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Posts Tagged ‘ブランド’


『新素材は日本では最高のモノである』


   


     3月 16th, 2020  Posted 2:36 AM



デザイナーになって、「新素材」はいつでもその進化を追っています。
私デザイナーでスタートし、特に音響機器では、
より新しいことを目指した経験がずっと身についています。
音響機器として最高のあるいは最適のパフォーマンスを
実現することに力を注ぎましたが、手掛けていたAurexブランドから
1機種納得いかないモノが出たことがありました。
私がデザインの「喧嘩師」として目覚めていったのもこの頃からです。
音響機器は、永らく愛用されることも多く、
素材、性能・機能・効能を決めるデザインはその価値そのものです。
未だ新素材が成長していないのがありますが、
音響機器、情報機器はもちろん眼鏡でも新素材を使った
デザインで製品化、商品化しています。
「カーボンファイバー」のイスを初めて製品化しましたが、
無論、市値についてはクライアントに任せています。
私意図ではイス業界では無理でしょう。
もはや、炭素繊維から、新素材では「炭素ケイ素連続繊維」があり、
まずは航空機あたりでその展開がストップしています。
私デザインのイスは、
カーボンファイバーの特性を活かして1.1mm厚の板を
波型で5mm厚にして3時間でも座れるのですが、
商品美はイスには、日本人センスが大変遅れています。
今年はドバイで発表します。日本のデザイン誌はまだまだ駄目です。
それも建築家・デザイナーの感性でも非常に遅れています。
そして今では、「炭素ケイ素連続繊維」での新しいイスを、
今、私の造形思考から造形形式に置き換えようとしています。


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『眼球は「目の差し金」でリンパ系はないのです』


   


     11月 12th, 2019  Posted 12:00 AM



メガネの専門デザイナーは、眼球について
その生理の詳細を知らな過ぎると私はずーっと思ってきました。
「メガネ」というのは「目の差し金」が、私は諸説の中でも、
これがまともなパロールではないかと思っています。
幸いにして私は眼球にも解剖学をやってきたので生理学をよく見ます。
そして、まぶたをあげれば、眼球という臓器の表面が体外に表れます。
この小さな臓器はむき出しの臓器なのです。
たとえば、血管系、筋肉系、神経系が走っていますが、
リンパ系が走っていないので、リンパを介在する癌は起こりにくいのです。
よって、筋肉系では、メガネの部品になっている「テンプル」は、
命を縮める重要な名称も引き継いでいます。
メガネのデザイン依頼を引き受けた当初、まずは1年間、
時間の猶予をもらいました。そして企業への提案として、
目で生きていくことの思いを「角膜移植の提供」の
意志表示をするというテーマをつきつけ、衝撃を与えました。
あれから、2020年にはメガネの私ブランドは35年を迎えます。
私には、メガネのデザインでは、たった一社だけが目を引いています。
次世代には私の「目の差し金」を伝えていこうと思っています。


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『とても高額だから素材・仕上げ・使用と利用が出来る』


   


     11月 8th, 2019  Posted 12:00 AM



先般の「商品発表会」に、作家・政治家 田中康夫氏が来場してくれました。
その時に、様々な著作類をいただきました。
それで、私はブランドを知ったきっかけを思いだしたのです。
『33年後のなんとなく、クリスタル』は一躍、
旋風を巻き起こした『なんとなく、クリスタル』の続編。
『もとクリ』と『いまクリ』としてコメントや評価を受けるらしいのです。
『もとクリ』の頃、1980年代には、私は、福井を拠点として、
東京での定宿は東京プリンスホテルで、泊まる、会議、面談、食事会と
滞在中はホテルの中を転々とする出張を
20年余り続けていた頃がありました。
その地下には、ファッションのフロア、
西武PISAのとってもラグジュアリーな店舗ばかりでした。
ある時、Tシャツを買いにいきました。
3000円だと思って支払いをしたら、
実際は3万円で、とてもビックリしました。
それがランバン、ミッソーニやマーロ、それからエルメスでした。
一流品の余りの高額さで驚嘆しながらも、
素材や仕上げ、そして商品力を学びました。
そのエルメスの店員さんとは同い年で、
「絶対にこれは借金してでも買いなさい」とか、
「これはもう出ないから」と薦められました。
銀座、丸の内と店舗を移動されてもお付き合いは続き、
今は定年をむかえられましたが今も付き合っています。
そのおかげで、
生地、素材、ついつい最高のモノから手に取ってしまうのです。


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『新素材の「ソフトリング」だから紙の質も見分けたい』


   


