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7月16日川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     7月 16th, 2015  Posted 12:00 AM

7月16日 赤口(癸巳)

喧嘩を教育で教えていない。
イジメの連続は社会問題だが、
これは’もはや犯罪である。

「喧嘩道」になれば、
喧嘩はっやもすれば暴力沙汰になり、
犯罪だが、
室町時代に
この喧嘩作法があることを知るべきだ。

川崎和男「喧嘩道」


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『ジェネリックデザインは模倣=犯罪である!』


   


     7月 4th, 2015  Posted 12:00 AM

学生時代には徹底して定本的なデザインの造形、
その形態を暗記させられました。
自分が美しい形態は、自分でスケッチを描いて覚えました。
そのためか、時に、自分がデザインした後になっても、
何か心残るモノの形態が図面で出図しても気になり、
もう一度記憶を確かめると、それはオリジナルデザインがありました。
これはデザイナーの生命線である「模倣」を徹底的に辞める手法でした。
ところが最近は、ジェネリックデザインやジェネリック家具なる、
これは明らかに模倣、あるいはそっくりなモノが平然と商品化されます。
また、それを推奨するような教育がデザイン教育になっているとは、
なんとも情けない限りです。
ファッション=洋装商品でのコピー商品=モノ真似での
金儲け経営者が逮捕されました。
この傾向が強まってほしいと願っています。
私は眼鏡フレームのデザインを30年プロとしてやってきましたが、
この世界も、模倣だらけであり、なんでも展示会などではモノ真似すべく、
デザイナーはトイレでその形態を暗記すべくスケッチしているとも
私は聞いたことがあります。
この模倣を平然とやる中国の商いにはとうとう、
1925年から論議されてきたハーグ協定での国際的な意匠権の条約が、
ようやく執行されるようになりましたが、
おそらく、ジェネリックデザインとかを平然と言っていたり、
亡くなって忘れられたデザイナーのモノ真似を我が物顔で、
解釈性を積極的に歪曲しているデザイナー自身が、
この協定を破ることになるものと私は怖れています。
この模倣はインターネット通販で固められてしまったことも事実です。
「模倣社会」を打ち破るには、徹底した国際的な意匠権と
パブリックデザインの自由意匠権解放に、
徹底的な国際的な理念と哲学が必要です。
しかし、私はもっと強力な知財権としての意匠権確立には、
国際的な罰則が産業経済として必要だと考えています。
なぜなら、平然たるモノ真似デザインは犯罪だからです。


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『資本主義からの逃走』
    「人権と情報はアポリアのまま」


   


     12月 16th, 2010  Posted 12:01 AM

人権と民主主義
人権は民主主義の根本です。
社会が個人尊重を第一義にしている知恵です。
ただし私自身には民主主義懸念が生じています。
だからといって代替主義を見いだしてはいません。
結局、人権と民主主義がアポリアなわけです。
人権へのハラスメント
それは、今や個人は情報によって、あるいは情報の中でのみ、
個人の存在が社会的認知をされてしまっていると考えるからです。
「人権」、その保全・保護・防御すべからく「情報」以外であれば、
身体的、または精神的な人権は、ハラスメントを超えればこれは明らかに暴力であり犯罪です。
無論、セクシャルハラスメント・パワーハラスメントは日常語になっています。
ただし、ハラスメント意識社会は民主主義が前提です。
情報セキュリティはアポリア
人権が未だに軋轢・圧迫されている社会は、
政治的には独裁政治、国際的には未熟な社会といわざるをえません。
ところが、この未熟さを強化するツールにコンピューターの利用は独裁的であるわけです。
人権の消去はコンピューター上で可能となります。
つまり、人権と情報、コンピューターの構造は、
先進国家では、人権確認のいわゆる情報セキュリティに連鎖させて制度化されていますが、
この構造化が技術化されているだけです。
結果、やはり、「人権」と「情報」の関係は、
政治性と社会性の中ではアポリアのままだと言わざるをえません。


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