kazuo kawasaki's official blog

『資本主義からの逃走』
 *「無思考とは、思考無しではない、
   思考空であろう」*

無思考
私はほとんど外出してデパートやショッピングモールなどは、車イスになる前から、好きではありませんでした。ミッドタウンをワイフに車イスを押してもらいつつ、いわゆるデザイン系ショップを久々にのぞいて見ました。デザインは、相変わらず「進化」がありませんでした。学生たちが憧れているモダンデザイン系ショップに陳列されているモノに、愕然としました。1960年代よりは素材がカラフルだったり、プラスチックや電気回路が進歩したから、「ソレナリ」のモノがこれほどコピーされて氾濫しているとは、驚きでした。まるで、浦島太郎の心境になって、もう本当に目眩がしました。外出して、書店に行っても、あまりのカラフルさは、車イス視線からでは、目眩がします。まして、コピー製品があまりに「それっぽいデザインした風」なのですから、耐えかねます。また、店員さんの商品知識も格段に低いと思いました。せめて、これぐらい知るべきでしょう。カタログにも肝心な性能表が無くなってきています。それは駄目でしょう。企業の商品化能力を疑います。また、あるアイテムの展示会に招かれました。有明ビッグサイトでの見本市企画企業から、あらたな業種の展示会へのアドバイスを、ということでVIPカードで見て回りました。流ちょうな日本語の外人からいっぱい声をかけれられました。なんとしても商談!という意気込みです。比して、肝心な見本市担当者の無口なことにあきれました。これじゃ、凋落する産業のさらなる凋落が予知出来ます。ともかく、思考していない=薄思考です。これを私は、無思考とは言いません。無思考とは、思考が「無」の状況や事態を指示していると私は考えています。なんでもいいから、まだ一度も使ったことの無い、edyカードで買い物をしてみたかったのですが、「欲しいモノ」がありませんでした。いわゆる今、旬の若手デザイナーの作品である商品も、デザイン設計で、「金型チェック」もしていないのでしょう。3D-CADやCGレンダリングなら、多分、「カッコ良かった」のでしょうが、さらに中国製となると、成形精度も格段に悪くて、これは必ず経年変化を起こすと見抜けてしまいます。さらに、恩師の名作も、カーブや板厚も微細に変貌しています。もはや、高齢になられた先生の眼力チェック無しの復刻品も見かけました。これが、現代の日本の商戦現場だとするなら、どうやって、立て直すべきかと考えさせられました。明日、Gマーク賞制度審議委員会があります。この私が最年少ですから、今年の「Gマーク賞制度は、国際化戦略」の一つの核心となる「戦術」にしていきたいと考えています。私の発言が了承されるかどうかは不明ですが力説します。よって、審査委員も少数精鋭で海外審査委員を投入することを、私の私見として発言するつもりです。昨年のある事件見解も、公表すべきことは、審議委員会からだと私は考えてきました。ある種、審査委員がデザイン界のエリートならば、「敵前逃亡」や「自分勝手さ」はNoblesse Obligeも果たせなかった審査委員資格は審議委員会にての裁決をしなければならないしょう。なぜならば、「Design made in Japan」を象徴化しているGマーク賞制度は、一つの国家戦略です。だからこれは、日本の産業から現代文化の最前線でもあると考えるからです。「無思考」は「思考空」だとも考えています。思考結果がデザインとなり、無思考結果がデザイン効果であるとするなら、思考空は、デザインへの憧憬になります。憧憬は常に潔しが基本です。
思考空

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This entry was posted on 月曜日, 2月 1st, 2010 at 1:00 AM and is filed under 資本主義から逃走せよ!. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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       anthology artificial_heart 記録集 デジタルなパサージュ class= プラトンのオルゴール デザイナーは喧嘩師であれ デザインは言語道断! デザインの極道論 デザインという先手
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  • Aannouncement

    【webTV】
      覚悟の瞬間
    ■タイトル:
    「言語道断 美創美 川崎和男
     デザインディレクター」
    ■日時:
       2010年5月1日(土)-
    ■放送:
     株式会社enjin
    ■掲載URL: http://www.kakugo.tv/index.php?c=search&m=detail&kid=93

    【展示】
       福井県立こども歴史文化館
    ■会期:
       2009年11月28日(土)-
    ■場所:
       福井県立福井こども歴史文化館
       オープン3F
       「達人のひろば」展示
    ■主催: 福井県
    ■入場: 無料
    ■参考URL: http://www.design.frc.eng.osaka-u.ac.jp/kk/7_media2.php?year=2009&id=87


    【販売企画】
       Kazuo Kawasaki
       25th Anniversary
      増永眼鏡と川崎が出会い、
      プロジェクト開始から25年
      この間をコレクションにて
      振り返るとともに、
      25年の節目に発売される
      新モデルやニュースを交え
      ブランドの魅力を紹介します。
    ■期 間: 2010年3月 - 8月末
    ■参加店: ショップリスト
    ■詳 細: 増永眼鏡トピックス


    【新商品】
       ステッキ Kz-arita
       有田焼の福泉窯と川崎和男が
       伝統技術と先端的なデザインを
       融合させた新しいステッキを
       提案します。
       >商品・ブランド紹介(PDF)
       >ニュースリリース(PDF)


    【新商品】
       ロッキングチェアー「FLIP」
       川崎和男ディレクション、
       マルイチセーリング株式会社が
       開発・製造した、
       ロッキングチェアー「FLIP」の
       販売が, カタログハウス発行の
       通販生活2009秋冬号 紙上にて
       開始しました。
       >商品ご紹介
       >ニュースリリース(PDF)