kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘言葉’


「言葉無き人へ、われ沈黙を夜叉のごとく」


   


     11月 11th, 2011  Posted 1:44 AM

今年、日本は最悪の状況になりました。
歴史的にも政が最悪の時、
わが国は、大天災を迎えると言われています。
私なりの歴史から読み取れる事態は、
「安政の時代」です。
なぜなら、私が最大に尊敬をしているふるさとの偉人、
橋本左内が「安政の大獄」で、
処刑された忌まわしき時代には、
安政の大飢饉から、安政の大地震や大津波まで、
政が最悪の事態に、わが国の国難を迎えているからです。
3.11は、日本を二分してしまいました。
TPPも、日本を二分しています。
そしてそれを引き込んだ「政権交代」こそ、
言葉を失い、ご政道をないがしろにしたリーダー達や、
彼らを取り囲んだ御用学者たちが、
この国難を引き込んでいるのです。
今、私はこれ以上の発言を控えようと考えます。
まさに「夜叉」のごとく、この闇に潜んで、
天変地異を知り尽くすまで、沈黙をしようと思っています。
誰かがこの国に決定的な言葉での政が必要なのです。
言葉あっての政が、この国難を退けるはずです。
「夜叉」は、転変地異に潜んでいることを確認しておきます。

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「サービスの勘違い・地球に『優しい』?」


   


     11月 3rd, 2011  Posted 12:00 AM

商業主義でのサービス?
サービスの勘違い=「優しい」という言葉意味の誤謬!

どれほど資本主義は商業主義を小利口に運用させるのでしょう。
私は、「サービス」とか「地球にやさしい」、
しかも「やさしい」を「優しい」と表現する無知さ。
このようなことにあまりにも無頓着で、
無知性にはいつも喧嘩を売ってきました。
これは名刺に「リサイクル紙を使ってます」、
こんな流行がありましたが、
それと同様の商業主義的な小賢しさを感じてなりません。
そんな企業には本来の企業理念という哲学などありません。
写真はあるホテルでの「リネン取り替えサービス」を
小細工している表現です。
「サービス」が経済主義で経営用語化したこと、
「やさしい」ならまだしも、
「優しい」では日本語の表現意味も大誤謬という無知、
もっともどうでもいいと言えばそれまでですが、
「地球に優しい」ことをうたい文句にすることには
人間のこの淺智恵さには笑いたくなってしまうのです。
地球上にはすでに70億人が住み着いて生きています。
一日に20万人が増加ということでは、
想像以上に早くて、100万人になるのはいつでしょう。
2050年には93億人と予想されています。
最も、私はその頃はあの世に逝っているでしょう。
ともかく、「サービス」とは宗教術語であり、
経営用語化させて資本主義の広告手法でしかありません。
このブログでもしっかりと書いてきています。
そして地球環境へのあたかも「やさしさ」というテーゼ、
まして、やさしいには優しいと易しいとが日本語にはあります。
したがって、このリネン再利用サービスを
あたかも「地球に優しいこと」を企業理念だから、
さあ、お客のあなたも賛成でしょうって、
ベッドメーキング無しのサービス放棄にすぎませんから
やはり笑ってしまいます。
私は「とても静かなる憤り」を持っています。
一応書きとどめておきます。

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9月20日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 20th, 2011  Posted 2:15 PM

9月20日 赤口(戊寅)

見つめるべき表裏、
表面という外観と
その外観を構造化している
内実=デザイン意図や、
デザイン表現の意志=哲学は、
語り切る言葉が少ないからかもしれない。

『デザインという先手』触手


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「日本システムが壊れた理由のひとつ」


   


