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Posts Tagged ‘空中’


「フルフラット(鏡面)のキーボードが再評価」


   


     6月 22nd, 2020  Posted 9:19 PM

「COVID-19」は、家庭内でのワーキングを変えました。
緊急事態宣言を経て、これからのビジネス形態も変遷するでしょう。
ホームワークでの随時状況に合わせて、
あるいは後手に仕組みが変わり対応を迫られています。
また、日本のデザイン界も例にもれず、先手を打てずに、
何にも考えていないことが露呈したとも言えます。
まず、100年前の「マスク」では、もはやないと言えます。
新たなフェイスシールドが世界的には発信されています。
また、私デザインの「キーボード」が国際的に再評価されました。
これまでにいくつかのキーボードを手掛けているのですが、
最後に手掛けたフルフラット キーボード(鏡面)は、
液体が飛んでも消毒でき、ゴム手袋8枚でも対応できるモノです。
立体的な空中の文字表現も、私には実装アイデアがあります。
そこで、また新たな存在感あるキーボードを購入しました。
「HUSAT」を踏まえて、正確なブラインドタッチの習得です。
現在のノートパソコンでもキーボードはやり直し、
まだまだ、「HUSAT」で、デザインされなければなりません。
そしてあらためてキーボードが「大変に不潔」になることは問題です。
それこそ、買い物袋も「不潔」ですが、
レジ袋有料化でエコバッグの新たなデザイン管理が求められます。
物理的、精神的、公衆衛生的な「穢れ」への意識が高まってます。
「不潔」なモノは否定し、完全な「清潔さ」のあるデザインこそ、
世界的な「清潔さ」あるモノになることは間違い無しです。


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『ドクヘリがいっぱいある街がいいのかも知れない』


   


     4月 17th, 2019  Posted 12:00 AM

ドクヘリ=ドクターヘリコプターは、
20世紀の終わりに試験運行を開始、
私もこの政策企画書を当時読んだ経験があります。
2001年に本格的な事業が開始されました。
そして、私自身が2006年には、阪大への赴任がドクヘリでした。
というのも、名古屋から心臓発作、
手術のために阪大附属病院へ救急搬送されたのです。
まだまだヘリコプターは、進化しなければなりません。
私が空中で最も興味深い対象物は、ヘリコプターであり、
ダビンチのスケッチでも、ヘリコプターの原図が残っています。
このドクヘリには、パイロット・医師・看護師、
そして救急用の医療機器が搭載され、救急自動通報システム「D-Call Net」
システムの導入後、事故対応から病院治療へと短縮化が図られています。
私が最も愛してやまないのは、
ユーロコプター仕様のドクヘリ(左上)です。
私の救急搬送時の映像も、友人の教授に収めてもらいました。
高度500メートルであれば、揺れもなく多くの人の救助ができます。
もうすでにドクヘリも100機以上になっているのでしょうか?
43道府県にまだまだ53機でした。
大きな病院では、ドクヘリの街が必要でしょう。


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『世界最大のジェット機されど軍用であるが未使用を』


   


     4月 16th, 2019  Posted 12:00 AM

世界で最大の双胴機が開発され、初飛行が成功しました。
結局は軍事であり、技術はやっぱり軍が進化させているようです。
名称は「ストラトローンチ」=Stratolaunch。
ボーイング・747型のエンジン6機を積み、厄介なのは、
戦術的にはミサイルを発射出来ることです。
最高速度は時速は304キロ、最高高度は5183メートルでした。
この企業はストラトローンチ・システムズであり、
インドには最大の空中輸送機「アントノフAn-225」があります。
しかし、これも軍用です。
軍事目的の利用であることと民主主義とは一致していません。
しかし、ロボットや飛行、航空機、宇宙関連など
最大のモノ開発はそういった目的のために進歩前進します。
私も例えば、ナイフの開発をしていますが、
ナイフそのものは、攻撃用にも護身用にもなり、
当然、日常生活用でもあります。
アップルで仕事をしていた頃、企業哲学として、
「国務省が絡むような仕事、製品をつくらない」がありました。
未来への技術開発が、戦争という手段に使われずに、
次世代の豊かな生活を築くものとなるよう信念が必要です。


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『鏡の背後を熟知するため、あるいは解放をめざす』


   


