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『歴史的作品からの刺激をどう受け止めるか』





私が椅子のデザインを追いかけたのは、車いすのデザインと
そしてある家具メーカーを家具見本市に出展させるためでした。
椅子を倚子というのが本来として、倚子の歴史を調べました。
一つは禅家所乗物・發子・独搨にたどりつき、
日本の仏教伝来と実は深い関係があったことや、
西洋でも、多分、土製と思われるスツールをメトロポリタンで見ました。
車いすのデザインではシェーカー教徒の家具全般を知り、
そのためにふた夏、ボストンの郊外にあるシェーカー教徒の村を訪問。
そして、デザイン界では今なお名作であるハンス・ウェグナーのYチェアに
禅家所乗物の一つ=日本では説教台の原点を見ました。
ウェグナー自身が、この椅子に関して
自分が中国の乗物から大きな影響を受けていると記述していました。
(この記述を探していますが、まだ見つかっていません)
美大時代には、イタリアのアビターレがインテリア・家具を学ぶ
まさにテキストでしたが、それは自分で選んだ家具をまずスケッチし
その上で覚えることをしていました。
それは、デザインのための資料で刺激・インスパイヤーされる、
一つの訓練でもあり、絶対に盗作をしないことの基本姿勢でした。
中国では、いわゆる物真似家具がとても安く生産されて、
それをジェネリック家具とかジェネリックプロダクトということへは
私は職能的倫理観をもって、この考え方をジェネリック薬品と比較し、
徹底的に論破を主張してきました。
「オリジナルからインスパヤーされてもオリジナルを超えられない」と、
美大時代には教わってきました。
ところが、ジェネリック家具どころか、オリジナルデザイン作家が
逝去すると、そっくりな家具を平然と行うことや、
それがあたかもアノニマスになっているからと自分の作品にすることは
私は絶対に許すことが出来ません。
まして、デザイン系大学で教員自らがジェネリックプロダクトとは
決して容認どころか、これは訴追する必要がると考えています。


http://www.nanna-ditzel-design.dk/F6.html
これを自分のデザインとまで発表するのは「盗作」である。
彼女は逝去されている。


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3 Responses to “『歴史的作品からの刺激をどう受け止めるか』”

  1. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:01 AM on 9月 22nd, 2016

    [...] して盗作などはデザイン倫理を破壊、 これは俄然、許せません。 * 『歴史的作品からの刺激をどう受け止めるか』 * 『モダンデザイン源流を自分デザインにしてはならない!』 [...]

  2. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    10:49 PM on 1月 1st, 2017

    [...] っています。 私は厳しく、こうした風潮に立ち向かう覚悟です。 * 『歴史的作品からの刺激をどう受け止めるか』 * 『ジェネリックプロダクトの盗用悪用が始まっている』 *  [...]

  3. Kazuo KAWASAKI's official Blog | 企望を「までい」実現へ
    12:02 AM on 6月 18th, 2017

    [...] もかく、この玩具を手に入れたいのです。触ってみたいだけです。 * 『歴史的作品からの刺激をどう受け止めるか』 * 『音場空間を再調整再整備し直しました』 * 『民藝の美と [...]


This entry was posted on 土曜日, 8月 22nd, 2015 at 12:00 AM and is filed under ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Responses are currently closed, but you can trackback from your own site.