kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘Mythology from an efficiency’


『WAVELET RESPECT』
「Mythology from an Efficiency」


   


     9月 14th, 2019  Posted 12:00 AM


● マルイチセーリング株式会社による新商品発表会を実施

● スケッチからスタートした新素材カーボンによる倚子の開発

● 100年経っても丈夫で変わらない美しいデザインを


● カタログデータ(低解像度PDF)



プロモーション動画 3minutes

● 鏡を用いたインスタレーションによる発表会

● 実像と虚像の共存による展示空間演出

● 会期中に実施されたプレゼンテーションの様子

プロモーション動画 8minutes

● Kazuo KawasakiのDesign Language:「WAVELET RESPECT」


目次を見る

『モノは実像で鏡面に、虚像にはそれが「神話学」となる』


   


     7月 20th, 2019  Posted 12:00 AM

デザインに最も近い領域には芸術があります。
さらに、現代アートが寄り添っています。
私はデザイナーですが、作品「PLATON’S ORGOAL」では
デザインからアートを近づけました。
プラトンからミッシェル・フーコーまで12人へのオマージュとしての造形を
オルゴールとしてかたちと音に込めました。
1994年ギャラリー・間で、2006年には金沢21世紀美術館で展示し、
そのままパーマネントコレクションになっています。
私のこの秋発表の新作は、モノ・オブジェです。
改めて、「芸術の陰謀」を再度読み直しました。
モノゆえにコトとのつながりがあっても、
私はモノとコトを分けたいと考えています。
モノは私独自の素材論であり、
コトもそのオブジェならばと意図しています。
しかし、私の造形言語=designingの意図は、
形態言語=designedの内容に繋がってもいるのです。
モノ・オブジェであることからは、コトの世界は何も意図していません。
ゆえに、モノとコトは完全に分離されています。
芸術が主観性であれば、デザインは客観性。
この客観性をデザインで事細かく設計しています。
この書籍を再び読み終え、新作には「Mythology from an efficiency」を
テーマとしました。実像であるモノが鏡面に浮かび、
虚像でモノの神話学まで私は持っていきたいのです。


目次を見る