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Posts Tagged ‘耐えきる精神性’


「資本主義からの逃走」
  「被災シーン・ビジュアルシーンリフレイン」


   


     3月 24th, 2011  Posted 12:16 AM


やはりパニックに陥っています。
かも知れない、と何度も私は自省します。
TV報道の形式は、幾たびも被災シーンを放映します。
このシーンのリフレインが精神性に蓄積されているようです。
だからこうして、言葉を見つけ出すことが正直苦痛です。
けれども、被災地の人たちは、
「寒さ」と「飢え」に晒されています。
天災復旧の遅れと原電事故対策はすでに人災になっています。
まさしく、天災・人災は文明を一瞬にして破滅させたのです。
あらためて、文明とは寒さと飢えに、
人類が自然力への防御だったことを納得させられます。
暖かい食事と暖かく眠ること、
お風呂で清潔になることが文明の証しだということになります。
そして、文明で人間が護られない限り、
文化生活を手に入れ享受することは全く不可能です。
もう一度、私はこの大災害に対峙し対決し直します。
天災である大震災は文明を破壊し、人災となった原電事故は、
文化である体系までを壊滅させようとしているのです。
文化はすべての言語体系で文明で防御されている日常性を
さらに喜びと楽しみで包み込むことになります。
海外デザイン誌を開くと、
そこには、デザインという文化の強化をさらに高める提案でいっぱいです。
しかし、デザインは文化体系の前提である文明、
それらの再活性化をデザインは具現化する手法と実務です。
私のパニック性をしっかりと受け止め直して、
文明から文化への手続き、その再構築を目指さなければなりません。
被災地のビジュアルシーンのリフレインに耐えきる精神性は不可欠です。


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