kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘計略’


5月8日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 8th, 2021  Posted 12:00 AM

5月8日 大安(丙辰)

『始計としてのデザイン』

すなわち
デザインの計略づくり、
「始計としてのデザイン」
に取り掛かることが、
生産条件に汲みしてきた
デザインから、
生存条件の緊急なる
創造手法としての
デザインになるはずだ。

artificial heart:川崎和男展


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5月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     5月 4th, 2021  Posted 12:00 AM

5月4日 先勝(壬子)

『始計としてのデザイン』

デザインのための
デザインの計略づくりから
始めること、
デザインの起源に遡求し、
その原点での
優秀と愚劣を検証し、
なおかつこれまでの
経緯に縛られない
デザインゆえの
強さを保持し続けること。

artificial heart:川崎和男展


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『資本主義からの逃走』
「最終章『用間』、それを始めるための第1章は?」


   


     9月 22nd, 2010  Posted 12:00 AM

第1章・『始計』
「孫子の兵法」は13章13項目は『用間』です。
となれば、第1章目を確かめてください。
「孫子の兵法」は、まさに、デザインから始まります。
第1章は『始計』です。計篇と書き記されているものもありますが、
ともかく、戦争を始めるための序論であり、
計画というよりも計略を企画するための心構えのことについての記述です。
なぜ、戦争という事態にいたらなければならないのか、という情報、
それはデータとプロットあるいはコンテクストをテキスト化しておくということです。
そして、第2章で作戦に入っていきますから、ここからが「計画」と考えるべきでしょう。
私は、20世紀末からコンピューター技術による「情報」が、
確実に資本主義を変貌させると思ってきました。
それは市場と計画によって経済変動=景気循環は、
いづれは資本主義を終わらせるという予測に賛同してきました。
さらに私が注視してきたことは、「何が情報か?」ということでした。
何が情報か?のデザイン
そして情報の形式と内容を「・・・として・・・」という四句分別論によって詳細化したときに、
戦争論に結びついていたことです。
まさしく、経済活動での「情報戦略」には、情報の内容を大別することができました。
そして、要となる戦術論として「孫子の兵法」での『用間』をもって、
戦争そのものを回避するということに、
情報の功罪を明快にすることができたのではないかと思うのです。
しかも、この「兵法書」は『始計』=企画から作戦=計画がまず述べられているのです。
私はこの書き出しにデザインが置かれていることを書きとどめておきたいと考えます。
つまり、デザインをもって情報のその功罪を決定するという姿勢が、
「情勢報告」=「情報」とし、
その内容と形式を決定していく過程が「何が情報か?」であるかということを、
私は『始計』にあるものと判断しています。


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