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『講演テーマで最近もっとも多い医学とデザインの「範」』





私は大学人になった最大の理由は医学とデザインの関係でした。
理由はいくつかありますが、
デザイナーは「体の外のモノばかり」から「体内へのモノ」を
と考えてきたのは、交通被災で背骨にステンレス補強したから。
これが大きな理由でしたが、
母から言われていた、
「赤い血を見るより(医大)
赤い絵の具を見る方(美大)が似合っている」という言葉でした。
だからデザイナーになって、オーディオ専門のときには、
東芝の音響研究所の所長は生理学の医師であり、
音響生理学の薫陶を受けていたことも大きな影響でした。
決定的にしたのは「人工臓器・特に人工心臓のデザイン」でした。
しかし、医工+デザインが絶体に必要だと主張を始め、
さらには、「反健康・半健康・範健康」を大学理念にしてきた
名古屋市立大学芸術工学部でのデザイナー養成に関わったことです。
したがって、「反・半・範」には一つの思想理念があります。
そのことは3.11ではもっと明白になりました。
たとえば、「脱原発」というのはいい加減過ぎます。
「脱原発」には、反原発=原発に反対ということから、
半原発=まだ原発依存しなくてはいけないけれど、
取りあえずは再生エネルギー(この言葉そのものが間違い)も。
こうした表現では、発想の限界があるということです。
私は「範」という言葉を大事にしたいと思っています。
つまり、「範健康」とは、健康な模範的な革新性を表します。
同様には、「範原発」があります。
模範的な原発の運用こそ創造されてしかるべきという思想です。
私は、「反健康・半健康・範健康」のための「範原発」デザイン、
これこそが、現代に生きる人間の「義務」だと考えています。


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2 Responses to “『講演テーマで最近もっとも多い医学とデザインの「範」』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 2月 11th, 2014

    [...] 【ブログの関連記事】 『講演テーマで最近もっとも多い医学とデザインの「範」』 「生きることの模範・範疇・範囲として」 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 4月 4th, 2016

    [...] それは、衣・食・住がfood, clothing and shelterだと考えるからです。 *『講演テーマで最近もっとも多い医学とデザインの「範」』 *『病院という悲しみの日本語に「もてなし」という意味は無い』 [...]


This entry was posted on 火曜日, 1月 21st, 2014 at 12:36 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.