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『3Dプリンターが創成する伝統工芸産地サーキット計画』


   


     5月 2nd, 2014  Posted 12:00 AM

光造形は本来、日本の発明でした。
しかし、米国産業にすっかり移行してしまいました。その影響は、
3Dプリンターブームをあたかも未来産業として喧伝に至りました。
しかし、ブーム止まりであり、それを流行現象としていることが、
わが日本でも喧騒されてしまいました。
出来上がっているモノは余りにも安易なモノづくりです。
フィギュアづくりなどは、光造形でも最初はありましたが、
ほとんどが流行現象となって結局は消滅しました。
私は、光造形から廉価なプリンターで、
自分仕様の家庭内モノづくりを日本ならではの
新たな取り組みにするべき関係づくりを計画してきました。
現在の3Dプリンターのブームの浅薄さに私は呆れていますから、
日本独自路線として、伝統工芸産地とのサーキット計画を創成し、
陶磁器、漆器、打刃物などの全国産地に、
まずは、現状のプリンターで、自己発想品を作成してもらい、
それを各産地のプロに、伝統工芸技能で支援してもらいます。
結果、自分のプリンター成果物は、現物として産地産品に革新、
この革新が全く新たな伝統工芸になる回路=サーキット創りです。
すでに、私なりに認めている産地サーキットを準備しています。
現在はまだ国産の廉価なプリンターさえ生まれていません。
ほとんどが米国製のプリンターになっていますが、
米国が日本への輸出をしていないモノも出てきました。
けれども、ほとんど中国製は香港ではさらに格安製品コピーであり、
これらの製品には未来はありえないとさえ判断しています。
無論、光造形に比較すればモノづくりの核心にはなっていません。
私の狙いは、日本独自の「問題解決の手法」として、
3D-Printingを伝統工芸技との融合性を創っていくつもりです。
3D-Printingサーキットとしてのモノづくりを開始します。

『3D-Printerと3D-Printingの時代にやっとなったが』
『光造形から3D-Printingまでをプレゼン』


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