     8月 22nd, 2011  Posted 12:00 AM

敗戦後懸命だった日本。
それからの日本システム。
それは日常性が確約されていた、
今となってはパラダイス国家でした。
大震災と原発事故はこのパラダイスを破壊しました。
しかし、それ以前、政権交代を希求に至ったのは、
すでに崩壊していたと思います。
格差社会とか「勝ち組・負け組」とかという言葉が象徴でした。
日本システムは中産階級がほとんど日本流システムの中核。
それは企業の家族的な情緒性と完全雇用体制の完備でした。
現在は正社員と派遣社員という企業構造が、
企業中心の日本システムを失いました。
しかも、正社員より派遣社員の方が企業機能を果たしています。
雇用体制での差別社会、リストラと呼ばれる「解雇」、
これは日本システムの根幹=骨抜きにしています。
無論、この方向に追い詰められた原因は少なくとも、
五つあるでしょう。
◆ 政治能力・政治的リーダーがいないこと。
◆ 国際的経済破綻の連続とその政治対応無策性。
◆ 企業法人税はじめ税制度の無策性。
◆ 未来不安が次世代の精神性を低能力化。
◆ 教育システムー小学から大学までの教育者能力不足。
理由はまだまだありますが、無策性と能力不足が、
あらゆる局面、あらゆるコミュニティ、
そして高密度情報社会での情報格差が覆い被っています。
たとえば、コールセンターなども外注であったり、
サービス性だのCRM、ISOだの、さらにはブランド化だの
この喧騒性の中で、肝心のことが見失われています。
私は 47歳で大学人になりました。
すでに16年になります。大学環境と世間との隔離を見ています。
新設される公立大学の学長候補になったこともあります。
そして辞退したこともあります。
すべからく、日本システムの崩壊が見えていたからです。
一方では、現役のデザイナーですが、
それゆえに、企業と大学の断絶性や、
法人化大学から公益法人までがまったく「革新性」皆無を
毎日体験しています。
ある予測には2300年には「日本人」という人類は滅亡、
これは「少子化」や今回の日本列島・放射能汚染からも
かなり想像可能になってきています。
だとするなら、東日本の復興ではなくて、
日本列島全体の復興という名の「新生日本システム」化です。
無策性と能力不足への対策は、想像性と創造性、
懸命さと賢明さ、精神性・日本人としての意識改革、
これらを各個人意識とそれを先導するリーダーが不可欠です。


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8月8日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 8th, 2011  Posted 10:00 AM

8月8日 先負(乙未)

コンピューター通信の
高度な発展の中に理想を抱いてきた。

ところが、
コンピューター通信での対話が、
殺人への大きな動機付けになるというのは、
まったく言葉を失ってしまう。

『デザインという先手』手法


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6月24日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     6月 24th, 2011  Posted 2:28 PM

6月24日 先負(庚戌)

「デザイン」という言葉の原意から、
その言葉が歴史的に、
どのようにデザインの対象を
展開してきたかということを
徹底して話すことにしている。

『デザインという先手』手解き 伝道しながら


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4月27日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     4月 27th, 2011  Posted 9:30 AM

4月27日 先負(壬子)

「鏡の国のアリス」
限界は、
言葉の表現でしかないのだろう。

『デザインの極道論』限界


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1月5日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     1月 5th, 2011  Posted 9:30 AM

1月5日 先勝(庚申)

言葉の「言」という字は、
口に刃物を含んだ形状からも
分かるように、
とげとげしくて人を
傷つけるものである。

品位のないことを口走るわけだ。

『デザインの極道論』品格


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10月17日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 17th, 2010  Posted 10:00 AM

10月17日 赤口(庚子)

なぜならば、
「言葉」は、
「言」という文字にすでに
「剣」が包含されているからだ。

『デザインは言語道断』面罵


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8月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     8月 18th, 2010  Posted 9:30 AM

8月19日 仏滅(辛丑)

「言葉」は人を傷つける。

一方で、
ことさら自分を「言葉」で
再認識しながら自己表現をすれば、
自分自身をさらに
傷つけることになるだろう。

その傷口をさらに
「言葉」で埋め尽くして、
血を止めようとしたところで、
自分を癒すことは、
自分の「言葉」の
中には見つからないものだ。

『デザインは言語道断』面罵


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