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『甲州の印傳はもっと高額で構わない!』


   


     10月 16th, 2014  Posted 12:00 AM

日本刀はその刀身も素晴らしいが、刀剣周囲の様々なモノは、
それだけで日本の美術工芸の名品そろいであることです。
甲州といえば、武田信玄の刀剣や甲冑などの見事な名品があります。
しかし、現代に語られる武田信玄の名刀の物語りは、
大誤解が余りに多く、武者人形に表れてくる刀は間違っています。
武田信玄を語る前に、「甲陽軍艦」という武田家の軍記物語、
さらには信虎であり、備前国長船住景光の一文字刀、
その刀装に私は偉大な理想的な美学性を夢見ることができます。
特に、それはインドから鹿革と漆での印傳の美しさです。
現代も印傳は財布・名刺入れにその美しさは伝統工芸になっています。
私は、皮革製の海外有名ブランド品はほとんど見ているだけでなく、
しかも所有もしていますし、皮革製品の現代製造方式には、
認めがたい方法にもかかわらずその市場価値づくりを知っています。
こうした、有名ブランドの皮革製品に競べて、
甲州印傳は、産地ブランドの国際的な訴求手法を保持していません。
印傳手法には世界的な工芸技が生きています。
にもかかわらず、市場価値づくりがとても不得手だと思います。
甲州印傳はかって馬具から武装具、日本刀剣すべてに、
その美しさは象徴化されていました。
それだけに私はもっともっと日本人ならではのブランドづくり、
その再興を心から願っています。
私は、日本の伝統工芸産地は今、二つ識別出来ることがあります。
「伝統工芸産地」・『伝統工芸士」という制度は一新すべきであり、
まして、知性無きデザイナーがかき乱すことは許されないのです。
「本物」とは、二重否定の論理である、ということの理解無き、
デザイナーが産地本来の美学性を、狂ったデザイン思考で、
破壊されないことを願っています。
したがって、時に、私は大広告代理店と美的知性なき行政には、
自分の厳格性を確実な伝統的格段の知識武装で立ち向かっています。

『30年前のデザインを伝統工芸産地で商品化して今なお・・・』
「造形言語と形態言語とcodeとmodeと、そして・・・」


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