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『日本が開発するレーザー拳銃』


   


     1月 3rd, 2019  Posted 12:00 AM



ピストルという呼称より、私が覚えたのはピースメーカーでした。
この絵を子どもの頃に随分と描いていました。
ピースメーカーこそ、米国が開発したリボルガーでした。
また、日常的には警官だった父はS&Wのリボルバーを携帯していました。
当時は在宅時でもピストルを管理していたのです。
あるとき、私は男の子だからやはり興味をしめしちょっと触ろうとしたら、
父から押し入れに閉じ込められ、こっぴどく怒られました。
今では、モデルガンを相当に持っています。
オランダ語のピストルは、
もはや、英語のハンドガンと呼ぶようになりました。
今、日本の警察が使用している
ハンドガンでもSIG223JP が一番進んでいるでしょう。
またピストル、ハンドガンから
3Dプリンターでのリベレータが登場しています。
私は、殺傷目的ではなく「失神銃」を
日本がやるべき新しい拳銃だと思っています。
それこそ殺人を絶対にやらないで、
レーザー光線で1~5分間は失神する拳銃です。
この話を警察大学校の講演ですれば、大きな拍手をもらいます。
今、阪大にもレボルバーや自動拳銃の話、
モデルガンを事細かに話せる教授がいます。
実際、欧州の工業デザイナーもハンドガンの設計を手掛けており、
その造形ディテールで、他の製品でもわかります。
工業製品のキーワードとしての人間工学=エルゴノミックスは、
元来は戦術的学問として登場しました。
戦闘状況下での「効果」と「安全」から
第2次世界大戦後には労働成果のための科学となりました。
Ergonomics は、Human Factor Engineering と呼称が変更され、
その目的は、「快適」「健康」「安全」の工学として変容したのです。
時代とともに変容すべきなのです、
SIGはそもそも列車をつくっていました。
(ここの歴史を述べたいぐらいです)。
日本は絶対にレーザー拳銃(人を殺さない失神銃)をやるべきです。


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「素材革新での造形言語が与えた影響は形態言語すら変更」


   


     10月 28th, 2012  Posted 12:00 AM



プラスチックを拳銃素材とすることで、
拳銃業界は世界的にも大革新されました。
オーストリアのグロック社から「Glock 17」が生まれました。
この造形言語=designing languageは、大ヒットとなります。
映画でも、
「お前はグロックを使っていないからだ」
というセリフまであったほどです。
米国の警官は自分の拳銃は自由に選択が出来ますから、
60%の警官が選んでいるとまで言われました。
ほとんどの拳銃メーカーは、
この造形言語で生まれた「Glock 17」、
その形態言語=designed langageを追いかけることになります。
なぜ17かということにはいくつかの説があるほど、
この拳銃デザインは革命的な拳銃の進化を表現しています。
なんとしても、新しい造形言語を追いかけたイタリア・ベレッタ社は、
自社の形態言語を捨てることになります。
「M9000s」という拳銃は「醜いベレッタ」とまで非難されるわけです。
しかも、このデザインはあの著名なジウジアーロに依頼したものでした。
しかし、この評判のために、彼はデザインを変更します。
それが「Px4」となります。
先般話題に取り上げたワルサー社も、その「Walther P99」は
明らかにグロックの造形言語を引用しています。
そして、「Px4」と「Walther P99」はとても近似しています。
それにはグロックの形態言語を打ち破る
それぞれのメーカーの造形言語の見つけ方、
そのものがどうしても近接した思考結果だったのではないかと思います。
当然、S&W社もこの影響を受けて、企業の形態言語を変更します。
しかし、この引用は盗用とまで言われて訴訟になります。
私は、死の商人の商品である拳銃デザインには時代流行性が顕著です。
デザインにおける造形言語と形態言語が
最も市場競争性を表していると観察してきました。
日本の警察は、S&W社を選びます。
理由は性能であり、初速が0.2秒速いということでした。
しかし、日本の警察官、特にSPに配備されているのは、
ワルサーPPKの形態言語を引用したSIG社の「SIG SAUER P230JP」です。
この拳銃の性能性は
グロック社の性能を超えているとさえいわれていますが、
まったく不要の長物です。
したがって、私は、日本の警官が発砲出来る拳銃が必要だと思っています。
それは、これまでの火薬で発射し、
殺人兵器となる銃器機能を廃棄することです。
その造形言語はまったくまだ世界には存在していません。
デザインは問題解決の手法です。
だからこそ、威嚇、防御はすでに拳銃というモノを廃絶する必要こそ、
デザインの役割だと考えるわけです。


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『資本主義からの逃走』
     「逃走の手立ては、情報変革化による学際化」


   


     8月 5th, 2010  Posted 12:00 AM

Red Ryder
「Red Ryder」というソフトを知っておられるとしたら、
それはパソコン創生期を存分に知っておられる方でしょう。
電話回線とパソコンでメールがやりとりできる。
それをパブリックドメイン(無償配布)した最初のソフトです。

このソフトで、構築されたのがBBS(Buliten Borad System)=電子掲示板でした。
これが現在のE-mailにつながっていきます。
残念ながら、BBSはユーザー志向が性悪説に向かってしまいました。
BBSは本来はSIG(Special Interest Group)へという理想主義を掲げていたのですが、
BBSでは匿名的な誹謗中傷へと情報化が拡張しました。
ここに集う人たちは不幸を自らに呼び込む性根に自分を情報化してしまった情報社会の被害者です。
そして、性善説を志向する情報の変革化は、ソーシャルネットワークとして、
TwitterやFaceBookを生み出しました。
しかし、これもTwitterストレスやFaceBookでのFishinngが横行し始めています。
私はたとえばTwitterが「販売促進」だとか「企業革新」の手立てになることは容認できますが、
それは現状の「変革」に向かっているものではないと考えます。
「変革」は理想主義に向かっていなければ「正道」ではありえません。
したがって、「情報変革化」はさらに進化を希求すべきだというのが、
私の認識でありデザイナーとしての目標です。
学際化
さらに、何の情報化を変革していくべきなのかを考えると、
それは「学際化」です。
専門家した学識、その融合化・総合化・統合化です。
これは「学際化」ということを徹底的に「情報化」する専門性を
開発することが求められているということです。
もし、これまでの歴史で「学際的」だった人物をあげるとするなら、
ピタゴラスやレオナルド・ダヴィンチなどになります。
しかし、彼らの学識や史実的記録は、
「変革」をもたらしたコトやモノは無かったものと私は判断しています。
しかし、「変革」の動機付けになった発想や表現は、
「情報」となって私たちは今なお大きな理想主義の手立てになっています。
私はここが偉大なポイントだと思っています。
私は「逃走」しようと投げかけています。
走って逃げようというのです。
「闘争」ではありません。
私の性格なら「闘争」を叫びたいのですが、
歴史を見れば、「変革」して、「革命」に至るのは、決して「闘争」ではありません。
したたかな「逃走」という「闘争」が「正道」だと確信しているのです。


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