くに「適塾」がある。
小学生の頃、父から「啓発録」を教えられる。
私が阪大に居たとき、後から聞いたのは
その時に「嫌がらせ」を受けました。
本来だったら自らを押さえているのだ!
阪大の「デザイン」はとても「未熟」。
それ自体、デザインを使い過ぎなら、
「デザイン」を知っているのは数名である。
それでも「適塾」の会員であるのです。
そして彼の直筆(福井県は全く知らなかった)を講演用に持っている。


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『小説の「龍馬ブーム」は、歴史の中で肥大化している』


   


     3月 11th, 2019  Posted 12:00 AM

小説での「坂本龍馬」と坂本龍馬ブームに対して
明治維新史学会が論理的に史実としての「坂本龍馬」を検証し、
やっと教科書からも省くこととなりました。
坂本龍馬ブームは、彼の姉への手紙があったことから小説化され
それが一般化されました。
一方、橋本左内は400の漢詩を読んでいます。
安政の大獄で捕らえられ、そのうちの300が牢獄でつくられ
26歳で斬首の刑、(武士なのに)、に処せられました。
小説化や大河ドラマ化も難しくブームにはならなかったのです。
ただ『啓発録』は福井の小学中学のバイブルと言えます。
私は、「龍馬は新婚旅行しかやってない」と講演でズーッと言ってました。
武士を斬首するほどに、
橋本左内は当時の江戸幕府の政敵だったということです。
「なぜ、龍馬が暗殺されたのかは今も謎です」。
龍馬は何度か、松平春嶽 福井藩にお金を借りに来ています。
松平春嶽に見い出された人物こそ、橋本左内と由利公正。
福井藩(90万石)の藩札は由利公正(福井藩のちに東京府知事)が、
明治維新の時にはこれを使ったけれど、大失敗で終わっています。
歴史は、常にその時々、政権によってつくられます。
私は、龍馬の肥大したブームに対して、
笑われながらも正直な意見を言ってきました。
やっと、龍馬は明治維新の偉人ではないことが、
学会で認定されました。


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『家紋:三つ葉葵なれどの思想対決は倒幕か佐幕か』


   


     1月 2nd, 2018  Posted 12:00 AM

歳末に適塾記念会から「適塾」という第50号が届きました。
適塾は自宅の近くに保存財として戦火もまぐれて残っています。
耐震補強も一年がかりで修繕もすませている建物です。
私が最も敬愛している偉人の代表は、橋本左内です。
最近は橋本左内は忘れられていますが、
維新を成し遂げた志士ですが26歳、
安政の大獄で斬首の刑を受けています。
私は決して坂本龍馬が維新のヒーローだとは思っていません。
むしろ、昨年、歴史の教科書から抹消されるというのは正解だと思います。
単純に小説でのイメージが維新を成し遂げたとされているだけです。
それよりも橋本左内が書き残した漢詩が約460首もあったという論文でした。
今年はその460首すべてを調べあげたいと思ってしまいました。
そうして、橋本左内がふるさと福井藩であり、
親藩でありながらなぜ倒幕側であったのだろうかと、
江戸幕府=徳川家の家紋に行き当たりました。
この家紋は水戸黄門ドラマでは決めてになる「三つ葉葵」なのです。
そしてこの親藩すべてがこの家紋ながら、
日本文化に根付いてきている家紋は相当にあります。
当然ながら、この家紋の変遷はデザインでの C.I.マークとの
私は深い関係を見直しました。
この同じ家紋は、血統であり、思想も一致していたにも関わらず、
「なぜ」?が、今年最初の疑問になったわけです。
おそらく、橋本左内の漢詩と本来は二葉葵から創作であったこの葵の御紋、
これを追いかけることになるかもしれません。


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『間も無くだろうか、中秋の名月を看るだろう』


   


     9月 30th, 2017  Posted 12:00 AM

日本人にとって、暦のあり方が太陽暦を中心にしてきたことに
最近私は大きな疑問を持っています。
確かに、イスラム暦もいわゆる月の満ち欠けが宗教的な意味がありました。
現在は地球上すべてが太陽暦中心になっていますが、
私は太陽暦を中心としていても、月の満ち欠けは島国日本の実は根本だと、
考えていくべきだと思うのです。
このことに気づいてから、私はムーンフェイズの腕時計収集を試みました。
そして、実際的には現在のムーンフェイズはあくまでも日程とだけしか、
時計性能には関係が無いようです。
つまり、ムーンフェイズ時計はあの時計名門ブランド・ブレゲでも、
まったく完成していないことは確実です。
最近は、正直、もう高額な時計に惹かれることは無くなりました。
結局、Apple Watchで十分になってしまったようです。
大阪大学はパラリンピックへの選手団、そのスポーツ医学担当ですが、
実際はスポーツ医学の最高権威は阪大の医学部教授が中心だったのです。
彼からスポーツ医学がなぜ重要かを講義を受けたぐらいです。
彼は様々ないわゆるバイタルデータを調べるべきとして、
スマートウォッチを両手首に合計6つも試していて
未だ満足出来ないと私はその感想を聞きました。
ちょうど私の自宅はいわゆる日本流的な呼び名である、
外人の友人には伝えがたいマンションです。
そのエントランスには中秋の名月を印象づける写真のようなディスプレー。
私は改めて、日本人はそれこそ平安の頃からも月への畏敬の念は、
確実に月の満ち欠けと体力と体調の関係、これこそ景気にすら関わっていた、
そんな気がしてなりません。
それこそ、女性の生理日ではありませんが、
小学生の頃月経なる言葉を知り母にそのことを聞いてとても怖かったのです。
特に一人っ子だっただけになぜ月経なのかは恐怖でしかありませんでした。
月見、観月などという言葉と豊作など、気候、さらには地震ともの関係を
私は日本人ゆえに太陰暦を大事にすべきと考えています。
此生此夜不長好、明月明年何處看。
この漢詩こそ大事だと思うのです。

* 「月齢表示・ムーンフェイズが暗黙に指示しているかも」
* 「『風景』とは天地異変のシグナルだった」
* 『中国の月面着陸ロケットの思惑・範原発を!』
*  「花綵には、景観論の要因に花鳥風月あり」
* 『機械式腕時計とスマートウォッチの出現から』


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