kazuo kawasaki's official blog

『手・掌から無意識に生まれるもう一つのスーパー楕円論』





柳宗理の発言は明快でした。というより痛烈な一語には、
真っ直ぐな批判は、厳しい非難となって返ってくるものでした。
「アー言えば、コー言うか!」と私は言われていました。
正直、用意周到に先生からの批判と非難に私は準備していました。
金沢美大でデザイナーとして鍛えられて社会に出ましたが、
「美しい」というのを美大でまともに受けた講義は、
今となっては、最高の講義を受けていたと思います。
先生の弟である日本の美学者・柳宗玄先生でした。
西洋美術史の冒頭、黒板の文字は「美」でした。
その講義以来、私は美に立ち向かってきたと思います。
そして、ようやく大学人になって博士後期課程で、
製品数理記号論として、「造形言語」と「形態言語」を
博士号取得論文の指導とともに、
デザインが「意味する」ことと「意味される」ことに連鎖しました。
学位論文の主査副査会議では、この新たな造語には、
私の意見がデザイン専門家として求められました。
結局、デザイン論理で、デザイン意図は造形言語であり、
デザイン内容は形態言語というのは、大阪大学が原点になることは
確実にデザイン学術、あるいは芸術デザインになりますか?と
私にその回答が求められました。
designing languageとdesigned languageが正式にこの審査会で
学位取得論文として認められました。
そして、私は柳宗理のデザイン造形にはこの製品数値記号論を
デザイン意図とデザイン内容してのスーパー楕円論への適合性を
SORI-OVALとSORI= ELLIPSEとして、ピート・ヘインの提案が、
テーブル造形をさらに拡大していることを提示しています。
二つの円の中心からの2線分、あるいは、
一つの円内の二つの点からの2線分からの円形が絡んだ楕円は
まったく、無意識なままに生み出された造形ラインになるのです。
とうとうアー言えば、コー言ってるな、と聞こえてきています。


「光野有次の気分はバリアフリー」


tag: designed language, designing language, SORI-OVAL, SORI=ELLAPSE, スーパー楕円論, デザイン内容, デザイン学術, デザイン意図, ピエット・ヘイン, 主査副査会議, , 博士号取得論文, 大阪大学, 形態言語, 意味される, 意味する, 批判, 柳宗玄, 柳宗理, 無意識, 用意周到, 発言, 線分, , 美しい, 美学者, 芸術デザイン, 製品数理記号論, 西洋美術史, 造形ライン, 造形言語, 金沢美大, 非難


目次を見る

One Response to “『手・掌から無意識に生まれるもう一つのスーパー楕円論』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:06 AM on 10月 16th, 2016

    [...] * 『モダンデザインの造形に潜むスーパー楕円』 * 『手・掌から無意識に生まれるもう一つのスーパー楕円論』 * 『やっと4冊目の作品集が出来上がった!』 tag: R, Rの大きさ, カーブ, [...]


This entry was posted on 木曜日, 5月 14th, 2015 at 1:29 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.