     5月 28th, 2019  Posted 12:00 AM



2015年に日本文具大賞を獲ったノートでした。
それ以来、これが自社開発のプラスティックで綴じた
「SOFT RING(商品名)」で、
新たなノート仕様に変わったことが
革新=問題解決と価値創りだったと私は思っています。
ノートは長い間、単なる糊着から金属製で綴じられていました。
ところが、とても柔らかいプラスチックのリングに変わり、
紙と鉛筆・筆記具を扱うことで、
手と筆圧をやさしく柔らかく受け止めています。
新たな材質に変わって、これはデザインの大きな革命でした。
開閉、全開がスムーズで、
柔らかなリングを横断して書くことにもストレスがありません。
しかし一方、日本の紙質が変わってきているという問題があり、
日本製から中国製にして、紙の質が退化し、
変わってきているのです。
その質の差違が判断できないユーザーもいるでしょうが、
海外製のブランドでも
商品ブランド価値が知られるようになった段階で、
原価を下げるために中国製に退化していることがあります。
リフィルをいつものように購入するときにも
しっかりと紙質を確かめないといけません。
紙質を分かっている人達は、
ちゃんと区別をつけてそういったブランドを見ています。


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『伝統工芸こそ、今すぐに裏切って、新イノベーションを』


   


     4月 23rd, 2019  Posted 12:00 AM



フォールディング・ナイフとして、
オピネル=Opinelは、知っている人には知られたブランドです。
これは、まずはなんといっても「火を熾す」ということもできます。
が、私は刃物産地に長らく携わる中、
ズーッと「鍛造技術」からそろそろ「鍛造」では無いモノづくり、
新たなデザインを日本の全ての伝統工芸産地に提案すべきと考えています。
福井県、越前市(元・武生市)で開発した
高品位サンドイッチ・ステンレス「鋼」での
刃と柄一体型はおそらく世界初でしたが、それを「裏切る」ことです。
それこそ、火造鍛造や蛤刃から解放されるべきだと考えています。
また、隣の鯖江市では、眼鏡もまったく発想が異なる、
両方のレンズは無くて目の前の空気の屈折率を変えるコトを考えています。
日本各地の伝統工芸の継承は止め、再興あるいは革新のため、
素材開発、脳内と道具の反応と反射・代謝などのつながりなど、
それに合わせた回路基板といった新たなイノベーション
これこそがイノベーション実装が必要だと感じています。

革新

イノベーション


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『ビートルズのカセットテープ集だけの自作の静電型』


   


     4月 21st, 2019  Posted 12:00 AM



31歳の頃、インテリアメーカーと
スピーカーシステムの商品開発をしました。
運良く、フィラデルフィア美術館に永久収蔵されました。
ところがしばらくして、その作品が永久収蔵から外されてしまいました。
というのもウレタンフォームの経年変化が管理上問題となり、
永久展示には向かなくなったためでした。
ソファーはウレタンフォームは永久収蔵は無理です。
現在知っているのは、エコロジーであるウレタンフォームは種。
これらのウレタンフォームはすべてが、ドイツ製です。
これは、その商品開発当時にそろえた「ビートルズ」のテープ集です。
このスピーカーシステムは、多分、音圧78dBで、
エレクトロスタティック(静電型)ゆえ、25mmの厚さで完成します。
どちらと言えば、スピーカーシステムはクラッシック専用ですから、
現代の120dBにはふさわしくありません。
ともかく、ビートルズは、LPレコード盤・CD集・カセットテープ集、
さらにはUSB集も持っているのです。
ジョン・レノンが亡くなった時に、
私は青春をかけてデザインをしていた東京を離れました。
そして今、この企業のC.I.からマーク・ブランドを
クライアント設立から70周年を機にデザインしています。
Aurexのラジカセがきてから、BGMには保管してある
カセットテープ集を聴いてみることにしています。
時折、「音ってどうですか?」を聞かれますが、
「まず自分のHi-Fiって何か?」を自問自答してください。

CRIPEUS


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『C.I.が先鋒でブランドは歴史が創っていく』


   


     4月 20th, 2019  Posted 12:00 AM



ブランドとデザインについては、その起源は「牛のタグ=耳標」ですが、
一斉にブームになってきたのは、「ゆるキャラ」だったと思います。
幸い、東芝では企業留学で「C,I.」=Corporate Identityの理論や戦術を
身につけデザイン部内で共有され、独自性をもって練り上げられました。
私は、AurexのHi-Fiブランドでのブランド戦略よりも、
Identityの概念をE.H.エリクソンの8段階説から賢明に学びとり、
C.I.戦略によって、フリーランスから学者として歩いてきました。
だから、相当数のクライアント企業の戦略に携わってきました。
私はブランド戦略とC.I.戦略をしっかりと分けて組み立てています。
今もある企業の沿革とその精神を表すC.I.戦略をやっています。
これは新作を発表する時に全てを見せる予定です。
おそらく、新作も新たな素材を2種使います。
日本でのブームとなってしまったブランド戦略は、
勝手な政策をも産み出し、随分と蔓延しています。
私は「デザインあるいはデザイナー」の役割として
不易流行に取り組んでいます。
その効果がAurexのHi-Fiブランドとして、
連鎖して、今も残っているのかも知れません。

