川崎氏の眼鏡のデザインは、外観のラインだけでなく、新素材の開発
からメーカーと協同して行います。ペイリン氏が使用している
「MP704」は、眼鏡の部品数としては驚異的に少ない23点のパーツ
(通常は40数点余り) のみによって構成されています。
フレームに用いた素材は、生体適合性が高く、肌に優しい
金属アレルギーを起こさない「β-チタン」。紫外線、整髪料などの
影響を低減するよう考慮し、超軽量な掛け心地を生み出しています。

フレームを広げることによって生じるレンズの歪みを解消する
「アンチテンション」も川崎デザインの特長。一点でレンズを支える
ワンポイント構造を採用し、同時にネジを廃止したことでレンズの
厚みや形状などを自由に選択でき、広い視野の確保も実現しています。
「医学から人間工学、素材工学、結晶構造学、さらにファッション性に
至るまでのトータルな知見と見識。そして伝統と革新を併せ持つ
メーカーの素材開発力、生産設計、品質管理体制といった技術が、
私のデザインを可能にしています」と川崎氏。
この革新的なジャパン・テクノロジーこそが、世界を席巻しています。
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『世界を席巻する革新のjapanテクノロジー』の川崎のインタビューを元に再構成しました.