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『通称・点字ブロックのデザイン間違い!』


   


     1月 23rd, 2014  Posted 12:00 AM

今や国内の公共的な場では至る所が「点字ブロック」です。
これはとても国内がバリアフリーになってきているという証拠。
しかし、「点字ブロック」とは通称であり、
正式には「視覚障害者誘導用ブロック」と決められていますが、
「矛盾する問題」を多く抱えています。
いわゆる視覚障がいの人たちにとっては重要な誘導ガイドですが、
一方では私など車椅子使用者にとってはバリアです。
あのブロックの上を車椅子の私はきびしい振動を受け辛いのです。
視覚障がいの方にとって危険な所は駅のホームがまずあります。
視覚障がいも後天的、たとえば糖尿病疾病で突然の方には、
白杖でのガイドには無理がありますからこのブロックは有効です。
しかし最近は高齢者の方がこのブロックで躓いて骨折が急増加。
したがって、建築空間では「黄色」に不満がありましたが、
弱視の方には黄色が有効なことは証明されています。
そこで問題は、このブロックは地上5mm高になっていますが、
この写真なども5mm高を越えていることです。
視覚障がい者の連盟が懸命に国に訴えて実現してきたこともあり、
その歴史的な功績を破棄することも憚れる問題です。
もはや「点字ブロック」をストリートファニチュアとすれば、
新たなアイディアでの最適デザインが必要なわけです。
私はこのブロックがコンクリート製ゆえを言い訳とする行政は、
許せるわけがありません。
誰かがこの「矛盾」解決を主張すべきです。
高齢者・車椅子使用者・先天的な視覚障がい者それぞれ、
とりわけ、後天的な視覚障がい者向けの誘導ガイドこそ、
「デザインで解決」するべき問題だと言っておきます。
デザイン系・建築系の学生コンペ課題として「点字ブロック」、
このあり方とデザイン設計が求められると考えています。


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「ブリューゲルが描いた盲目の人たち」


   


     7月 2nd, 2012  Posted 12:00 AM

目の不自由な方・盲目の人を描いています。
この絵画には二つの意味があると言われています。
すべて盲目の人たちが列を成して歩いていると、
池の中に落ちてしまう、という構図です。
これは、盲目の人の行動を描いたわけではありません。
健常者が無知なまま行動すれば、
それも無知な健常者の集団が行動すると、
とんでもなく、まるで池に落ちるように、
大失敗するという、その教訓的な意味の表現です。
そして、もう一つは当時、盲目の人には、
これだけの種別があるという表現です。
まず、先天的な盲目の人と後天的な盲目の人、
それぞれの容貌が描き分けられていて、
当時の特に後天的な眼病の結果表情があるらしいのです。
まさしく、教訓的な意味の絵画性=教訓性は正解です。
というのは、特に、先天的な盲目の人は、
決して池に落ちるわけがないのです。
余程、健常者の人の方が、
見えず、感ぜずが確実に多いはずです。
白杖一本で、自分の歩行環境を感得する能力は、
健常者の人よりはるかに高いと思います。
ブリューゲルは、盲目の人たちが池に落ちるという表現、
それは無知なる健常者こそ盲目だということを教訓として
ずばり描き切っていると言うことです。

これは世界盲人会連合で1984年に制定された、
視覚障害者の人たちが安全やバリアフリーを考慮された
環境・機器・設備から信号機、書籍に表示されています。
しかし、このマークの機能性は私には不明です。
健常者に向けての注意喚起・思いやりの発揚でしょうが、
私はもっとデザイン精度を上げる表現知恵不足を感じます。


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