kazuo kawasaki's official blog

「布=『ふ』への七つのことばと割り出し線」




ふるさと福井へは56豪雪の時に帰りました。
毎日熱が出て、やはりもう東京でも生きられず、
ふるさとで終わるのかと思っていました。
しかし、春になって東尋坊周辺にはアザミやキンポウゲが咲き、
アザミの色、キンポウゲの色を見つめて、
そうだ、久しぶりに「色」を見たと思ったものです。
東京時代にすっかり忘れていた自然の色でした。
それから越前打刃物と越前和紙に出会っていくのです。
その頃は、絹織物をともかく触っていました。
理由は、祖先が描いた絵図面にまるで絹織物のような和紙があったのです。
やがて、越前和紙の産地にその復元をお願いすることになるのです。
そして布の歴史から見れば、絹織物というのはとても若い繊維であり、
その手触り感覚がなんともいえません。
そして調べていくと、
布には次のような感性的な評価の言葉が七つありました。
  • しなやかさ
  • きしみ
  • ふくらみ
  • しゃり
  • こし
  • はり
  • ぬめり
しかも、この図面は「割り出し図」であって、
宮大工技法の基本のような図面、
さらに和紙は絹のような「しなやかさ」と「ぬめり」がありました。
したがって、墨のラインがにじんでいないのです。
その秘密がこの絹のような和紙にはありました。
そうして、この七つの言葉は
ファッション素材を表現するのには最も適した用語であり、
すっかり忘れられていました。
またこの図面にはいわゆる黄金比や白銀比が描かれていました。
ひょっとするとこの図面は
私が描いていたのではとすら思うことがしばしば起こりました。
この「ことば」と「比率の割り出し図」は、
私のデザイン設計要素になっていきました。
しかも、図面が描かれた和紙は、もう越前和紙産地では、
決して漉き出し出来ない泥に含まれた水が使われていること。
そして、ある伝説に出会います。


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One Response to “「布=『ふ』への七つのことばと割り出し線」

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:13 AM on 7月 5th, 2014

    [...] 「『布』平織りの集積された知恵=晒を見直すこと」 「布=『ふ』への七つのことばと割り出し線」 tag: 「眠りの鎧」, パジャマ, パジャマ素材, ベッド, ホテル, 休息, 入院, [...]


This entry was posted on 土曜日, 1月 28th, 2012 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.