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Archive for 4月, 2019


4月14日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 14th, 2019  Posted 12:00 AM

4月14日 赤口(辛巳)

「造形言語」と「形態言語」は、
意図と形式が、
陶磁器も金工=鋳物も、
工芸が、
デザインにつながっている。


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『「造形言語」として工芸でのエンベリッシュ仕様の意図』


   


     4月 14th, 2019  Posted 12:00 AM

素材が金属である場合には性質として「塑性」と「展性」があります。
さらに、金属加工では「成形」・「切削」・「接合」が分類されます。
そして、金属加工には様々な加工方法=技が複雑化していくのです。
これは「鋳造」、鋳物という加工方法ですが、
金属の流体=金属の結晶を型から流し込み、成形します。
成形される以前に金属には接合される段階で、
素材に、デザイン意図が加わります。
それこそ「造形言語」で、デザイン意図をもって
新たな手法=技が、時代的にも加わるのです。
これは金沢美大・後輩の畠山耕治氏(現・教授)の工芸分野です。
彼は、世界各国で多くの個展を開催し評価を受けています。
私は、木工や陶磁器や、金属からプラスチックまで、
様々な素材対象にデザインしています。
それだけに鋳物という素材に、
新鮮なエンベリッシュを「造形言語」として作品をつくりだす
彼の技法は、新たな素材質感を変えていると私は魅了されています。


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4月13日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 13th, 2019  Posted 12:00 AM

4月13日 大安(庚辰)

デザインは装飾でもあるが、
デコレーション
オーナメント
エスタブリッシュメントで、
「使い勝手」が異なる。


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『陶器での鼠志野その復活が使い勝手を増やしている』


   


     4月 13th, 2019  Posted 12:00 AM

形態には、大きさ・素材・使い勝手が主要な事項です。
よく、陶磁器と言われますが、
陶器(土)と磁器(石)には大きな違いがあります。
これは陶芸家の若尾利貞氏が美濃焼で「鼠志野」を復活した、
陶器=土を焼いた鼠色に対比した色彩の器の湯呑です。
鼠志野は、エンベリッシュ=embellishであり、
デコレーションやオーナメント=装飾ではありません。
私が、美濃焼をTV番組で紹介する機会があり、
お互い初見は距離感のある「大学人」と「陶芸家」でありましが、
互いの仕事やその姿勢に魅了され交流を重ねた記念のモノです。
若尾氏は、日本では最高ランクの陶芸家であり、
しかも、鼠志野の復元から新たな伝統工芸を
完成させた素晴らしい功績の作家です。
また独自に確立された技法により、
陶器素材には鼠色と対比する緋色が表れるその豊かな表情は、
エンベリッシュだからこそ、新たな使い勝手があります。
陶芸家の「形態言語」としては、最高のモノです

鼠志野


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4月12日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 12th, 2019  Posted 12:00 AM

4月12日 仏滅(己卯)

「何とか方程式」であっても、
デザインで、
回答や解答が出せるかも
知れません。
私は、音響のデザインで
試しました。


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『ディフューザーは音響の実は要だと思っている』


   


     4月 12th, 2019  Posted 12:00 AM

ディフューザー=Diffuserにはとっても興味があります。
と言っても、私の指すディフューザーには興味が無いと思います。
ほとんどの人は「何?」と聞かれます。
ディフューザーと言えば、
今では空気の清浄あるいはアロマに使われています。
正確に言えば、硫気である気体・液体のエネルギー運動を、
特に音速の場合は、まず狭くしてして
それが広くなる流路を作るためのモノなのです。
音響機器のスピーカーには、
背面の音圧を効果的に拡散させる事が出来、
これが役立つことが多いのです。
さすがに、これを駆使した設計を、
評価や理解することは音響評論家でも難しいと思います。
これはJBL4343 のモノですが、
EIZOで片側400ccの最小容量のスピーカーユニットで
最高の音響を可能にするために使ったことがあります。
まず、これだけのユニットでという難題だったのですが、
当時のBOSEその社長に話を聞いたことや、
JBL4343での体験があったので、実現可能でした。
これが「ナビエ・ストークス方程式」の、
一つの答えなのかも知れません。


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4月11日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 11th, 2019  Posted 12:00 AM

4月11日 先負(戊寅)

人工勾配は無理がある。
やっぱり、
昔からの
自然にはいい色がある。
花の名前にきづきました。


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『造幣局の「桜の通り抜け」でいっぱい桜を知ったのです』


   


     4月 11th, 2019  Posted 12:00 AM

新紙幣のニュースが駆けめぐりました。
住まいの近くに造幣局があり、
「桜の通り抜け」は一日目72000人でした。
桜がなんと134種、338本も約530mに並んでいるようです。
昨年は「トーチ」の審査に加わり、
テーマの日本を表すアイコンで、桜に応じてちゃんと
5枚の花弁で5つの炎が一体の光となるのです。
これが日本の新たな技術になりました。
特別番組の放送では、
約100社に問い合わせてたった1社だけが、
デザイナーが望む炎を光に変える協力に応えてくれました。
トーチ発表後に、専門家としての建築家に、
同じようにオリンピック・パラリンピックの建築審査に
関わった建築家から、いいものを選んだと言われました。
一方では、結果を厳しく批判してきた輩もいて、
まったくのセンスなしで、とうとう喧嘩をしました。
素材としても日本の桜はこれほど種類があり、
また、桜を0.5mmのシート状にしても良いものだと
インテリア用品として確認する機会もありました。
例年以上に桜に関する情報を意識しています。
そして堤防に桜があるのは、
堤防土壌を固めているらしいのです。
さらに、ソメイヨシノは人工交配ですが、
なんと昔からの白い桜が、
里桜・白雪とか、ピンク色の紅椿などの品種も知りました。


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4月10日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 10th, 2019  Posted 12:00 AM

4月10日 友引(丁丑)

世界の誰も認めるのは、
スルールや椅子、ソファです。
「名作」は残したい。
やっと、新素材2種で
開発中です。


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『椅子+ソファ=新製品を開発中』


   


     4月 10th, 2019  Posted 12:00 AM

私の椅子、これは私の金沢21世紀美術館での
個展開催時に合わせて制作しました。
素材はエキスパンドメタルであり、この素材は、
倉俣史朗氏の「How High the Moon」で工業用素材としての
金網がおおいに光を取り込み、
その身体を包み込む形態として存在感をつくりだしました。
私の椅子の形態は、個展時に円形の空間をもつ
金沢21世紀美術館のギャラリー14の周囲を12脚の
ハイバックチェアのEPITA(エピタ マルイチ1984)を
踏襲しています。
金沢21世紀美術館の各部屋の美術館スタッフが座るための
マル椅子、スツールでした。
だから、作品集にも載っていません。
現在は何としても、新素材を2種使った商品を開発中です。
やっぱり、ソファはいつまで経ってもウレタンが中身で、
ファブリックや革でできていますが、
それに対して、新規の椅子やソファを考え出し、
今年中にその商品発表をやります。
ソファも、ウレタンフォームはやがて経年変化が来ますから、
パブリック・コレクション=永久展示には入りません。
せっかく私は車椅子にこんなにも座り続けている経験で、
建築家あるいはデザイナーならば誰しも思う世界で、
最も認められる椅子+ソファをやりたいと思っています。


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