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Posts Tagged ‘電源供給’


『スカウターは、まだ商品化のテスト中!』


   


     3月 26th, 2015  Posted 12:00 AM

スカウターに取り組んだのは1995年からでした。
その経験から、Googleにも提示されていたスカウターは、
肝心のことを見過ごしていて、発表時から私は警告していました。
真実が見えていない連中は大騒ぎしていて、彼らにも警告!
案の上、Googleは商品化を断念しました。
にもかかわらず、まだ、真実の見えていないスカウターこそ、
ウェアラブルコンピュータの一つだとまだ騒いでいます。
大学人まで加わってのこの騒動を見ているともう滑稽です。
私があるメーカーの製品は、2年前にほぼ完成していて、
当然、メガネフレームを基礎としているだけに、
この製品の狙いである手術用の実験はある医療機関で進んでいます。
また、この表示方式はホログラム表示ゆえに、
その生産体制づくりを進めている最中ですから、
見本市出展も見送っている状況です。
問題は顔面装着性での製造物責任をすべてデザイン設計すべきです。
顔面装着性には、肝心要な条件がいくつかあります。
私はその全てにこそ、デザイナーでしかもメガネフレームデザイン、
この条件を理解して製品デザインに適応させないモノは、
決して商品化してはいけないモノだと私は条件づけしているのです。
少なからず、顔面装着性のモノ、その発熱性には制限があります。
ところが、現状のスカウターでこの制限を解決しているモノは、
Googleグラスは全く無視した設計でしたから、当初より無謀でした。
しかも、もし、医療手術用であるなら、18時間の電源供給と
その発熱対策は万全である必要があるのです。
それ以上に顔面と眼球保護がどこまで可能かはデザイン問題です。
このことにも気づかずのウェアラブルPCには、
特に、身体装着での製造物責任法との適合性については、
相当の知識力が造形言語=デザイン意図されなければなりません。

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『平コードが出現してきたということは・・・』


   


     7月 2nd, 2014  Posted 12:00 AM

平コード、このように呼ぶことが正しいかどうかわかりませんが、
USBコードは次々と吟味をしてきました。
それは私がオーディオマニアだからかもしれません。
オーディオにとってコードは音質決定ではある意味を持っています。
私はオーディオデザインに関わったことから、
コードでの音質決定要因であることを確認してきました。
とりわけ、オーディオケーブルやスピーカーコードにとって、
そのコード選定と使用は音響空間を決定する場合があります。
特に、スピーカーシステムとパワーアンプには、
明らかに音響測定的にも相性があることは十分に体験してきました。
自宅のこのコードは探し出して使っているほどです。
さて、かねてより、PCにとってUSB端子が果たした役割を
私はこのUSB端子出現前から期待をしていただけに重要視しました。
私が平コードというのは、最初はイヤホンコードとして、
とても扱い易いモノであっただけに、平コードを自分でも、
デザイン企画してきましたが、遂に商品化されています。
私は、PC周辺のアクセサリーというモノたちには、
本当の使い勝手が誰かがその商品化実現をするのを見てきました。
PCアクセサリー以前に、私はオーディオアクセサリーも、
自分のデザイン対象であり、ヒット商品もかなり実現しました。
だから、この平コードの出現には、PC有線インターフェイス、
この新しい提案があるものです。それは次の使い勝手があるのです。
USBコードはもう捨てるほどありますから、この際全てを廃棄して、
この平コードで充分ではないかとさえ思います。
しかし、この平コードの長所は発見されていないと判断しています。
平コードなりのUSB端子には、電源供給やデータ転送での
新たな商品化が見えています。実現してくれるメーカーに
私は、これからの有線PCアクセサリーの進化要素があるでしょう。

『USBを進化させるときが来ている』
「PC端子は進化しているだろうか?」


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