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『変だ! おかしい、狂っている、それは・・・私か?』


   


     12月 10th, 2014  Posted 12:00 AM

私は歩けなくなったときにこの時代と私はもう共時できない、
そう思ってきました。
だから正直に言えば、現代は「変」になることをめがけて進んでいます。
駅と新幹線、列車。=列車の進化に駅ホームは不適合!
空港と飛行機。=エアポートという駅に飛行物体は不適合!
港と船舶。=港は何も変わらず、船舶の工夫進化に不適合!
この組み合わせには何の疑いもありません、が、「変」です。
高速になった列車とホーム、ホームの危険度は柵程度では駄目です。
新幹線も、これまでの汽車座席がただそのままの形式が進歩しただけ、
それが、まともだと思っていること自体がおかしいのです。
だから、列車のデザインにホームの設計要素が必要であり、
飛行機への乗降者にエアポート=駅形式は大間違いであり、
現港の沖合まで新しい港は建設し直せば、
船舶の形態デザインも変わるはず。
これが私、デザイナーとしてのアイディアです。
極論すれば、歴史の進化がすべてバラバラのままに、何が進化?
歴史的な実例をひっくり返してこそ、本当の進化のはずです。
景観の哲学に、景気も病気も「変」に除外されてきました。
景気も病気も哲学にその項目がないからこそ、「治せない」から「変」。
景気に向かう、経済と経営ではもう無理なことは明白です。
病気に向かっている医学、看護学では無理なこと分別がつきます。
前例をつくればもう前例以外はこぞって進めてはいけないらしいのです。
こんな「変」な時代、このような社会構造と共時していくには、
気づいてしまった、この不適合性を明確に問題解決する手法、
その具体化実務=デザインしかありえません。
そろそろ、「変」さを除外していく私には、
この不適合さの景観を傍観するだけの無常論に
生き着いていくそんな気がしてなりません。


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「布=『ふ』への七つのことばと割り出し線」


   


     1月 28th, 2012  Posted 12:00 AM

ふるさと福井へは56豪雪の時に帰りました。
毎日熱が出て、やはりもう東京でも生きられず、
ふるさとで終わるのかと思っていました。
しかし、春になって東尋坊周辺にはアザミやキンポウゲが咲き、
アザミの色、キンポウゲの色を見つめて、
そうだ、久しぶりに「色」を見たと思ったものです。
東京時代にすっかり忘れていた自然の色でした。
それから越前打刃物と越前和紙に出会っていくのです。
その頃は、絹織物をともかく触っていました。
理由は、祖先が描いた絵図面にまるで絹織物のような和紙があったのです。
やがて、越前和紙の産地にその復元をお願いすることになるのです。
そして布の歴史から見れば、絹織物というのはとても若い繊維であり、
その手触り感覚がなんともいえません。
そして調べていくと、
布には次のような感性的な評価の言葉が七つありました。

  • しなやかさ
  • きしみ
  • ふくらみ
  • しゃり
  • こし
  • はり
  • ぬめり

しかも、この図面は「割り出し図」であって、
宮大工技法の基本のような図面、
さらに和紙は絹のような「しなやかさ」と「ぬめり」がありました。
したがって、墨のラインがにじんでいないのです。
その秘密がこの絹のような和紙にはありました。
そうして、この七つの言葉は
ファッション素材を表現するのには最も適した用語であり、
すっかり忘れられていました。
またこの図面にはいわゆる黄金比や白銀比が描かれていました。
ひょっとするとこの図面は
私が描いていたのではとすら思うことがしばしば起こりました。
この「ことば」と「比率の割り出し図」は、
私のデザイン設計要素になっていきました。
しかも、図面が描かれた和紙は、もう越前和紙産地では、
決して漉き出し出来ない泥に含まれた水が使われていること。
そして、ある伝説に出会います。


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