kazuo kawasaki's official blog

『「福祉車両」とは決して言ってはいけない車』





車は男の子ゆえ、そしてデザイナーゆえ、
カーデザイナーほどではありませんが、それなりにいっぱい、
恵まれた車を乗ってきました。
一時は運転手付きの車も、
そして米国のリムジンも所有し使ってきました。
しかし、車椅子使用であり、商売用車両も考えられたはずの
そんな車が発売されていますが、私はこれを否定しておきます。
おそらく、障害者、特に車椅子利用者にとっては、
とても望んでいた車両だと思いますが、
私はデザイナーとして、障害者として、これらの車デザインを
全否定しておかなければなりません。
なぜなら、スロープでそのまま車椅子で乗れば、固定されていて
乗り心地は最低であり、それは荷物扱いになっている代物です。
これを「福祉車両」と言う貧しさゆえ、文化にはなっていません。
しかも、この解決で「福祉」を宣伝することを激しく非難します。
最近は、シートが回転して車両から出てきますが、
私もこうした車両を利用せざるをえないことが起こります。
周囲のやさしさはよく分かりますが、設計はまったく駄目です。
なんといっても足が必ずひっかかって大事になります。
私にとっては、セダンで充分です。
カーメーカーやタクシー会社でも「福祉車両」と分類していますが
私にとっては「福祉」という基本の無知さが歴然のモノです。
もっと、根本のことを考慮すべきでしょう。
まず、腰の運動要因がデザイン以前の設計から外れています。
もし、こうした福祉車両が役立つ人は、認知症の人だけです。
いや、認知症の人の志向までを熟知したデザイン設計が必要です。
私の教え子でカーデザイナー諸君には、車両デザイン自体が、
実は現代から未来性を未だに歴史性を引きずっている、
大誤解と品格性を失っていると断言しておきます。


『これは最適ではない・誤った車椅子対応車輌デザイン』


tag: 「福祉車両」, カーデザイナー, リムジン, 腰の運動要因, 認知症, 車両デザイン, 車椅子使用, 車椅子利用者, 障害者


目次を見る

Comments are closed.


This entry was posted on 日曜日, 5月 4th, 2014 at 12:00 AM and is filed under 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 未分類, 祈望から企望へ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.