kazuo kawasaki's official blog

Archive for 3月, 2014


3月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 4th, 2014  Posted 8:50 PM

3月4日 甲戌(大安)

形態と機能、
材質と構造が
単純明快であればあるほど、

形態と機能は、
材質と構造を消去して、
彼の記憶を普遍化し
私たちに与えてくれる気がしてならない。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』4画家とともに


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『アカデミー賞にみる顕彰制度の職能意識』


   


     3月 4th, 2014  Posted 12:00 AM

毎年、米国映画界の祭典「アカデミー賞」を見る度に、
世界の三大映画祭とは全く異なる印象を受けます。
それは映画界という職能界すべての人々にとっての顕彰制度、
その世界的な存在意義を知り確認することができます。
まず映画となればその役者=俳優陣の絢爛豪華なスター性があり、
その華やかさだけが顕彰されているのではなくて、
映画を支える末端の力まですべてが敬愛し称え合うことです。
聞いたところでは、米国で映画関係の大学で学識として、
映画のあらゆる職能=俳優、脚本、装置、照明から美術すべてを
学び会う者すべてが、この顕彰によって、
いつかはあの賞が欲しいという目標になっている「制度」です。
すなわち、映画というひとつの総合芸術デザインを世界観とした、
すべての職能人たちが働きがいを社会的成果の評価として、
ひたすら求めて生きがいにしているということです。
具体的にも、この顕彰制度の祭典・イベントを成し遂げる演出、
その一つ一つをとっても計算されつくされたデザインです。
たまたま私の米国の親友が、この演出企業が、
工業デザイン部門を開設したときのトップでした。
彼からもこの顕彰制度の運営が演出デザインでも最高だろう、
そんなことを聞いていました。
おそらく、アカデミー賞という一見は華やかさは、
実際は、すべからく詳細な支援の総合技だと思います。
それらを支えるすべての人々をお互いに顕彰し合うことこそ、
社会「制度」の本質だと思います。
そしてうらやむことは、映画界というすべての部門、その職能が、
お互いの存在を認識し敬愛しているからこそ、
映画界という存在価値を平和に進化させていると思うのです。

「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」


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3月3日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 3rd, 2014  Posted 9:30 AM

3月3日 癸酉(仏滅)

形態と機能、
材質と構造が
単純明快であればあるほど、

形態と機能は、
材質と構造を消去して、
彼の記憶を普遍化し
私たちに与えてくれる気がしてならない。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』4画家とともに


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『仮想通貨の完璧な大失態は金銭欲のなれの果てです』


   


     3月 3rd, 2014  Posted 12:00 AM


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3月2日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 2nd, 2014  Posted 9:30 AM

3月2日 壬申(先負)

「透明」
ということばも十分ではない。
けれども、
彼のすべての作品には、
透明さが、何かを観させてしまう仕掛けが
いつでも仕組まれている。
私たちはこの仕掛けに捕らえられてしまう。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』3硝子の音色


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『3D-Printerと3D-Printingの時代にやっとなったが』


   


     3月 2nd, 2014  Posted 12:00 AM

米国で「MAKERS」という勘違いの書籍がヒットして以来、
あたかもこれが「モノづくり」革新だとわが国まで大勘違い。
Rapid Prototyping=光造形の根本技術を熟知している、
わが国の一部、それは私もその一人ですが、米国の誤りを指摘。
しかしこの指摘が抹消されるほどわが国の流行が起こっています。
本来、光造形はわが国の発明であり、それが米国で登録されて、
あたかも米国が立体造形装置」発祥の地だと思われています。
けれども3D-Printerそのモノの産業化に遅れを成していることが、
この大勘違いを増長させているのでしょう。
米国の3D-Printerの進展は畏れに耐えるモノではありません。
むしろPrinter生産技術のあるわが国の産業ならば、
軽くこれを追い抜けることだと思っています。
まずPrinter=モノ=装置でPrinting=コト=技術と定義します。
結局は、Printerが進歩しなければ、技術自体が遅れています。
その究極がPrinter用素材が全く見つかっていないことです。
そして、Printerが個人化されるという風潮などは論外。
おそらく、私が光造形で求めてきたたとえば「ドッグボーン」、
この形態を現在の3D-Printer・Printingでは全く無理です。
この形態が造形化できなければ、
私が望んでいる金属・ガラスから細胞の造形化は不可能です。
「造形装置」と「造形技術」が究極に求めているのは、
三つあります。
  ● 「素材」の立体化は新素材と個体化
  ● 「立体化」時間工程の最短縮化
  ● 安心と安全なデータの知財権化
これらを可能にする「装置」開発と「技術」提案だと考えます。
そういう意味では、おそらく、わが国こそ、
3D-Printer・3D-Printingを『モノづくり」を支援するでしょう。
欧米をリードするのはわが国の「光造形の経験」だと思います。

「『3D-Printer』・『3D-Printing』この風潮の大間違い」
「3D-PRINTING阪大イベントで間に合わせてもらいました」
「3Dプリンターでクラインボトルが出来た!」
「二回捻ったトーラス(ドーナツ)同様にすれば」
「三つの革命を促してくれた『光造形』デザイン」
『欧米を追いかけてはならない・3D-Printer開発』


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『仮想通貨の完璧な大失態は金銭欲のなれの果てです』


   


