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Posts Tagged ‘空間性’


3月26日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 26th, 2020  Posted 12:00 AM

3月26日 大安(戊辰)

デザイナーにとっては、
モノの形態で
その時代性や空間性、
人間性のさまざまな問題の解決を
図ろうとすることが、
職能の本質であることは明らかなわけだ。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』15 遺伝子操作としてのオマージュ


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『インスタレーションのインテリアドメインとフェーズ』


   


     7月 25th, 2019  Posted 12:00 AM

若い頃、東京の都市計画が、皇居を「象徴」として語る
建築論からその空間性に納得をつけたものでした。
秋の私デザインの新作発表は、インスタレーションでもあり、
「インテリア ドメイン」に関して、相当の論理付けをまとめていました。
連続する物理空間と情報空間の特に電磁波空間性を
「インテリア ドメイン」としています。
実在・機能・構造・象徴と性能・機能・効用・神話を見つめていました。
そして、経済的な、すなわち商品価値も大きく関わってくるのです。
重要なことは象徴は無くなり、
神話へのインテリアフェーズが始まっていることです。
インテリアドメインに対してのインテリアフェーズが開始しています。
自然と文化や生と死、混沌と秩序、感性と感情といった対立、
その融和をメタファーとして示し、
人間にあるいは、見た人、ユーザーに、そういったドメインとフェーズを
開示し受け取っていただく神話性を、
私は新作でやってみようと思っています。
残念ながら、デザイン誌は日常から消えていっています。
これは昨今の雑誌出版事情もあるのでしょうが、
一時的なブームは、すぐに消えています。
現状の一過性もしくは一時的なデザイン、
インテリア用品もまた消えていきます。
私は、音楽やデザインやアートといった文化的産物がたどり着く
「神話化」によりそれらに対峙し、語り直したいと思います。


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『資本主義からの逃走』
  「分断された日本、幾何的空間の中で確認」


   


     11月 12th, 2009  Posted 9:00 AM

幾何学というのは、場所性への思索だと思います。
本来の測地・測量学から場所性検討の経緯があります。
場所性には、三つの定点観測の思考方法でした。

● まず、
その空間がどんな「かたち」なのかということです。
● 次に
その空間でどこに「位置」しているのかです。
● 最後に、
配置という機能を空間に仕組めるかということです。

私は「資本主義をかたち」でとらようとしてきました。
ところが、幾何学でも、近代になって位相幾何学では、
空間性だけではなくて、
時間性での検討に気づきました。
つまり、
時間軸も仕組めるということになっているのです。
したがって、
資本主義を時間軸=歴史で、
配置し直してみることを試みてきました。
この歴史ということも最初に条件を整理してきました。

この整理も、私自身が、幾何学・位相幾何学
最も現代的かつ私の興味の中心には、
「近さ」ということのトポロジーの中に、
私自身を配置するやり方を、
ある意味では横暴に、訴求することで、
資本主義に埋没しかかっている私を見つめ直しました。
すなわち、
日本という空間での私の位置の確認を実例にしました。

私は、今は、特に被害者的に日本を見つめ直すことが、
とても重要だと思っているからです。
それは、戦後、資本主義空間に閉じ込められている私、
結局私たち、日本人が
この空間から逃走しなければ生き延びられないのです。

ともかく、私の位置であり、
日本人の位置を日本の幾何性で確認しているからです。
より具体的には、
もうすでに、私たち日本人は、世界観という空間
世界観という幾何空間での位置、
「生き場所」の認識を
分断した民族にさせられていることに
目覚めなければならないとさえ思っているからです。


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