「牛」のブランド化

E.H.エリクソンの8段階説


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『「AurexのHi-Fiブランド」はやっぱり入手したのです』


   


     4月 18th, 2019  Posted 12:00 AM



私の東芝時代は、Aurexで次々と新作を出していました。
Aurexの終焉から20年も経ち、
AurexブランドでAM/FM・カセットテープ、
さらにCDをそのままUSBでパソコンといった
ハイレゾ対応CDラジオの新機種が登場しました。
東芝というよりも私はほとんどAurex専任でした。
東芝の部署配属希望で、第1希望 音響、第2希望 音響、
さらには、第3希望 音響と書いて提出した私です。
入社1年目に「Aurex」のロゴタイプを広告代理店を含めたコンペで、
私のデザインに決定してからというもの自体で私のブランドでした。
このブランドに心血を注いで製品デザインを手掛けました。
この写真のメタルカセットテープは、TDKですが、
実はこれはチーフのKさんのアイディアで、私が図面を引きました。
残念ながら東芝では採用されず、Kさんが「あれ、TDKに売ったよ」と
TDKの製品となることを私の入院中に聞かされました。
今やカセットテープは、40~50代だけではなく特に語学練習には
小学生にも当然のごとく、流行になっているという話です。
かっての私のデザインしたAurexゆえ、
どうしようかと迷っていましたが結局、これを入手しました。

メタルカセットテープ


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『TOSHIBAがAurexブランドで新しいヒットを産んでいる』


   


     4月 7th, 2019  Posted 12:00 AM



私のビジネスマン時代は東芝でした。
東芝を離れてからも、東芝とのつながりがありました。
しかし、東芝は原子力事業で失敗を重ねました。
3.11での原発事故以来、東芝の凋落は信じがたいものでした。
私もデザイン部のコンサルタントとして、
3.11のちょうど半年前に初めて磯子の原子力研究所を訪れ、
原子力の可能性を、稼働していた6次元CADとともに見学しました。
この分野にもデザインが導入されるべきだと進言するためでした。
その後、復興計画の準備として現地にまで行き、
プレゼンテーションもしました。それ以来、
「東芝崩壊」は上場廃止や消滅の危機にまでいたりましたが
少なからず当時の体制に携わった人には、その原因もわかります。
その東芝のブランド復活、このところ、ヒット商品があるのです。
それも私が賢明だったAurexブランドなのです。
Aurexの商品というのでデザインしたロゴタイプが
新製品にのっかてるだけでもすぐに手に入れようか、と、
考えましたが、現状を見守っています。
皆がフルスペックで取り組み赤字事業として、廃止になった
音響事業部は「音友会」として、
今も東芝が場所を提供して毎年集まりがあります。
その遺伝子が継承、きっと覚醒しているのでしょう。
Aurexの世界初の”ハイレゾ対応CDラジカセ”は、
私にとっては、すこぶるとっても良いニュースだと考えています。
Aurexのかっての上司と仲間と取り組みたいと願っているのです。


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『C.I.もブランドも、その一般的知識が無い』


   


     3月 19th, 2019  Posted 12:00 AM



C.I.=コーポレート・アイデンティティと
Brand=ブランドについては、デザイン戦略の中で
商品から企業全体までの未来を描こうとしています。
ここしばらく行政ではブランドというキーワードがもてはやされ
デザインではなくて、
ブランドあるいはブランディングが一応に目立っています。
C.I.についての基礎知識がないばかりか、
同時にブランドも知識不足です。
はっきり言えば、企業存在は「どこの馬の骨か」、
「焼印」を由来とし、その成り立ちやテーマ、理念の社会的共有、
認知といった知識なのです。
C.I.でのE.H.エリクソンの8段階までのアイデンティティが不足しています。
企業生存率を考えたことがあるでしょうか。
私は、商品を手掛けるだけでなく、ベネフィットとプロフィットにおいて
商品ブランドはC.I.からをデザインします。
このところ、パソコンでは、カーニングどころか、
英文の曲線と直線までの知識不足がとても多いと感じています。
また起業した年月と、どこからスタートしたとかも、
表現されていませんから、その企業のC.I.とブランドの力が、
社会のなかで存在を発揮できていません。
美大の教育では、このレタリングは丸1年すべてがフリーハンドでした。
定規やカーブ定規も使わずに、手に覚えさせます。
「デザインストローク」で訓練して、
サンセリフ、セリフ、スクリプトは、得意分野に訓練で身につきました。
当然、今はコンピュータでの作業ですが、身についた感覚が
微妙なバランス力や視覚補正をして、
ぴったりくる美しいレタリングを実現できます。
結果、ワンヘヤーラインが描けるレタリング技能者が激減しています。

デザインストローク


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