     3月 1st, 2014  Posted 12:29 PM

私たちが「仮想空間」を日常化できたことは人類技術の当然帰結、
これがパソコンとネットワーク空間を手に入れた結論的事象です。
しかし、最も軽薄な思考は必ず商売的な欲望に直結するものです。
世界はおおよそは自由経済と資本主義空間に呪縛され、
この仮想空間内で必ずや金銭欲望は育成されたようです。
「貨幣」とは何か?、この重大な課題の回答すらない企業には、
とても「仮想通貨」などできないことは自明です。
パソコンとネットワーク空間がともかく育んできたことには、
人間は必ず社会への正当正義な思考を欠落しないことが原則です。
この原則がゆれ動くのは「仮想空間」への欠落した思考力不足。
たとえばベンチャー企業の起業欲はこの空間感染するものです。
私は仮想空間を自分の思考対象にし、
なおかつ、この空間と現実性を常に思考精度を高めてきました。
そして見事にこの金銭欲は「ビットコイン」が登場しました。
すでに思考力のまともな人には、このシンボル的な金銭取引に、
おそらくいくつかの危険性を見抜いていたはずです。
なおかつこのシステムが破綻することも熟知していたでしょう。
この金銭欲には隠匿可能な「詐欺行為」と、
「マネーロンダリング」が仮想でも可能性ありという軽薄さ、
この二つがあったことは明らかです。「貨幣論」は皆無です。
「仮想空間」と現実は常に対比思考が重要です。
少なからず現代現実を緊縛している資本主義への抵抗は無理です。
まして金銭欲でしかないシステム変更など不可能の極みです。
私はやや「ビットコイン」なる手法は長続きしたとさえ思います。
けれどもこのあたかも事件に見えることは馬脚が表れただけです。
この事象が演繹的に示していることは、
「仮想空間」=インターネット風なネットワーク空間相手の欲望、
まさにこの欲望では正義性は無理無謀だということです。
この事件、あるいは事象は「次の事件」も示しているようです。
すでに「次の事件」をまた大問題にするでしょうが、
これも当然の帰結を知るだけのことです。

「仮想現実あるいは仮想空間での虚構有無」
『現代妄想には闘い続けなければ大間違いの世情になる』


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3月1日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     3月 1st, 2014  Posted 9:30 AM

3月1日 辛未(友引)

「透明」は、
人を、
特にデザイナーを
純粋培養してくれるものだ。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』3硝子の音色


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3月1日 staffblog


   


     3月 1st, 2014  Posted 12:37 AM

3月1日

本日は
ケイズデザインラボ社長
原 雄司さまをゲスト講師としてお招きし
第5回KK塾を行いました。
ご来場いただきました皆様、
本当にありがとうございました!


今話題の3dprinterをテーマに
「3D-printer戦略と3D-printing戦術」
『MAKERS』による3Dモノづくり業界の
大勘違いの指摘、3Dプリンターを含む
デジタルツールの販売からトレンド、
これからのモノづくりまで、
業界の本当の話を
聞かせていただくことができました。

次回はkk塾2013の最終回として
2014年3月28日(金)、
大阪大学大学院医学系研究科の
澤芳樹」さまを講師として
お招きする予定です。
先端医療とデザインをテーマとする次回に
ご興味のある方はぜひご参加ください。
お申し込みはこちらからどうぞ。

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『使い心地を試し使い果たしている電子ペン』


   


     3月 1st, 2014  Posted 12:00 AM

パソコンに出会って以来、その周辺ツールを使い試してきました。
とりわけ、電子ペンはおそらく全て使ってきたと思います。
最近は専用ノートとペン、しかも録音機能付きまでがあります。
電子ペンの筆圧がそのまま描画タッチにまでなるモノも、
デザインスケッチには今のところ最適なモノもあります。
結局、出張の時には最低のツールにしたいのですが、
どれを使おうかと迷いに迷いますが、
それだけ、選択巾も増えて描き心地もひとまずは親近観までに
近づいてきたような気がします。
でもこれまでも電子ペンについては相当に批評を書いてきました。
結局はほとんど毎回「やっとここまできた」という印象でした。
なぜ、そうなるのだろうか、ということは、
Mac、iPad、iPhoneという私はMac周辺と「ペン」あるいは、
「紙墨相発」を指先に感じ取ってきた気がします。
それはデザイナーゆえに、文字書きの世界だけではありません。
スケッチからレンダリングに及びます。
最近は大体スケッチゆえにそれはボールペン感覚の相発性です。
そして、私自身が常に紙墨相発を感じるのは明らかです。
それは日本人ゆえに「書」の世界と自分の関係があります。
書道というのは好きではありませんがまさに紙墨相発の世界です。
筆先とボールペン先の感覚までの個人差が重要だということ。
私は筆の感覚を識っていることをとても幸運だと思っています。
反対に、ボールペンや鉛筆あるいはペンの世界ではないことです。
簡単に言ってしまえば、筆先での描くラインは空中でもOK!
どういうことかというと、書は巻紙を空中で持って描けます。
ということは、電子ペンの究極は、空中で描くツールです。
それはとりあえず「ジェスチャー入力ツール」のペンです。
私がデザインしてみたのは「ジェスチャーペン」だと思います。

「日本ではあまり知られていないデジタルペンの利便性」
「現代文房具はどうして面白いのか」
「スタイラスペンは、まだまだ進化が必要」
「ペン・ボールペン、そしてスタイラス、この進化を追う」
『ブルー色のスタイラスペンがまた増える。』


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