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「C.I.デザインの源流としての思想」





最近、企業はデザイン思想を単純に「ブランド」と呼びます。
「ブランド」の原意も知らない解説本が一杯出版もされています。
まったく、これは私にはブームにしか見えません。
基本的には、企業アイデンティフィケーションが欠落しています。
私は、ブランドを語る前に、企業アイデンティフィケーション、
つまり、C.I.=Corporate Identificationが大事です。
C.I.はデザイナー新人時代から鍛えられました。
そして、その思想的な源流には「エリク・H・エリクソン」。
彼が、「アイデンティティ」を定義しました。
したがって、彼の言説をC.I.に当てはめれば、
C.I.は「企業イメージの統一」ということではありません。
確かに、「アイデンティティ」を自己統一性と訳せば、
統一と言う言葉で、自己存在:企業存在に比較できますが、
私は「企業イメージの統合」としています。
彼の自己統一性にある人生の8段階説が見事に、
企業の成長も当てはめて考えることができます。
最も人間が充実する30代の活動をみれば企業30年説は事実です。
だから、私は企業の成長も、人間あるいは人格と一致しています。
確実に人間の生涯を80歳程度だと考えれば、
企業がその経験から知恵を働かし、最高の時期は80年でしょう。
だとするなら、なぜ、日本の企業は30年でしょうか?
1000社の企業が30年後には2.8社しか生き残らないこと。
しかし、300年以上の企業が3000社もあること。
この二つの事実を照合するときには、
企業はどう行動し、どう社会時代にあっての存在価値の問題です。
少なからず、「ブランド」=目印になる焼き印では表現不足、
「企業イメージの統合」としてのシンボル表現や、
企業人としての行動規範などがC.I.であり、「統合性」です。
私は、いつも企業と接するときには、
まず、その企業イメージと企業の存在性を確認します。
私は、まだまだこの源流的な思想を企業思想に重ねます。
そうすれば、もう不要な企業には消滅してほしいとさえ思います。


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3 Responses to “「C.I.デザインの源流としての思想」”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 11月 29th, 2014

    [...] 区別され分別されて、その差異性で決定ずけられていることです。 「C.I.デザインの源流としての思想」 「ブランドを語る前に、ブランドマーケッティングの大欠点」 tag: [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    2:22 AM on 4月 29th, 2016

    [...] *『アナログの極致=レコード再生のカートリッジ』 *『C.I.デザインの源流としての思想』 *『ファッション誌で知ってさらに自分ファッション』 [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:08 AM on 10月 27th, 2016

    [...] * 「ブランドを語る前に、ブランドマーケッティングの大欠点」 * 「C.I.デザインの源流としての思想」 * 「常に目周りは気になる」 [...]


This entry was posted on 水曜日, 8月 21st, 2013 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.