     8月 25th, 2015  Posted 12:00 AM

私が「鏡」に最も興味を抱くことになったのは、
宮川淳の現代美術評論によってでした。
具体的には最初、「プラトンのオルゴール」で、
曲面鏡を組み合わせて、空中に物の虚像を展示計画の核心にしました。
以後、私にとって鏡面は実像と虚像で、
確かに「鏡の背後には冥府がある」というほぼ虚像的な実感があります。
もちろん、金沢21世紀美術館の展示計画には、鏡を多用しました。
が、展示撤収では鏡を割って、と聞いたときに、震えがきました。
そのためかどうか思いすごしでしょうが、
敗血症・多臓器不全死に陥り、重篤状態までを経験しました。
それ以来も鏡面にこだわっていて、鏡面のキーボードを商品化しました。
そのことでは相当にノウハウを積み上げてきたと自負しています。
今はデジタルサイネージでの鏡面とLED照明の組み合わせで、
それこそ「陰影礼賛」にまで届かないだろうかというテーマを発見。
これを自宅にまで設置してWiFiコントロールを狙っています。
丁度、まもなく照明学会全国大会で、この紹介というより提案をと
その図解制作をしながら、多分、このデザイン意図では
必ず限界があることもこれまでの経験で解ります。
それは、かつてアクリルミラーを受験生に与えて入学試験をし、
その時もシミュレーションをしたところ、
それは想像を超えた印象を与えてしまっていることを確認しました。
この印象は金沢でも床面と天井面そして壁面に実物を展示したところ
実際には天井と床は永遠かと思えるほどの高低差を見せました。
まさしく、
視点は「どこを見ているか」という虚像の連続性を生み出します。
もうひとつの視点「どこから見るか」という自分の存在を消します。
鏡・鏡面・鏡面の立体化はとても怖い存在になるだけに、
鏡の魅力は果てしなく、まさに冥府なのかもしれません。
自宅にはなるだけ鏡を存在させずに、
もし鏡面があるとしたらという制御、コントロールが、
日常環境で自在になれば、映像という虚像と、
自分の関係から、冥府を知り尽くすか、解放されるだろう。


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『最高ブランドの賀状が示すこと=飛ぶことなり』


   


     1月 7th, 2015  Posted 12:00 AM

年賀状という伝統的な挨拶状を辞めてから、
私への賀状は極端に減りました。が、当然のことです。
そして賀状のグラフィック表現でも残して置きたいモノも減少です。
しかし、私が2050年の地球環境問題を20年前に提示し、
以来その本国でも環境関連の特許が最大の有名ブランドがあります。
それこそ、本体の20倍もするケースを平気で商品化できる、
そのメーカーブランドこそ、一番のお手本だと私は認めています。
そのブランドの賀状は、組み立て式に「紙飛行機」でした。
それこそ有名なSF映画だと、2015年には人間は空中を飛んでいます。
が無念ながら、人間はまだ空中を自由に遊歩することはできません。
もし、空中にハチドリのようにホバリングができるなら、
私のような車イス人間には、自由な身体能力が備わります。
昨年から、私は電動車椅子を使用しています。
そして、間もなく66歳になる私はまだ今年も新たなというよりも、
「達してきた領域」を大学でも開始することにしています。
年末は従弟も加わって忘年会をしました。
日本を牽引している建築家とは約束もしましたから、
「やれるだけやろう」と考え、昨年はその準備をしました。
早速、国内よりも海外が私の提案に飛びついてくれました。
ところが期待をかけていた次世代は須く駄目だと評価しています。
「よし、今年から無謀だと言われようがやりつくす!」と言ったら、
ワイフから、毎年、無謀なことに向かいすぎていると言われます。
正月明けにはもう仕事を開始していますが、
組織・企業の陳腐化はことさらに進行しているとしか思えません。
この有名ブランドが「紙飛行機」をシンボル化したメタファーは、
そろそろ、地球外から客観的な視野の中の地球にいる私たちを
見つめ直すことを示唆しているのかもしれません。
昨年末、私はスタッフにコンピューター能力でここまでやれると
伝えました。
スタッフからもワイフからは、それ以上は進化しないでほしいと。
私の夢はまだ紙飛行機程度ですが、
残り少ない人生を空中遊泳して喧嘩本道を多次元に飛ぶつもりです。


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「HMD1994年から取り組んで・・・絶対に勝つ!」


   


     8月 9th, 2013  Posted 12:00 AM

HMD=Head Mounted Displayのことです。
私はこの開発に取り組み未だにこの開発の商品化を狙っています。
かつては大手企業とまだ通産省とのベンチャー起業化しました。
その後、あるベンチャーでGマークも獲得しましたが、
その機種をGoogleにプレゼンして、
すっかり技術は追い越されたようですが、あの企業において、
まったく気づかれていないことがとても多いようです。
メガネフレームを30年もデザインしていますから、
目に近づける製品に欠かせないことが、
現在のエレクトロニクスデザインには大欠落が制度的にも欠落。
製造物責任に問われる設計が成されずには、
眼球保護と顔面保護にはデザインの未完成を多く発見します。
この画像は、HMDは必ず現実画面に情報がバーチャルであるべき、
つまり、通常風景視野に情報のアイコンから画像、映像表示です。
すでに商品化したモノは今も映画鑑賞で売られていますが、
やがて、私たちはこの画面でPCからケータイ、
さらには、この画像のような手術用HMDになるものと考えます。
この時、操作は音声か、触覚フィードバックで、
空中のアイコンや画像に実感的な触覚操作ができるでしょう。
そういう意味では、今後は、PCは勿論のこと、
Padもケータイも主要なモニター装置アイテムは変革します。
先日は関西JIDAで、あるベンチャーのすでに商品機器を見ました。
スタッフが質問したかったことを聞いて、
もう彼ならそこまで到達したデザインコンセプトがあるようです。
このところ、私の阪大講座の招聘教授が決まったり、
私が常に念頭に置いていた近代医学史の著者とその行動を成した、
故・大阪大学名誉教授の末裔の方が、このブログで発見されたり、
3D-Printing日本戦略への参画表明を三つの行政がOKです。
私は、この国難ゆえに、HMDにしろ、3D-Printingにしろ、
さらに、「危機管理デザイン工学」の集約は、
現在のすべての提案に結びついていることを確信しています。


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